英語嫌いだった私がアメリカで社会人大学生になるまで①
人生には想像もしていなかったことが起こる。
高校時代、英語は大嫌いで、成績はいつも1か2だった。
英語のみならず、他の教科も好きではなかった。
そんな私が今はアメリカでフルタイムの学生としてカレッジに通っていて、4年生の大学に編入しようとしている。
20歳の時に、生まれて初めてアメリカを訪れた。
それまで日本で生まれたのだから、日本で生きると思い込んでいた信念がパーンと打ち砕かれた旅だった。
帰国後は、中学一年の英語の参考書と問題集を買って、独学で英語の勉強を始めた。
腕試しに英検三級を受けた記憶もある。(受かった時は嬉しかった!)
それからの独学は続き、いつの間にか英語ができる人と思われるようになっていた。
(継続は力なりってこういうことだなって、自分で感動していた)
それでも根底には英語が苦手、英語が嫌いという思いが渦巻いていて、なかなか消えることはなかった。
アラフォーで夫と出会い、アメリカに移住してからも、英語が苦手は消えるどころか強まった。
義両親をはじめ、夫の家族や友人は、みんな英語が母国語で日本語は話さない。
容赦無く英語が飛び交う。
私は心の扉を閉めてしまった。
私には姪が二人いて、二人とも英語を習いたいと言ってきた。
私はzoomで二人それぞれに英語を教えはじめた。
(その当時、上の姪は中一、下は小五)
中一レベルの英語は、私には簡単で教えるのが楽しかった。
上の姪が中二の夏休み、彼女が他の教科も教えて欲しいと言ってきた。
数学と理科、そして歴史を一緒に勉強した。
英語以外の教科は、もうほとんど覚えていなくて(勉強嫌いだったから尚更)
日本のアマゾンで本を買って彼女と一緒に勉強した。
(教えるではなく、一緒に勉強したという感じ)
それまでは、週一だったのが、夏休み中は毎日zoomで彼女と勉強した。
楽しかった。
彼女の夏休みが終わった時、もっと勉強したい。もっと続けたい。
そんな欲求が私の中で大きくなっていた。
そんな時、以前ESL(英語が母国語ではない人のための英語のクラス)で通っていたアダルトスクール(州が運営する学校で、市民はESLクラスなど無料で受けられる)にGEDというクラスがあったことを思い出した。
GEDとは、General Educational Developmentの略で、高校程度の学力があることを証明する資格、いわゆる高校を卒業できなかった人がGEDを取得することで高卒同等の学力があると認められ、大学に通えたりするもの。
ということは、英語は少なくとも高校の授業がわかる程度のレベル。
果たして私にそれだけの英語力があるのだろうか… 受講を躊躇したものの、アダルトスクールのGEDクラスを受けるには、テストがあって、それをクリアしなければ受講できないので、まずはそのテストを受けることにした。
英語と数学のテストがあり、英語は相変わらず難しかったのだけれど、数学は、姪と一緒に勉強したこともあり、文章問題以外は簡単にと解けて嬉しくなった。
そして英語はGEDクラスを受けるギリギリのラインで合格、数学は良い点数を取り合格。
晴れてGEDクラスの生徒になれた。
ところがギリギリのラインで合格した私には試練が待っていました。
続く
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