マスターデュエルにおける04環境でロックバーンが強すぎる件

第5回ryoutango環境杯 使用デッキ

第5回ryoutango環境杯 優勝
(地獄の扉越し銃→痛恨の呪術の方がいいです)

この環境においてロックバーンがシングル戦のみならず、サイドボードありのマッチ戦においても最も強いデッキと考えます。
マスターデュエル制限+2004年9月制限におけるTier表は以下のように考えており、サイドデッキはロックバーンを意識したカードを多く投入しています。

Sロックバーン
Aバーン以外のロック系統
Bガジェット、カオス
Cその他

マスターデュエル制限の影響
マスターデュエル制限のない紙の2004年9月制限において使用されているデッキは以下のようなカオスが多いかと思います。

エクストラデッキは適当


上記のデッキの場合、マスターデュエルでは、ファイバーポッド、押収、大嵐、苦渋の選択、強引な番兵、強欲な壺、心変わり、強奪、早すぎた埋葬の9枚が禁止カードになっており、デッキの約1/4程度のカードが使用することができません。
更にこれらのカードはカオスにおける屈指のパワーカードであり、直接的な規制は受けていないもののこれらのパワーカードを使い回すために採用されている聖なる魔術師のようなカードも採用されていることから、マスターデッキ制限の影響は禁止カードの枚数以上に大きいものと言えます。
一方で、ロックバーンにおいてマスターデュエルで禁止カードになっているカードのうち、メインデッキに入るのは、サイバーポッド、ファイバーポッド、強欲な壺くらいであり、禁止カードが使用できることを前提とした聖なる魔術師のようなカードもありません。
したがって、ロックバーンのマスターデュエル制限の影響はカオスと比べて小さいといえるでしょう。

また、禁止カードで空いたスペースを埋めているカードも問題で、王宮のお触れ以外はロックバーンに有効といえないカードばかりではないでしょうか。 

アラサー杯使用デッキ

光闇媒体の確保やパワーダウンを補うために入れられたキラートマトやシャインエンジェル、カオスソーサラーはロックバーンに対して有効とはいえず、レベル制限B地区、グラヴィティバインド超重力の網によって戦闘を封じられることにより、無力と化します。
王宮のお触れ3枚を投入できることからロックバーンにも有利に戦えそうにも思えますが、王宮のお触れは波動キャノン、レベル制限B地区、光の護符剣に対して無力であり、サイクロンや(先に伏せることが前提となりますが)神の宣告で破壊することもできます。

レベル制限B地区、グラヴィティバインド超重力の網は04環境において凶悪なカードであり、シャインエンジェル、キラートマト、異次元の女戦士、首領ザルーグのようなカードは戦闘を行うことによって発動する効果をもっているため、戦闘を封じるレベル制限B地区、グラヴィティバインド超重力の網はスキルドレインを併せ持つカードとして機能することも多いです。マスターデュエルにおける04環境のレベル制限B地区、グラヴィティバインド超重力の網は現代の禁止カード魔鐘洞に近い凶悪さがあると思います。

強すぎる…


これまでカオスのマスターデュエル制限における影響を述べてきましたが、程度の差はあれど、他のビートダウンデッキもカオスと同様マスターデュエル制限によってバーンと比較して相対的に弱体化しているといえます。

基本的なプレイ

第15回アラサー杯 優勝

ロックバーンは戦闘によらずに対戦相手にダメージを与えるカード(以外、バーンカード)によってライフポイントを削りきることを目的としたデッキです。
そしてバーンカードは①デスコアラ、自業自得、仕込みマシンガン、停戦協定のように手札又はフィールドの枚数、或いはその両方の枚数が増えるほどダメージが増えるバーンカード、②ステルスバード、溶岩魔神ラヴァゴーレム、波動キャノン、拷問車輪のように毎ターンダメージを与えるもしくはターンの経過でダメージが増えていくバーンカード、③①②のどちらにもあたらないマシュマロン、破壊輪、魔法の筒のようなカード(使い切りであり、かつ、相手の手札やフィールドカード枚数に応じてダメージが増減しないもの)に分類出来ます。
そしてバーンカードの性質から、②を先にプレイし、①を後にプレイするのが効率がいいため、②を優先的に使用し、①は温存するのが基本となります(③はどちらでもいい)
これは相手を効率的にダメージを与えることだけを考えればということであり、実際にはバーンカードにはダメージを与える以外の役割があるため(例えば、拷問車輪は相手のモンスターの表示形式の変更と攻撃を防ぐ役割があり、溶岩魔神ラヴァゴーレムには相手のモンスターを除去する役割がある)、必ずしも②のバーンカードを早く使用することが正解とはいえませんが、一つの目安にはなると思います。

①と②のバーンカードの存在から相手にカードを消費させないこと、試合を長引かせることが基本的なプレイになります。
例えば、ロックバーンでモンスターで攻撃を行うと、炸裂装甲などの攻撃反応系の罠を使用され、相手の伏せカード1枚減少した結果仕込みマシンガンのダメージが200減少する、壁となるモンスターが破壊されることにより自分のライフポイントが削りきられるまでにかかるターンが短くなる、といった弊害があるため、相手がカードを伏せているときにモンスターで攻撃することは基本的にありません。
レベル制限B地区やグラヴィティバインド超重力の網のような攻撃をロックするカードは強力ですが、基本的にロックバーン相手に魔導戦士ブレイカーやサイクロンのような魔法・罠カードを除去するカードを見えていない伏せカードに使われることは稀であるため、自分のライフを守るために早めに使用してしまって問題ないと考えます。むしろ下手に温存してライフポイントを削られると、手札に2枚目のレベル制限B地区やグラヴィティバインド超重力の網を抱えたまま、フィールドのこれらのカードを破壊されて、2枚目を発動することなく敗北することが発生するため、早めに発動してライフポイントを残すようにした方がいいと考えています。おジャマトリオの存在により、8000ポイントを1ターンで削られることは少ないですから。


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