マシンガジェとTGガジェ

・マシンガジェ
マシンナーズ・フォートレスで奈落の落とし穴や次元幽閉などの召喚反応や攻撃反応などの罠を踏む動きは1枚分のアドバンテージを失うことになることから、ガジェットによるエクシーズによって罠を剥がしてマシンナーズ・フォートレスを通す、もしくはマシンナーズ・フォートレスによって罠を剥がしてエクシーズを通すことになる(ガジェットのエクシーズによってアドバンテージを得られるから、マシンナーズ・フォートレスの特殊召喚による損失分をカバーできる)
ガジェットによるエクシーズを行うためには、前のターンに召喚したガジェットを場に維持する必要があり、典型的なカードを消費しない処理方法である戦闘破壊からガジェットを守るため、次元幽閉などの除去がTGガジェットよりも採用枚数が多い傾向がある(地砕きと次元幽閉が1〜2枚くらい多く採用されていることが多い)。また、盤面のガジェットを戦闘破壊から守ってエクシーズモンスターを召喚をすると対戦相手はエクシーズの処理に1枚以上の消費をして処理することが多いから有利になる一方、エクシーズモンスターの召喚ができないような通常召喚したガジェットを毎ターン戦闘破壊されるような状況では、墓地にモンスターが1枚ずつしか増えていかないため、エクシーズ召喚ができている状況においては過剰に有利な状況を作り出すカードになりがちであり、エクシーズ召喚ができない状況では発動条件を満たすまでにターン数を要する貪欲な壺が1枚〜2枚程度に抑えられる傾向にある(TGガジェットは3枚)。
マシンナーズガジェットは地砕きや次元幽閉の採用枚数が多いことから典型的なガジェットの対策カードであるライオウの除去がTGガジェットと比べてしやすい一方、地砕きや次元幽閉のような除去が有効かどうかは対戦相手のデッキタイプによることや一度フィールドに出たマシンナーズ・フォートレスの効果受け身的な効果であることから、対戦相手のデッキタイプによるムラがTGガジェットよりも大きい。

・TGガジェ
TGガジェットはTGストライカーとガジェットのレベル6シンクロは実質的にカード消費を1枚で行え、ナチュル・パルキオンがカウンター罠以外の発動を無効にできることから、必ずしもガジェットを戦闘破壊から守ってエクシーズ召喚に繋げる必要がないため、次元幽閉や地砕きなどの除去の枚数をマシンナーズガジェットに比べて少なくすることができる。
また、ガジェットを戦闘破壊から守ってエクシーズ召喚をしなくてもTGを回すことやガジェットとのシンクロ召喚によって、墓地にモンスター数が増えるスピードが早いことから、貪欲な壺を3枚無理なく採用することができる。また、TGストライカー、TGワーウルフ、ガジェットによって実質2枚消費で氷結界の龍トリシューラの特殊召喚することができ、実質2枚消費で出す氷結界の龍トリシューラは少なくともフィールドと手札のカード1枚を除外できればアドバンテージを獲得できるため、氷結界の龍トリシューラが有効ではないデッキタイプは基本的に存在しない。また、貪欲な壺はリソース回収しつつ、2枚ドローを行うことによってアドバンテージを得るがドローが有効ではないデッキタイプもまた基本的には存在しない。
したがって、(除去の採用枚数が少ないことによって)ライオウには局所的に弱くなるものの、(マシンナーズ・ガジェットとの比較では)万能な氷結界の龍トリシューラと貪欲な壺を強みとするデッキであるため、受けが広く、カラクリ以外のデッキに対して五分以上に戦うことができる。

地砕きや次元幽閉などの除去を増やしてガジェットを戦闘破壊から守る方針は、TGストライカーの特殊召喚条件との噛み合いが悪く、ライオウが盤面にいない限り不必要なことが多い。TGガジェットとマシンガジェットが基本的に両立しないのは、TGガジェがTGストライカーとTGワーウルフの特殊召喚効果によってガジェットをゴブリンゾンビやクリッターのような損をしないシンクロ素材として見ているのに対して、マシンガジェは除去によってガジェットを戦闘破壊から守ることによってエクシーズ召喚をする除去ガジェットの延長線上のデッキだから。

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