ジャンドになぜ強欲で謙虚な壺が入らないか?


ジャンドはローンファイア・ブロッサム+蘇生系カードなどの2枚以上のカードを使った展開によりアドバンテージを獲得して勝利するデッキです。2枚の組み合わせによりアドバンテージを獲得して勝利であるならばそれらを揃えるための強欲で謙虚な壺が入っても良さそうですが、強欲で謙虚な壺が入っているジャンドはほとんどと見ることはありません。
なぜでしょうか?

(1)①1ターン目から頻繁に特殊召喚をするデッキではないものの、特殊召喚を多用するデッキであって、②ゲームに勝利するまで必要なターン数が多く、③展開途中でドローするギミックを持ち、④妨害として機能するカードの投入枚数が少ない。



そもそも特殊召喚を多用するデッキでなければ、強欲で謙虚な壺の制約は問題になりませんが、ジャンドは特殊召喚を多用するデッキになります。
もっとも1ターン目から頻繁に特殊召喚を行うデッキではないため、初手の6枚にあればデメリットはほとんどないと言えます。しかし、勝利までターン数がかかるデッキのため、2ターン目以降にドローする可能性も十分にあります。例えば、平均3ターンでゲームが終わるデッキであれば、ドローは平均的に初手の6枚+1ターン目以降のドローの2枚であるため、2ターン目以降のドローで引くよりも初手の6枚にある確率の方が高いといえます。そのため、特殊召喚を行う頻度が高いデッキであっても、2ターン目以降で引く可能性には目を瞑り、初手の6枚の安定性を重視して、強欲で謙虚な壺をデッキに入れるという判断をすることがあります。しかし、ジャンドは勝利するまでにそれ以上にターン数のかかるデッキであるため、2ターン目以降にドローする確率は高いデッキと考えられます。また、2ターン目以降に強欲で謙虚な壺をドローしても特殊召喚を1ターン待つことができる妨害を構えられるデッキであれば問題ないですが、ジャンドが妨害カードの投入枚数が少ないデッキなので、1ターンの遅れが致命的になりがちです。しかも、ジャンドはTGハイパー・ライブラリアンやフォーミュラ・シンクロンでのドローがあるため、ドローフェイズのドローだけでなく、これらのカードによるドローも加味すると、初手の6枚に存在する確率と等しいか、それ以上に2ターン目以降にドローする確率はあると考えられます。

(2)カード・ガンナー、ライトロード・ハンターライコウで落ちたときに弱い。


魔法・罠カードは制限・準制限カードもしくは蘇生系カードなどの最小限に止めるべきです。それらの魔法・罠カードを削ってまで入れたいカードではないこと、モンスターを減らすと墓地に落ちたときに強いカードを減らすことになる点が強欲で謙虚な壺が入らない理由の2つ目と考えられます。ジャンドは冥府の使者ゴーズやジャンク・シンクロンでさえ、墓地に落ちたときの役割があり、デッキのモンスターを減らすことはカード・ガンナー、ライトロード・ハンターライコウのパワーを下げることに繋がります。

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