【kintone(キントーン)】非エンジニアの広報担当がカレンダーアプリを作成してみました
こんにちは! ICDS広報担当の加藤葉子(かとうようこ)です。
以前の記事で、
と、広報カレンダーづくりについて宣言してから一か月以上が経過してしまいました。その間、kintone(キントーン)ユーザー向けのオンラインコミュニティ「キンコミ」に参加したり、kintone開発の動画を視聴させていただいたりしながら、自分なりにスキリングに励んできました。この度、ようやくカレンダーアプリ『広報カレンダー』を完成させることができたので、今回はご報告を兼ね、アプリの特徴や初心者向けの作成ポイントなどについてお伝えできればと思います。
1.『広報カレンダー』の特徴
広報用のカレンダーアプリを作る上でやりたいことが二つありました。それは、1.国際デーを日付欄に表示させること、2.その日の国際デーをお知らせで発信することです。
1-1.「国際デー」の日付欄表示
長きにわたって国際協力事業をICTで支えてきた当社にとって、国連やユネスコなどの国際機関によって定められた記念日である国際デーはなじみ深い存在です。そこで、この国際デーをカレンダーの各日付欄に表示させたいと考えました。
完成したアプリには、次のイメージに示すとおり各日付欄に該当の国際デーがそれぞれ表示されています。
国際デーについての詳細は、次のリンクをご参照ください。
1-2.「今日は何の日?」お知らせ発信
国際デーをカレンダーに表示させただけでは、アプリを開かない限りなかなか気づいてはもらえません。そこで、スペース初期画面のお知らせ欄でその日の国際デーをアナウンスさせることにしました。
次のイメージは、10月1日にkintoneを開いたとき、お知らせ欄でその日の国際デー「国際高齢者デー」がアナウンス表示される様子です。
2.初心者がアプリ作成する際のポイント
カレンダーアプリでやりたいことは押さえられてはいたものの、私にとっては今回が初めてのkintoneアプリの作成です。完成させた今、改めて振り返り、戸惑ったところやそこから得た気づきなどを整理してみました。
なお、ここでお伝えするのは私なりの感想です。kintoneは自由な発想で柔軟にアプリを作成できるので、あくまでも参考としてお読みいただけたら幸いです。
2-1.ゼロから作らない
新規でアプリを作成しようとしたとき、kintoneには六つの選択肢があります(1.はじめから作成、2.Excelを読み込んで作成、3.CSVを読み込んで作成、4.テンプレートファイルを読み込んで作成、5.登録済みのテンプレートから作成、6.ほかのアプリを再利用)。私もそうだったように、この段階で何を選ぶべきか悩んでしまう初心者は多いのではないでしょうか?
もし、アプリで実現したいことが汎用的なものであれば、テンプレートファイルを読み込んで作成することを一番にお勧めしたいです。また、アプリに内包する情報が既にExcel(エクセル)で整理されているのであれば、それを読み込んで作成した方が手間を省けます。
今回の私のケースでは、国際デーを表示させるという目的と、次のイメージに示すとおりあらかじめ情報がリスト化されていたので、Excelを読み込んで作成することを選びました。
2-2.フィールドタイプに注意
ボタン操作で簡単にアプリが作成できてしまうkintoneですが、操作を進める過程でいったん手を止めて確認したところがありました。それが、フィールドタイプの設定です。
次のイメージに示す通り、初期値には元のデータから類推して相応しいフィールドタイプが自動で設定されるようになっています。今回は、日付とタイトルの二項目だけだったので見落としもありませんでしたが、項目が増えた場合は、ここでのフィールドタイプの確認と設定が要注意ポイントになるのではないかと思いました。
2-3.シンプルが良い
その日の国際デーをアナウンスさせたいと考えたとき、実は、メール送信やTeams(チームズ)配信などの様々な方法を思いつきました。予備知識として、kintoneは様々な業務ツールと連携させることができる、というのがあったからです。
しかし、いざ取り組んでみると、途中で理解が追い付かなくなってしまったのと、本来の広報の仕事が立て込んでいたというのもあって、メールやTeamsとの連携は断念せざるを得なくなりました。最終的に「『当日』に『タイトル』が入力されている場合」というような条件を付与すればその日の国際デーだけを表示できるということが分かり、それを応用することでお知らせ欄にアナウンスさせることができました(これについてはまた別の機会に詳しくお伝えできたらと思います)。
こうした経験を踏まえて学んだのが、身の丈に合った方法でシンプルに考えるのが良いということになります。
あとがき
現在、当社では、kintoneの全社導入と、サイボウズOfficeからの移行を進めているところです。今回ご紹介した『広報カレンダー』も、移行が終わった段階で社内公開する予定になっています。これまで広報業務では、Teamsのチャネルやチャットグループ、タスク管理などの連携アプリを活用してきました。kintoneの導入が進むなかで、今後、どのような活用ができるのかを探り、実装していくのが私の課題です。kintoneは、色々と試してみたくなる魔法が隠されているようなので、勇み足にならないように気を付けてうまくお付き合いしていきたいです。
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