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2021年の物流を占う・・・今年の主役と展望は?


今年の物流センター設備の動向を占いと思います。

オートストアの躍進はどこまで進むのか?

 一昨年に続いて、昨年もオートストアに注目が集まりました。
今までの物流設備とは一線を画すオートストア・・・

 日本ではオカムラの独占のはずでしたが、大人の事情によりトーヨーカネツでも販売されており、今年も勢いが止まらないですね。
オカムラでは、店舗を狙った展開もやりはじめ、一方のトーヨーカネツではマルチシャトルの今までの実績を活かしてのオートストアの組合せをした「フルラインGTP」を展開しています。

これにより相乗効果は生まれますので、まだまだオートストアの勢いは止まらないかもしれませんね。

ルンバ型ロボットの進化は・・・

 ルンバ型ロボットの進化が進んでいくことと思います。
今現在は、棚を作業者のところに運ぶ運搬自動ロボットの役割です。
確かに、作業者が歩かない点ではメリットがあります。

 しかし、棚の上の箱や箱の中の商品をピース単位で作業者が人手で取りにいかないといけない。
人の導線は短くなったとはいえ、階段のような踏み台を使ってあがったり、下がったり、左右に動く作業は残ります。
健康のためにはいいかもしれませんが、間違い防止や自動化の観点からいうとまだまだですね。

 このピッキング及び箱詰め作業がロボットなどにより、完全自動化されてこそ本来のメリットがでてきます。
このあたり解決するようなしくみや装置が登場するかどうかが楽しみですね。

 ロボットが様々な大きさや形状のピース単位の商品を掴みむには課題があります。

箱の無駄はどうするのか?

 ネット通販での最大の課題は、箱と送り状ですね。
箱にピース単位の商品を梱包して、送り状を貼って配送する・・・

 消費者のもとに届いて、この箱が一番邪魔になります。
自動梱包上、大きな箱で届くこともあります。
地域のエコ回収のしくみで箱は最終的にはリサイクルされていきますが・・・
やはり大量の箱が使われる・・・
ここを何とかしたいですね。

 アスクルが袋やケースを使い回しています。
大変素晴しい試みです。
BtoBだけに取り組める内容かもしれません。

 BtoCでは、確かに難しいですが・・・
使い回しにはウィルス付着の問題も検討しなくてはいけません。
何か、画期的なものがでてくれば素晴しいことなのですが・・・

入荷品の自動化をどうするか?

 物流センターの自動化というと、出荷品だけに目がいきがちです。
しかし、自動化が遅れているのは入荷品の対応です。

 箱単位で入荷し、箱単位で出荷する物であれば自動化はしやすいのですが・・・
箱から取り出して、ピース単位にわけていく・・・
ここにも大量の無駄な箱が発生します。

段ボールメーカーさんには大変申し訳ないですが・・・

 どうしても各商品を生産するメーカーが、商品にあわせた箱を製作します。
沢山の種類の箱の大きさが存在することになるのです。

 箱を積載するためのパレットの大きさを統一する動きはありますが、箱を統一する動きは全くないですね。
せめて同じ業界の製品だけでも統一する・・・
箱の大きさや形状で差別化するのではなく、商品の中身で勝負する・・・

 こういう斬新な連携ができてもおかしくないですね。
スーパーで店員さんが、カゴ台車の箱から商品を取り出してならべていく・・・
それを消費者がピッキングしていく・・・
このあたりにも改善する余地があります。

 物流センターだけでなく、店舗を含めて自動化していく・・・
こういう統合的な商品の流れを考慮して対応していく・・・

 これこそが本来の物流の自動化と言えます。
部分最適化もいいですが、大手物流センターの末端を含めての全体最適化をしていく・・・

私は日本のメーカーがコラボレーションしていけば可能だと思います。

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