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中高年の資格の活用・・・資格を活かすためにはあなたに何が必要か?・・その1

 宅建学習アドバイザーとして、宅建資格に深くかかわってきました。
宅建ブログを15年以上運営していますので、かなり老舗です。

 その中で強く感じていることがありました。
宅建資格取得後に活用しきれてない方が、実に多いのです。

 毎年約20万人が受験し、約3万人が合格します。
宅建士証を交付して実際の実務に使用される方は、限られた人数になります。
宅建士証は、実務につかなくても交付できるからです。

 頑張って学習して宅建士証を得ることは決して悪いことではありません。
目標は人それぞれなので、宅建士証取得がゴールであってもいいとは思います。

 ただ一方で、その先を目指したいと思う方も多くいるのも現実です。
順次資格をとっていくだけでいいのか?
(資格マニアの方は別です)
何となく、資格をとって満足するだけでいいのか?
もっと活用したいという方も多いと思います。

 ここでは、中高年の資格の活用について考えていきたいと思います。
法律系資格の登竜門となっている宅建資格を基点にみていきましょう。

◎宅建試験を受験する人たち

 宅建士試験は、毎年10月第三日曜日に実施されます。
今年は、10月17日になります。

 宅建士試験の合格率は概ね15~17%台です。
昨年度は、はじめて合格基準点が38点になりました。
(10月受験分)
合格点は毎年変動します。
ある程度一定数の合格者を出すために、合格率が変動し、それに伴い合格点も変動します。

 宅建士資格というと・・・不動産業界では必須の資格です。
不動産業界では、宅建資格を持ってないと人ではない・・・みたいな風潮があるかと思います。
それゆえ、不動産業界の人は必死に合格を目指すわけですが・・・
現実は厳しいですね。
不動産業界単独での合格率は多分低いと思います。

 それは、不動産業界は「夜討ち朝駆け」と比喩されるように営業が大変です。
その大変さの中で学習をしていくことはより厳しいものです。
試験内容が実務に直結する内容であればいいのですが、現実は法律的な内容が主体になるので実務の知識だけでは歯がたちません。

 もちろん不動産業界への救済措置があります。
それは、5点を免除する制度です。
一定の講習を受けると、不動産業界(実務経験必要)の人は合格点が5点免除になります。
つまり昨年の例でいえば、合格点38点→33点に下がります。

 5点免除される問題は、昔ほど差が出なくなりました。
それは一般受験生の5点免除問題での正答率が高くなったのです。
一般受験生(合格者)でも最近は5点中5・4点はとりますから・・・
それでも一般受験生と気持ちの上では差があるので、本来は大きいはずなのですが・・・現実は厳しいのです。

 では、不動産業界以外にどんな人が受けるのか?
信託銀行や一般銀行の方々・・・・間接的に業務に反映されますね。
建築業界・・・・私は大学は建築家専攻で、大学在学中に宅建と測量士補をとる風潮はありました。

 大学生受験も多いですね。
在学中に宅建士試験に合格する・・・
特に不動産に関連する業界に行く方にとっては実務に就く前に獲得する。
賢明な策です。

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