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ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  23日目

BAKENEKO DIARY /DAY 23. 跳んだ! 走った!

 昨日、3週間近く装着していた食道チューブを外したミータ。分泌液が浸みているので、病院で付けてもらった包帯をはずし、指示された通りやわらかいハンカチに取り替えた。傷口を見ると、まだ見た目は痛々しいが、早くもくっつきはじめている。
 
 チューブが外れると途端に飲み込みやすくなったのか、ミータの食事量は一気に増した。ウェットフードとドライフードを置いておくと、ウェットから食べ始めるが、ドライフードも少し食べられるようになった。やっぱりチューブが食道から胃の辺りまで入っていたので、食べたくても食べられないというのもあったのだろう。

 チューブは軽かったが、四六時中、身体にぶら下げているのは、かなりのストレスだったに違いない。チューブを外した途端、動きにも躍動感が増して、今日は散歩に出すと1mほどの高さの壁に垂直ジャンプで跳び上がった。事故前は日常的に跳び上がっていた高さだが、まさかこんなに早く跳べるようになるとは。そして、昨日まではトコトコと脚と手をバラバラに動す小走りしかできなかったのが、両脚と両手を同時に前後させて、タッタッと走った。すごーい。うれしい。うれしい。うれしい。けどちょっと怖いな…。いつまでリード散歩ができるのだろう? 走り出したら、外ではもう捕まえられない? 傷もまだ要注意なのに… 軽く不安もよぎるが、それは少し横に置いて。今は食べて、散歩して、元気になるのだ!

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