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三禅定トレイル(リベンジ)〜日本三霊山 白山・立山・富士山を走る巡礼旅〜epi.04 食べない男〜

2023年8月11日〜18日の8日間をかけて日本三霊山を巡る巡礼の山旅、旅ランをしてきました。
今回その旅の記録です。

○ 8/12(DAY2) ゴマ平避難小屋~頼成の森(砺波市)

AM3:00 周りでゴソゴソしはじめる音で起きた。ふと隣を見ると昨夜までいなかったはずの誰かがいる。
幽霊👻⁈かと一瞬思ったが、見たことのあるザックと容姿で、OHISHIさんだと気づく。
そういえば真夜中にゴソゴソ音がしていたような、なんとなくの記憶がある。

「朝早くからもう準備する人がいるんだなあ」

と寝ぼけながらすぐさま寝てしまった。
僕も起きて準備をはじめようとするOHISHIさんやその他の登山者の皆さんもバタバタと起きだした。
アルファ米の朝食を簡単にとり、準備が整ったら行動開始だ。

2日目の出発前



「食べることは長時間行動し続けることにとって最重要なことだ!」

と僕は思っていた。いや大半の人がそう思っているに違いない。
しかし、その概念を打ち破ろうとしている男が目の前にいる。
そう、OHISHIさんだ。
OHISHIさんは今回ワラーチで松本までを目指すという超人極まりないランナーなのだが、それに加えて

「人は極力食べないでどこまで行動し続けられるか」

ということにも実践をしている。

「えーーっと食べないで、走ったり、山を登ったりするんですか?ちょっと意味不明なんですけど。。。」

という声が四方八方から聞こえてきそうだ。
正確には、全く食べない、飲まないわけではなく、お手製の梅ジュースやドクダミのエキスを水やお茶などで割って飲むスタイルで、食べる代わりに寝ることによって体力を回復するそうだ。
つまり僕たちが休憩時に補給をとっている間に仮眠をすることで次へのエネルギーに変換するということらしい。にわかに信じ難いが、水にも色々な特徴や種類があることは皆さんもご存知だと思うが、水自体もそれぞれエネルギーをもち、身体の運動エネルギーへと変換しているのではないかという研究をOHISHIさんの友人の研究者の方がされているらしい。その実証実験としても今回トライされているという。
凡人には理解し難いことではあるが、比叡山の千日回峰行の例もあるので人には本当に秘められた能力が隠されているのではないかと思ってしまう。当然ながら、今回のような実験をするために(今回のためにというわけでもないと思うが)日々の暮らしから断食を行ってきたそうだ。
家では夜以外はほぼ食べないようになったそうで、夜も最低限の食事で大丈夫になったそうだ。
たまにのトレラン大会や外出時などの時の友人との会食などは楽しむために制限なしで食事を楽しむという。

「楽しむために食事をする」

という言葉が印象的だった。
1日3食という当たり前に思われている今の社会の常識は実は常識ではないのでは思わされる瞬間だった。
自分でも感じているのは日々仕事で働いてて、ランチを食べた後は眠くなるということや16時間断食を推奨する本がベストセラーになったりと、食べることで動きが鈍くなるということを感じている人は多いのではないかと思っている。

「でもお昼は食べるのが当たり前だから、時間になったら食べてしまう。」

というルーティーンに落ち着いてしまうのだ。
そんなこんなで、1日目の約24時間にわたる行動をほぼ食べないでここまでやってきたというのは人の潜在能力の可能性を感じさせてくれる。
今朝のOHISHIさんは非常食として持っているドライカレーを食べて一緒にスタートをした。
今日の目標は砺波市の「頼成の森」までを目指す。

ゴマ平避難小屋



〜5️⃣へつづく

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