三禅定トレイル(リベンジ)〜日本三霊山 白山・立山・富士山を走る巡礼旅〜epi.08 北アルプスと台風
2023年8月11日〜18日の8日間をかけて日本三霊山を巡る巡礼の山旅、旅ランをしてきました。
今回その旅の記録です。
8/14(DAY4) 五色ヶ原〜薬師岳~雲ノ平~三俣山荘
アラームで目が覚める。
重い体を持ち上げて準備を開始する。
疲労がたまっていることもあり明るくなり始めた5時にスタートをした。
台風でどうなっているか心配されたが、今のところ大きな影響は感じられない。
今日は北アルプスを縦走するセクションのはじまりはじまりだ。
北アルプスの地形はアルファベットの「y(ワイ)」のような形をしている。
立山連峰は「y」の左上部分で右上部分が後立山連峰にあたり
三俣蓮華岳が「y」の合流点になる。
今日はこの三俣蓮華岳の側にある三俣山荘までを目指す行程だ。
五色ヶ原をスタートし鳶山、越中沢岳、間山、薬師岳と立山連峰の稜線を縦走するダイナミックな道が続く。
越中沢岳~スゴ乗越間は急峻な坂で下りになるため、滑落等に十分に注意しながら慎重に進んだ。
台風の影響は風が強めではあるものの、雲が流れむしろ晴れ間が見渡せる場面もあるような天気である。
スゴ乗越小屋にてカップ麺とコーラを買い補給をして薬師岳を目指す。
薬師岳の裾野は長く、着くようで中々着かない。
ようやく着いたと思えば北薬師岳だ。
もう一踏ん張りで薬師岳に到着。
名前の通り薬師岳は古くから信仰の山で山頂には薬師如来の祠が建っている。
今年はその祠を一新してピカピカ1年生の祠が完成したタイミングだった。
祠の再建のための資金はクラウドファンディングで集め、多くの方の支援で完成したものだ。
山頂にて手を合わせ前へと進む。
太郎平まで下りてきた後は薬師沢を下り、雲ノ平へと登る道を進む。
この雲ノ平へと登る直登ルート標高差500m程度だが、丸みをおびた大きな岩が多くじめっと湿気をおびているため青く苔むしている箇所も多いので滑りやすい。
個人的には登りはさほど気にならないが、下りは特に滑落や転倒に気をつける必要があるポイントだ。
木道が現れると徐々にゆるやかな雲ノ平へと突入する。
雲ノ平は日本の最後の秘境とも言われ、奥黒部に位置し北アルプスでも深部にあたる場所だ。
行くのにも一苦労のため、そう呼ばれているのかもしれない。
秘境を抜けて黒部源流へと下る。
ここはいたる道から水が流れておりまさに黒部源流と言う名がすっぽりとあてはまる。
今日最後の登り返しをがんばって目的地の三俣山荘に到着した。
〜9️⃣へつづく