博物館探訪
松戸市立博物館編
またまた突然に出かけます。
ここ最近出かけてないなぁ…なんて思っていたら、やっぱりお出かけ欲が出てくるんですね。
行きたいところをざっと調べてみるとお手軽なのが博物館行きなんですよ。
ただ、出かけようと思ったのに頭痛が痛いという初歩の初歩の体調不良。とりあえず手元にあった頭痛薬で様子を見ることにします。
出かけた先はここ、
そう、松戸市立博物館です。
この博物館、すごいかというと…先に進んでからにしましょう。
入口
先ほどの写真のように入り口からして独特なカタチですから、一般的な博物館のようにまっすぐにはすすみません。
入口右手の受付で入場料を払うと、
「真後ろのスロープを登ってください」
とのこと。同じフロアの左手に降りる階段がありますがそちらは特別展の展示室だそうで。
常設展はこちらからと。
この案内だけ見るとどこにでもある郷土資料館的な博物館なのですが、この博物館には異彩を放つ展示室があります。
博物館の中に団地が一棟入ってる!
んです!というには大げさか。でも、団地の切り身がいるんですよ。
あー、何言ってるかわからないかもしれませんがとにかく公団住宅と言われた物件が館内に鎮座してるんですよ。
入口の看板にあった「都市化への歩み」の中で団地の文化は外せないわけでして。
玄関から
「ただいま〜」って言いたくなるようなドアですよね。
団地っ子だったこともある筆者からしてみたらもうカンペキ。
ガチャンとドアを開けると、お母さんの
「手を洗いうがいをするよの~」
という声が聞こえてきそう。
お部屋の様子
入ってすぐ右手に水回り(トイレ、お風呂)があって、正面が寝室左手がリビング、左にぐるりと回りこむようにしてダイニングキッチン
という間取りになっています。
寝室にはベビーベッド、ミシン等々置いてあるので当時の新婚、もしくはちょっとお金が貯まった会社員の世帯だと思われます。
リビングの方には簡易型応接セット的なソファーにテレビなどが置いてあります。(テレビ画面は支障があったら困るので撮りませんでしたが、当時有名だったインスタントラーメンのCMや今では化粧品大手ということになっている某メーカーの石鹸のCMが流れていました)
さて、リビングの電話台に黒電話が載っているのですが、昭和のそしてミシンのあるお家を再現しているにしては足りないものがあります。
それは…お母さんが作る電話カバーです。
型紙があるのかはわかりませんがたいていのお宅の電話にキルトタイプやレースで飾った電話カバーがあって、お家それぞれの個性が出ていたように感じます。
黒電話がプッシュホンタイプの電話に代わってもこの文化はしばらく続いていたようですが、コードレスホンになって無くなった様です。
水回り
さて、後回しにしていた水回りなのですがこんな感じです。
単純に驚いたのはこの団地では洋式トイレが導入されていたことです。
ワタシが知っている団地では和式トイレを様式トイレに改造するとかアタッチメントをつけて洋式トイレにするというものが多かったので…。
その代わりに風呂桶が桶(木製です)。改めて私の知っている団地はホーローにタイルのスタイルだったのですのこに木製の桶にびっくりしました。
ところで、この写真の流れだと玄関側から入っているように見えますが、実は順路としてはベランダ側から入るのが正解です。
こちら側から入り、ダイニングキッチンで当時の最先端のシステムキッチンを見てからリビングの家電製品(三種の神器)を見て玄関から退出。というのが一連の流れなのですが、演出上玄関から入ったように写真を並べてみました。
おまけ
これなーんだ
正解はダストシュートでした。
ゴミ出しをえっちらおっちら階段で降りなくても良い優れものなんですけど、自治体のごみの回収ルールが変わっていくごとにダストシュートは使用停止になり、団地によってはガムテープでぐるぐる巻きにされたり、壁に塗り込まれていたりした覚えがあります。
こんな感じで作りこまれている博物館。実は…
展示室ではないはずの2階フロアもちゃんと作りこまれているのです、先ほどのダストシュートが設置されている踊り場の上に手を差し込んで撮ってみたのですがこんな感じ。
落下注意の札が下がってるけど、もしかして誰か侵入したのかしら?
注意:ヘッダーの写真は昭和っぽいものを選んでいるだけなので内容とは関係ありませんです。