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スカイレールを見に行く旅(その2)


瀬野に戻ろう

とりあえず瀬野駅に戻ります。
みどり中央駅周辺を散策した後は再びスカイレールに乗り込んで瀬野駅へ降りていきます。
この路線がかつてはこの住宅地の子供達をふもとの学校まで送り届ける通学路線だったと前のところでも書いたと思いますが、小学校が住宅地にできたことで小学生の通学は徒歩で済むようになったとのこと。

住宅の奥の方に見えている学校が小学校

動画からの切り抜きなのであまり画像は良くありませんが、この学校ができるまでは住宅地の子供たちは毎日電車(新交通ですが)で通学していたことになります。
さて、瀬野駅からは再び山陽本線に乗って広島駅に戻ります。

その前に、セノハチの話の続き。駅前に降り立つと「瀬野機関区跡」という看板が立っています。多分このスカイレールとバスターミナルのあるこの土地が瀬野機関区跡地になると思うのですが、セノハチを超える列車の補機(後押しをする機関車)の車両基地があったよ。という看板です。
EF67という機関車が有名だったのですが、この機関車もいつの間にか勇退しEF210が補機なしで通り過ぎていくという光景も珍しくなくなりました。
ちなみに碓氷峠を走る補機のEF63が必ず軽井沢駅と横川駅で停車をして連結、解放をするのですが、ここセノハチでは運転中に車内のスイッチで切り離しができるようになっていて、EF67の全機、EF210は金帯(黄帯?)の車両にそのスイッチが付いているそうです。

広島駅

降り立つと工事現場
絶賛工事中
路面電車の駅までの通路も狭くなっている

写真の通り広島駅のメインストリート側に降り立つと絶賛工事中でした。路面電車の広島電鉄の広島駅までの道も狭くなっています。これは広島駅前の交通を整理しようということになり、駅ビルとペデストリアンデッキを作りそこに広島電鉄の広島駅を現在の場所から移設して、JRとの乗り換え導線をスムーズなものにしようというのが狙いだそうです。
ところで、広島電鉄はSuica、パスモなどの交通系ICカードを自社ブランドで持っていて、これが広島一帯の交通網で使うことができるという便利な「パスピー」というカードがあります。せっかくですのでパスピーカードを購入し記念に使ってみることにします。
広島電鉄広島駅の窓口で「パスピーカードください」というと、
「パスピーなんですけど来年には廃止になっちゃうんですよ」
と返事が。
「大丈夫です、記念で買うだけですから」と言うと、「わかりました。ではどうぞ」とのことで無事ゲット。
ふと思いついたことがあって、
「スカイレールが廃止されると言うことは、何がしかの理由があってのこと…と言うことは日中時間では見れない何かがあるのでは?」と思い広島駅前のカーシェアを借りて、車で瀬野駅に向かうことにしました。
広島の道に慣れていないのでカーナビが示す国道2号線を目印に走行することにしました。
国道2号線の交通量はちょうど夕方のラッシュ時間もあって結構な量。また、地方国道にありがちな都心部は2車線以上にあるのにちょっと郊外に出ると急に片側1車線になってボトルネック渋滞が起きます。
また、国道のすぐ横を山陽本線が走るため線路の向こう側に行こうとする踏切渋滞もそれにを輪をかけて…。
瀬野駅についたのは車を借りてからほぼ1時間が経ってからでした。

夜の瀬野駅

瀬野駅に到着してまずびっくりしたのは通勤のお父さんや予備校帰りの学生さんを迎えに来る車の数。山陽本線の列車が到着する時間を見計らって車が山の住宅地の方から車が降りてきます。
スカイレールに流れていくお客さんもいるのですが、車がどんどん増えていく様子を見ていると、「流石に車には勝てないなぁ。ゴンドラをオンデマンドで出せたらここまでにはならないかも」なんて思ってしまいました。

瀬野の郷土史の壁張りポスター。次はこれに「2024年スカイレール廃止」の文字が加わるのでしょうか。

八本松

セノハチのハチの方八本松にやってきました。国道2号は瀬野の近くで交通量が減ったので瀬野の住宅地までが広島経済圏の郊外なのでしょう。(違ったらごめんなさい)
しかし、鉄道の速達性はこの辺では有利なようで自分が思っていたよりも瀬野から八本松に到着するまでに時間がかかってしまいました。
さて、到着してみたら思っていたのとは違う風景が広がっていました。

こちら側が本屋だと思うじゃないですか。
橋上駅舎なんですよ
ただ、車も通れる跨線橋なんで歩行者注意です。
出札、改札ともに営業終了

駐車場に車を停めて駅に向かって歩くと1枚目の写真の場所に辿り着きました。
鉄道好きの方ならなんとなくわかってもらえると思うのですが、駅の構造物としてここが駅の本屋(母屋)だと思うじゃないですか。
タクシー乗り場もここにありますので。
しかしながらここは真っ暗。要は駅の施設ではあるけれど、改札口や出札口がある建物ではない。(実際にタクシー会社の看板が付いていましたし、保線関係の事務所が併設されていました)
じゃあ、駅本屋はどれだ?となりますよね。
跨線橋を登ってびっくり。跨線橋の真ん中に駅の入口が開いているんですよ。そこから駅に入ると改札口が。
この駅も「みどりの窓口」が閉鎖されていて「指定席券売機(みどりの券売機)」が稼働しています。
20時過ぎなので改札を通る人は少ないのですが、ホームを見ると思ったよりも人が多く、このセノハチあたりで列車の方も本数が絞られていくようです。
しばらく観察していると車を返却する時間が迫っていることを示すメールがカーナビに届いていたので車を返却に広島へ戻ることにします。

走っている間に東京へ戻る新幹線の最終列車は行ってしまうので、広島市内に宿をとることにします。

広島に戻って路面電車に

広島に向かっている間に宿を決める予定でしたが、時間が切羽詰まっていることが発覚したので、高速道路(山陽道)を使うことに。広島についてから宿は選択することになりました。
広島駅前のカーシェアのステーションに車を返すと手頃な値段の宿がありました。
市内電車(路面電車)で数駅行ったところにある宿です。

稲荷町交差点
交差点での工事

稲荷町電停で下車。電停の前が稲荷町交差点です。広島駅改良事業の計画によると、この交差点から市内電車の進路が変わります。これまでは旧道?に線路が敷かれていましたが、新計画では写真の右手にある駅前大通に線路を通し途中からペデストリアンデッキの高さに線路を高架化するのだとか。
写真に写っている方は知り合いでもなんでもないのですが、工事を丹念にスマホで撮影されていました。