広島スカイレールを見に行く旅
今回は4月末に廃止される予定の広島県のスカイレールサービスを見に行く旅です。
それでは出発
新横浜から
今回は話題になっている駅名標から。この吊り下げ駅名標、能登地震の際にガタガタ揺れて大変なことになったようで西日本管内からは撤去が始まっているみたいです。
新横浜はJR東海の駅なんでまぁこのように吊り下げ式のままなんですが。
さて、新横浜はJR東日本の横浜線とJR東海の東海道新幹線が乗り入れているんですけど、横浜線の車両戸籍がまだ「横クラ」でした。たしか、東の組織改編で車両センター(車両基地)は支社単位での管理でなくなって本社の首都圏本部に集約されたので、車両の戸籍表示も「都クラ」に代わったはずなんです。(ちなみに横クラは横浜支社鎌倉車両センターの略。都クラで「首都圏本部」の鎌倉車両センターになります)
それが、まだ横クラなんで首都圏本部への移行体制が追い付いていないのかも?(そんなわけは無いか)
新幹線ホームに上がって目についたのが閉鎖されたキオスク。
観光客がにぎわう「卒業旅行シーズン」ですからお客さんはいっぱいいるはずなのに…と思ったのですが、JR東海は先日車内販売を行うJR東海パッセンジャーズと東海キヨスクが合併するくらい人員が不足しているので色々あるんでしょう。
ホーム上の売り物
車内販売が縮小されたおかげでホームの売店や自動販売機が充実されたとのこと。
先ほどの通り売店が閉鎖されているところもありますが、売店は他にもエキナカにだってありますから…。
さて、車内販売がなくなって一部の鉄道ファンから惜しむ声の上がった「シンカンセンスゴクカタイアイス」が自販機になりました。
では、その自販機を探してみましょう。
アイスの提供はサーティワンアイスとシンカンセンスゴクカタイアイスの2機です。
今日はちょっと気温が低いからかどちらのアイスにもお客さんの姿はありませんでした。
先ほど、「キオスクが閉鎖されている~(;^_^A」と表現してしまいましたが、新横浜駅にはキオスク売店のほかに「崎陽軒」の売店が入居しています。売店というよりは昔からある駅弁売店がちょっとしたお土産品も置いてあるコンビニ化したものですね。駅弁も崎陽軒のシウマイ、シウマイ弁当を中心に中華弁当が置いてあります。その中でも洋風なお弁当がこの「横浜ピラフ」です。
実は前回新幹線に乗ったときには「横浜チャーハン弁当」を買ったのです。
シウマイ弁当やチャーハン弁当はテレビやラジオで取り上げられることが多いですが、「横浜ピラフ」は取り上げられることが少ないです。
ふたを開けるとチャーハン弁当と似たおかずに(シウマイ2個、唐揚げ1個、その下にトマトケチャップで味付けされたスパゲッティ、ポテトサラダに、パプリカの漬物?)ピラフがついています。唐揚げの下のトマトケチャップスパゲッティとパプリカの漬物?はピラフで初めて出会ったおかずかも。
さて、写真の脚注のエビですが、なんのことはありませんでした。ふたの裏側に「人間に食われてなるものか」と言わんばかりにしっかりと貼りついていました。
コンビニ化している崎陽軒で買ったのがこのチップスターうすしお味。東海道・山陽新幹線限定のパッケージと限定の味付けなんだそうです。
残念ながらピラフ弁当を食べたら「あとにしよう」となってしまったので、この時点では味はわかりません(笑)
乗った車両はJR西日本所属の車両。形式のところに青字でJRと書いてありますね。
広島駅に到着
さて、話題の駅名票なんですけど、ホントに据え置き式になっています。新幹線の場合はベンチの支柱の上に載っている感じ。
吊り下げ式の駅名票は見当たりません。
また、在来線ホームに降りてみても見当たらないので本当に吊り下げ式の駅名票は撤去されてしまったようです。
そのことをツイートしたら、いました地元の?有識者。
能登地震がきっかけで無くなったと思ったらなんと中国統括本部管内厚東駅での落下によるものとのこと。
何もなかったのに落っこちたとしたら重大な事故ですね。
山陽本線にお乗り換え
在来線ホームに行き乗り換えると銀箱さまが…。旧広島支社管内は国鉄広島鉄道管理局と揶揄されるくらいに国鉄時代の車両が走り回っているイメージだったのですが、今や銀箱さまが…。
「ん。で、君は何系だい?ほぉ、227系ってーんだね」
と思わず感慨にふけっちゃいましたが、旧型車はどんどん廃止されているようですね。
広島駅を出発するとすぐに車窓に広島貨物駅が広がります。広島駅から海田市駅駅までの区間はほぼ広島貨物駅の構内ともいえる空間が山陽本線の上下線の間に広がります。
EF210が留置されていますが、このうちの黄色(金色?)帯のものがEF67勇退後の補機運用に入る車両と聞いていたのですが、この日に見た限りだと補機運用どころか本務運用に入っていたような…。
瀬野
さて、瀬野駅に到着です。瀬野駅から隣の八本松駅までの区間は信越本線の碓氷峠越えには及ばずとも蒸気機関車時代は貨物列車にとっては上り下りがつらい坂であったために補機(補助機関車)が連結されていました。補機が上り坂だけでなく下り坂でも設定されていたのは、蒸気機関車時代の貨物列車の制動力不足から来たものだとか。
坂の下側にある「瀬野駅」と上側にある「八本松駅」の名をとってこの坂のことを「セノハチ」と言っていました。
ところで、瀬野駅に到着して「駅名票」をさがしたら写真のように柱に貼りつけるタイプのモノしか見当たりませんでした。(もともと吊り下げ式の無い駅だったのかも)
瀬野駅の北側に建つこの立派な建物が今日の見学先スカイレールです。
スカイレールは、瀬野駅を名乗らす「みどり口」駅を名乗っています。が、接続駅として運用されています。2枚目の写真のように本社機能も駅に入っているようです。
駅から地上の車寄せを望むと、バスが。実はスカイレールは今年の春で廃止になり写真のバスに転換されるのです。そのために今のうちに見学を…ということです。
この巻き上げ装置ってスキー場なんかにあるやつですよね。
これを見ていただき想像される乗り物はどんなものでしょう…。
ありゃ、運休のお知らせが厳重に貼ってあります。ということは今日のチャンスを逃していたらもしかしたら、乗り損ねていて代行バスから路線を眺めることになっていたかも?
きっぷ売り場で窓口の方を見たら「駅スタンプ」の文字が。wikiや他の方たちの乗車記録にもなかったぞい?「スタンプ」を押させてもらうスタンプノートの代わりを探してワタワタしていたら駅員さんが見かねてかこっそり「これの裏にいいよ」と時刻表を出してくれました。
お礼を言ってさてホームへ。きっぷはQRを読み取るタイプ。沖縄のゆいレールと同じタイプで降車時にきっぷを入れる箱があってそこに回収していく感じ。
ホームで待っていたのはこの車両。やっぱりロープウェイタイプでしたね。ただ、この乗り物はただのロープウェイではないのです。鉄骨造のレールを走っていくので懸垂式モノレールの一種でもあるのです。
ついこの間廃止された上野動物園のモノレールの一種でもあるのです。
ロープウェイのロープは動力の一部で、リニアモーターとのハイブリッド構造らしいです。
車両には警備隊の方が居ましたが、「写真どうぞどうぞ」と譲っていただきまして。その節はありがとうございました。(こんなところ見てないでしょうけど)
乗り心地なんですが、ホントにロープウェイとモノレールの中間でした。
発進時はリニアモーターでスーッとスタートしていくのですが、懸垂式なので支柱のケーブルの継ぎ目ではガタガタ揺れるわけでして。停止時には完全にロープウェイタイプの様相。要は前後に振られるわけで。
Wikiによれば、小学校がこの地区にできるまではふもとの小学校まで子供達が通学で乗っていたみたいですが、これは足腰が鍛えられただろうなぁ。
途中駅にみどり中街駅があるのですが、この駅で警備隊員さんは降りていきました。各駅に本社機能が分散しているのかも?
終点のみどり中央駅に到着。ここで入換の様子を見ることにします。車両を降りるとホームドアが閉扉し車両のドアも閉まります。車両は転回場に入っていくのですが、そこでの動きがまんまロープウェイかスキー場の高速ゴンドラというか…。ギア式の誘導機で誘導して転回していきます。
鉄道というよりはモノレール、モノレールというよりは索道(ロープウェイ)っぽい新しい乗り物で、この車両が時刻表通りでなくデマンド式で動いていればワンチャンス延命できたのかもしれないです。(理由はもうちょっと後で)
みどり中央駅
みどり中央駅に到着です。この駅がスカイレールの終点
終点ですが無人駅です。駅員さんがいたのはみどり口駅(瀬野駅)だけ。今回降りてはいませんが中間駅のみどり街も無人駅です。
この駅無人駅とは言いましたが実は2階に灯りがついているように、本社機能の内運輸部が入っています。
新交通システムあるあるで、駅の管理は管理駅で遠隔管理、空いたスペースは本社のオフィスを組み込んでいくということでしょう。
ということは本社ビルが三階建てということになります。用事がある時は自社線に乗って…(笑)
駅のそばに駐車場が設定されているのですが、パークアンドライドなのか運輸部の職員の車なのか…。
駅を出るとこのように住宅街が広がっていてこの先まで続いていそうです。
正式に2月29日に廃止の許認可が降りたとのことで、着々と準備が進められていますが、代替バスの方の準備がとも言われています。4月末まではスカイレールは残りますが、3月末あたりまではメンテナンスですから、4月のどこかでスカイレールを開設した会社が作った解説本が駅で売っているらしいので買いに行きたいですね。
(続きます)