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コミュ障のトメ、しかし私には秘密兵器があった


№150 今回紹介するお話

今回紹介するのは、コミュ障で無趣味の姑に、がさつでおしゃべりでおせっかい(とご主人に言われている)女性が、姑がはまりそうな、趣味にしそうなものをあれこれと世話をしたという、昔を懐かしむ内容の投稿です。

投稿時期に関して
まとめサイトのコピペから2018月3月17日の投稿を確認出来ましたが、違っていたらごめんなさい。

このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

トメは今でいうならコミュ障で、無口で友達もいなかったし、ご近所や親戚とのつきあいもしてなかった

ものすごく几帳面で、家の中はいつも塵一つ落ちてなくて、こまごましたものの置き場所も一つ一つ決まっていた

こだわりが強くて、例えば靴下みたいな小さなものを買いに行っても気に入ったものが見つかるまでスーパーやデパートを1日かけて巡り、結局買ってこないこともよくあった

基本的に他人に興味がなく、ウトや子供(夫と義妹)とも必要最低限の会話しかしないらしい

孫である義妹の子にも自分からは触ろうとせず、私にも嫁いびり的なことはなかったというか、関わってこなかった

完璧に家事をこなした後は、趣味もなくテレビも見ず本も読まず、縁側に出した椅子に座って庭を見つめていた

ところで私はトメとは正反対で、がさつでおしゃべりでおせっかい(と夫は言っている)

トメが何もしないでじっとしているのが我慢できなくなった

私は妊娠して産休に入って時間ができたので、近所のトメ宅に毎日のように凸した

トメはほとんど表情を変えない人ながら、迷惑そうだったwww

しかし私には秘密兵器があった

友達が骨折して家で静養していた時、退屈しのぎにジグソーパズルをやっていたという話を聞き、これだ!と思った

まず500ピースくらいの小さいものを持っていき、「お腹が大きいから動けなくて、退屈しのぎにって友達がくれたんですけど、一緒にやりましょう」と誘った

トメはそもそもジグソーパズルを知らなかったが、チマチマした几帳面なことが好きなので、一発ではまった

すぐにもっとピースの多いものを欲しがり「出来上がりの絵がわかっているとつまらないから、お金を渡すから(私)さんが買ってきて絵が見えないようにして持ってきて」とのお達し

小箱をいっぱい用意して、同じ色系統のものを分け、その中でも1辺が直線のものとか形が似ているものとか数日かけて分類するところから取りかかる

早々に私が手を引き、トメ一人でやるようになったことは気がついてないようだった

私に娘が生まれ、よちよち歩くようになる頃には、トメは仕上がりが畳サイズの大作に取り組んでいた

こうなると、トメの部屋の床はパズルで占められ、足にピースを引っかけて壊したり失くしたりするかもしれないとウトすら出入り禁止になったww 
もちろん赤ん坊なんてとんでもないwww

大作は値段も高いのでそうそう買えないが、トメは一度作ったものをまたバラバラにして、今度は裏返しにして、無地のパズルを純粋にピースの形だけで組んでいく遊びを生み出していた

この辺りで、私は次の手を考えた

私やウトや夫はプロ野球が好きだ

私達がテレビで野球観戦していても、トメは自分の部屋でジグソーしていた

私は適当な試合を録画し、昼間トメに見せながら「投手が内角に投げますよね、そうすると打たれたボールはこっちに飛ぶでしょ」といきなり技術論から入った

野球は数字に支配されているスポーツだ

この投手が140キロの速度で外角低めに投げたらこの打者は3割の確率で打ち返して、という理屈にトメははまった

そしてウトがビール片手に「原、打てよー」「桑田がんばれ」(そういう時代でした)と言っている脇でトメはスコアブックをつけながら、併刹の6-4-3と4-6-3について考察していた

お気に入りの選手もできて、「今年は篠塚がいいのよ」とか「辻の守備機会がね」とかしゃべるようになった

遊びに来た義妹が「お母さんが野球見てる!しかも語ってる!」と驚いていた

夏の夜、縁側の戸を開け放して風を入れ、茶の間に集まって、ビールに枝豆、みんなで野球を見ていた

ごひいきが違うから、私や夫や子供たち、ウト、トメが歓声を上げる場面がそれぞれに違うのが可笑しかった 楽しかった

今はもう、ウトは逝き、トメは認知症で、元々無口なのがほとんどしゃべらなくなった

子ども向けの簡単なパズルさえ、やる気はあるがうまくできなくなってしまった

今どきの野球選手も覚えられない

さびしい

YouTube

このお話を元に作られた動画がありましたので、一部を紹介します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

ゆっくり2ch語り

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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