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10年後のあなたへ


№334 今回紹介するお話

今回紹介するのは、母が亡くなって数年後に母からはがきをもらったという女性の、母への感謝や思いを綴った投稿になります。

投稿時期に関して
まとめサイトのコピペより、2019年10月21日の投稿を確認しましたが、違っていたらごめんなさい。

このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

あたしのお母さんは、58歳の時に亡くなりました。

今から11年前の事。

あたしが27歳の時でした。

あたしのお母さんは、若い頃から病気がちで、よく入院していた青春時代だったそうです。

そんなお母さんは、うちのお父さんにベタ惚れしてアプローチしてお父さんを落としたというメンタル超強者だったそう。

結婚し、やがて子供が欲しいと思う様になりましたが、身体が弱い事で、どの医者に相談しても、子供なんて産める身体じゃない!産んだら死ぬ!仮に産まれても五体満足には絶対に産まれない!と言われ続けたそうです。

しかし、どうしても、自分が死んでも子供が欲しいと強く願ったお母さんにお父さんも心打たれ、お父さんが懇意にしていた医者へ行ってもう一度相談しました。

すると医者からは、大丈夫大丈夫!なんとかなるから!若いんだから産みなさい!と心強く励ましてくれたそうです。

あたしが出来るまで、何回も流産したと聞きました。

そして奇跡的にあたしが授かり、自然分娩では難しい為、帝王切開となりました。

それが今日投稿書いている10月21日のことでした。

あんなに色んな医者から脅されていたのに、奇跡的に五体満足で産まれる事ができました。

しかし、その代償にお母さんは腎臓を患い、人工透析を週3日受けないといけない身体になりました。

小さいあたしを育てながら、週3日の透析に通い、透析のない日は全てパートの仕事に出ていました。

あたしは小さい頃から母が横になって休んでる姿を見た事がありません。

金遣いも荒かったけど(笑)

とてもパワフルで、透析仲間と日帰り旅行行ったり、庭仕事したり、部屋の模様替えしたり、飼い犬の世話したり。

料理も凄く上手で、お店で食べた美味しいと言った料理も家で再現してくれたり。とても凄いお母さんでした。

そんなお母さんの勧めで高校進学の時に看護師の学校に進み、看護師の資格も取れました。

しかし、メンタルがとても弱いあたしは、職場の人間関係で何度か職場を転々とし、その頃は看護師と関係ない歯科助手として働いてました。

そんな頃、歯科助手の仕事から帰り、母が用意してくれていた晩御飯を食べていたときでした。

お母さんが急に、なんか片手が痺れると。

えっ!と思い、すぐに駆け寄りましたが、すぐに意識が朦朧としていました。

お母さんが、最後に言った言葉は、「もう、ダメかもしれない…」でした。

オロオロしていたお父さんに、すぐ様救急車呼ぶ様指示して、血圧を測ると、上が200を超えていました。

脳出血だ!

そう思いました。

今になると、よく冷静に対応できたものですが、お母さんを助ける為必死でした。

しかし、医師に言われた言葉は、脳出血で、血液をサラサラにする薬を飲んでいるので手術できる状況ではない。

延命されますか?という話でした。

なんとなく覚悟はできており、お父さんと目をあわせ、もう、延命しなくていいよね…お母さん辛いだけだよね…と結論を出しました。

当時付き合っていた彼氏(今の旦那)にも連絡すると、夜中にも関わらずすぐに病院に駆けつけてくれました。

病院に来て、三日後お母さんは息を引き取りました。

憔悴仕切っていたあたしを心配し、旦那はお母さんのお通夜の時も一緒に家に泊まり付き添ってくれ、お葬式も一緒に出てくれ、まだ結婚する前でしたが、旦那さんのお母さんも参列して涙を流してくれました。

それから、数ヶ月後。

旦那さんからプロポーズされました。

お母さんを亡くしたあたしを支えてくれようとしました。

しかし、母が亡くなったばかり。気持ちは嬉しかったけど悩みました。

お父さんにも、相談し、お寺にも話して相談しました。

お寺の住職さんは、結婚はお祝い事で素晴らしいことなので、故人様も喜ばれると思いますと。

あたしの行く末を最後まで心配していたお母さんを安心させたい気持ちもあり、またこの人と一緒にいたいという気持ちで結婚を決めました。

結婚式…生前お母さんと2人で撮ったプリクラを拡大し、写真立てに入れ、その写真と共にお父さんはあたしの結婚式に参加してくれました。

お母さんにも花嫁姿見てもらいたかった。幸い、結婚する旦那と一度顔合わせを出来ていたのでよかったかな…

そして、今日38歳になったあたしは、9歳の娘と7歳の息子の二児の母親となりました。

数年前、お母さんが亡くなった後に、家に葉書がとどきました。

10年後のあなたへという市役所のイベントで、お母さんがあたしに書いていた葉書でした。

そこには、

10年後の娘へ。
元気にしてるかな?もう結婚して、お母さんになってるかな?
あなたはきっといい母親になってると思います。
看護師の仕事にも戻れてるかな?
この手紙が届く頃はもうお母さんは居ないと思います。
お父さんの事大切にしてあげてください。
時々でいいからお母さんの事も思い出してね。

そうありました。

この葉書をよんで、お父さんと号泣しました。

最後まで心配かけたね。なんとかお父さんに孫みせられたよ!

家事や裁縫ちゃんとお母さんに習っておけば良かったな。

お母さんのご飯が美味しすぎて、ずっと頼ってばかりだったね。

結婚して家庭を持ってから、お母さんの凄さが今になってヒシヒシと分かります。

お母さんみたいなお母さんには中々なれないけど、未だにメンタル弱くて鬱病になり、ODもして、最近眠剤飲みすぎて職場でやらかしてお父さんにまで出動させてしまうという失態もして、未だにお父さんや旦那に心配と迷惑かけて、子供達にも心配かけまくってるダメな母ですが、なんとか生きてます。

死にたいと思う事何回もあったけど、お母さんが命がけで産んでくれたお母さんを思い出し、また大事な家族を思い今戦ってます

辛い事も沢山あるけど、幸せも沢山もらいました。

お母さん。

あなたがあたしを命がけで守ってこの世に生み出してくれたおかげで、あたしの子供たちの命も繋いでくれました。

大切な家族を与えてくれました。

本当にありがとう。

一生懸命いきて、そちらに行ったときに、お母さんにいっぱい話したい事があります。

胸を張ってあなたに逢えるまで頑張って生きます。

YouTube

このお話を元に作られた動画がありましたので、一部を紹介します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

ニコるん

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、イラストAC様 みんちりえ様 から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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イッチ
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