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会いたいと願う気持ちが時空を超えた


№419 今回紹介するお話

ここでは2ちゃんねる(現5ちゃんねる)等の掲示板や話題になった涙話をYouTubeなどでアップされている動画と共に「涙が出るほどいい話」として記事にしています。

今回紹介するのは、小学三年生の頃に不思議な体験をしたという32歳の女性の投稿です。

投稿時期に関して
まとめサイトのコピペより2002年8月20日の投稿を確認しましたが、違っていたらごめんなさい。

このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

107 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:01
私が小学校三年生位の時の話です。

そのころ、とても仲よしだった、きよみちゃんという女の子が、クラスにいました。

彼女と私は、毎日のように学校が終わると、お互いの家を行き来しては、ふたりで遊んでいました。

その日は、彼女の家の台所のキッチンテーブルで、ふたりでドラえもんを読んでいました。

その内容は、ドラえもんが、のび太に切抜き絵本のようなものを出してあげます


108 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:01
それには、ケーキやおかし、車など色々なものがあり切り抜いて組み立てると、本物のように、食べれたり、乗れたりするというものでした。

きよみちゃんと私は早速、

「おもしろい!まねしてみようよ!」

と、画用紙や、ハサミ、色鉛筆を持ち出しました。

もちろん本物になることなどありえないと、理解できる年齢でしたが、とても楽しかったのを覚えています。

そして、日も暮れかかり、私が家に帰らなければいけない時間になりました。


109 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:02
きよみちゃんは、いつもそうするように、玄関の外まで、私を見送りました。

そのとき、きよみちゃんが言いました。

「ぶるぶるちゃん。今日のこと、大人になっても忘れないで」

私はきよみちゃんが、いきなり変なことを言うのには慣れていたのですが、そのときは、彼女の様子がいつもと違うので、なんでー?と聞き返しました。

今こうしてふりかえると、確かにあの日のきよみちゃんは、いつもと雰囲気が違ったような気がします。


110 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:03
きよみちゃんは続けました。

「今日の私、32才の私なんだ」

ますます私には、訳が分かりません。

でも彼女は続けます。

「2002年だよ。32才。ぶるぶるちゃんのこと思い出してたら、心だけが子供の私に飛んでっちゃった」

はっきりいって、聡明とはほど遠かった(今もね)

子供の私は、なんだかわからないけど、2002年と行ったら、超未来で、車なんか空飛んでたりする、という考えしかないくらい遠い遠い未来。


111 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:04
「ふーん。ドラえもんの未来からかー!」

なんて、ばかな受け答えしかできませんでした。

きよみちゃんは、そんな私を笑いながら、

「それが全然!マンガの世界とはちがうよー」

と言いました。

そして、私ときよみちゃんは、また明日遊ぶ約束をして、別れました。

今考えると、なんであのときもっと問い詰めなかったんだろうと後悔しますが、なんせ子供だったし、きよみちゃんも私と同様、ドラえもんの影響で、ふたりでよくSFチックなことを、夢見ていたので、別にきよみちゃんが私に言ったことが、そんなに変とも思わなかった。


112 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:05
翌朝、学校に行くといつものようにきよみちゃんが私に、話しかけてきます。

まるっきり、いつものきよみちゃんでした。

そして、私もまた、きよみちゃんが私に言ったことなど、すっかり忘れて、そのまま毎日が過ぎて行きました。

そして、私たちは5年生になり、それと同時に私は地方へ引っ越すことになりました。

そしてそのまま、きよみちゃんと、二度と会うことはありませんでした。


114 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:06
今年、2002年。私は32才になりました。

そしてハッとします。

あの日のきよみちゃんの言葉を思い出して。

もしかして、もしかして、もしかして..と。

私はその後も、引っ越しを繰り返し、今では海外在住です。

きよみちゃんを探したいのですが、結婚してれば名字も変わっているだろうし、どうやって見つけられるか。

あの頃の私は、片親だったので(当時はまだ珍しく、世間からは白い目で
見られがちだった)

「ぶるぶるちゃんと遊んじゃだめよ。片親なんだから」

と、思いっきりよその子供の親が、私の目の前で言うなんてことも、珍しくなかったし、大嫌いだった先生にも、

「片親だからね。目つきも悪くなるんだろう」

と言われたこともあった。


115 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:07
そんな中、きよみちゃんだけが、私の友だちで、子供時代の唯一の理解者であったと思う。

会いたいと思う気持ちがそうさせたのか、2週間ほど前に、"あの日"の夢を見た。

あの日と同じ、きよみちゃんのおうちの台所。

キッチンテーブルいっぱいに、画用紙と色鉛筆。

私が自分の家から持ってきた、コロコロコミックが二冊置いてある。


116 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:08
(当時コロコロコミックは、結構高価だったので、私ときよみちゃんは、かわりばんこに買って、ふたりで回し読みをしていた)

台所からは、6畳ほどの居間が見え、きよみちゃんのお母さんが、緑色の座椅子に座ってテレビを観ている後ろ姿が見えます。

本当に何もかもが、私がこの夢を見るまで忘れていたことまでが、はっきりと、目の前にありました。

きよみちゃんが、ケーキの絵を画用紙に描いて色を塗り、私はその横でハサミを持って、きよみちゃんが描くケーキを見つめています。


117 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:09
私は、夢の中で、

「これは夢だ」

と自覚していました。

きよみちゃんが、ふと手をやすめて、私を見ます。

そのとき、私は彼女に言いました。

「きよみちゃん。今日の私も、32才!」

きよみちゃんは、びっくりした顔をしたと思うと、私を見つめて言いました。

「忘れなかったんだ。ぶるぶるちゃん..」

きよみちゃんは、半分泣き笑いような表情です。


118 名前: ぶるぶる 投稿日: 02/08/20 02:09
私も、泣きそうになるのをこらえながら、言いました。

「ドラえもんの未来じゃなかったねー!」

そして、ふたりで泣きながらも、大笑いしました。

そして...私は目が覚めました。

32才の私の体で。

私は、泣いていました。

ただの夢だったと思う。

でも、私は時空を超えて、あのときのきよみちゃんに、会いに行ったのだと思いたい。

きよみちゃんが、そうしてくれたように。

YouTube

このお話を元に作られた動画がありましたので紹介致します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

【笑えるコピペ連発】2chショートまとめ

【2chショート】ともやん

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。

なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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イッチ
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