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ママがママだった
№395 今回紹介するお話
今回紹介するのは、ママがスナックのママだったということにびっくりしたと同時に、育ててくれたことに感謝したということを綴った女性の投稿です。
投稿時期に関して
まとめサイトにて2016年2月9日の投稿を確認出来ましたが、違っていたらごめんなさい。
このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。
投稿内容
レスポンス含め掲載いたします。
女性の投稿部分は太文字にしています。
618 :鬼女日記 2016/02/09(火) 18:43:51 ID:hBN
母親がスナックのママだったこと
母は私が赤ん坊に父と離婚したので、その後は私と祖父母と母で暮らしていた
私が物心つく頃には母は『食堂』で働いていると説明していた
夕方にバスで家を出て、深夜私が眠ったあとタクシーで帰宅する、そんな生活だった
でも寂しくはなかった
夜は祖父母と時代劇を見て祖母と一緒に寝て、朝には母が私より早く起きて洋風の豪華な朝ごはんを作ってくれて皆で食卓を囲んだ
たいていは夕食も母が作り置きしてくれたおかずが並んでルーを使わずに作るビーフシチューとポテトサラダが特に美味しかった
食堂勤めだから料理もうまいのかなって思ってた
母が毎日使うタクシーも高くない乗り物だと勘違いしてた
今考えると毎晩4~5000円分は乗ってたはずだから結構な額なのに
小学校高学年になると母は『実は食堂ではなく居酒屋の厨房で働いてる』と説明した
煙草やお酒の匂いがわかるようになった私に不審がられないようそう言ったのだと思う
中学から私立の女子校に通った
ママって結構お金持ち??と冗談ぽく聞くとお婆ちゃんたちの年金だよと母は答えた
大学は学外進学して一人暮らしをはじめた
家賃と生活費を仕送りしてくれて、バイトは必要なかった
その頃、家も新築した
私ももう子どもじゃないので、この金銭的余裕はなんだ?と思い始めた
実は父が養育費を払ってくれているとか?と考え母の心情を思って、母から話すまで聞かないでおこうと決めた
就職は地元にした
同期の皆で飲み会をしようということになり私はケータイで「居酒屋 料理 美味しい ○○駅」と検索した
まだグルメ情報サイトみたいなのに網羅性が無い時代で引っかかったのは個人のブログだった
「おふくろの味が染みる下町のスナック ママのトークとポテトサラダが絶品!」みたいな文が目にとまり同期との飲み会で行く店では無いけれど、何故か興味をひかれてそのページを開いた
うちの母のポテトサラダは独特の材料なのだけど、そのブログで紹介されているものと全く同じだった
そして、そのスナックのママが"ショートカットの親しみやすい美人ママ!"と紹介されていたことも気になった
うちの母はショートカットで化粧っ気がないけれど、よく美人だと褒められるからだ
それだけだけど、もう確信した これうちのママのことだ!と
620 :鬼女日記 2016/02/09(火) 19:14:52 ID:hBN
そこからは早かった
そのスナックの店名で検索するとあっさりと母の写真が出てきた
母は本名でやっておらず、○子の○の部分の読み方を変えた名前でママをしていた
ブログ(テキストサイトというのかな当時のは)の評判も良くて、やっぱりポテトサラダが人気だった
ドキドキしたしびっくりしたけど、それほど以外でもなく納得している自分がいた
ママから話してくれるまで知らないふりをしておこうとも思った
......けど、やっぱり我慢できずに次の日には母に切り出してしまった
「ママって、ママなの?スナックの?」
「あちゃ~バレたか!いつ知った?」と母は笑った
昨日だよと答えると、そこから、母はいろいろな真実を教えてくれた
父は母と二十歳同士で結婚したあとすぐに不倫して高校生を身籠らせたので離婚したのだが、後に父はその女子高生も捨てて蒸発してしまったということ
お金は一銭ももらえなかったということ
母は料理とトークと肝臓と会計(商業科卒で簿記2級所持)には自信があったので、私を何不自由なく育てるためと祖父母の老後資金を貯めるため(母はひとりっ子)にスナックをしたいと祖父母を説得
祖父母が貯金を出してくれてお店はスタートしたが、水商売に抵抗があった祖父母は「孫にはバレないようにすること」を条件にした
母は「どうせすぐにバレるだろうしバレたほうが働きやすい」と思っていたが、私が鈍すぎてバレず逆に言い出せなくなり今に至ったということ
スナックは軌道にのり今では安定し、今は女の子を3人雇っているということ
その週末、私はさっそく母の店を訪れた
母も女の子たちも全く着飾っておらず明るい感じの店で、店内の壁はありとあらゆるメニューが貼られており、スナックというより居酒屋に近い感じだった
でも、セット料金はわりと強気(料理は別料金)
お客さんは途切れることなくやってきてたけど、遅い時間にやってきた常連らしき初老の男性に母が私を「これが私の○子ちゃん!」と嬉しそうに紹介して泣き始めた
するとその男性も何故か泣き始め、私もそれにつられて泣き、お店の女の子も何故か泣き...
そしておかしくなって皆で大爆笑した
その男性は開店当初からの常連さんで、私の赤ちゃんの頃から写真を見たり話を聞いたりして知っているらしい
自分が全く知らない人が自分を知っているというのはなんだか不思議だったけど、嫌な気はしなかった
それから暇な時はときどき店を手伝いに行ってたけど、去年、母は店子さんにお店をゆずって引退して、今は夢のアーリーリタイア!とはしゃいで旅行や趣味に一所懸命になってる
私は一昨年結婚したんだけど、母のレシピのポテトサラダを作ると夫は大喜び
いろんな意味で母には感謝しかないですw
621 :鬼女日記 2016/02/09(火) 19:25:34 ID:pFU
>>620
できればそのポテトサラダのレシピを知りたいのだけど…無理かな?
622 :鬼女日記 2016/02/09(火) 19:30:42 ID:hBN
>>621
すみません...
美味しいとはいえ、酒呑み向けというか万人受けするレシピではないですし、味の要になる食材が普通絶対ポテサラに入れないもので、今でも『その材料+ポテサラ+スナック』とかでググるとお店の名前が出てくる状態なのでorz
623 :鬼女日記 2016/02/09(火) 19:37:40 ID:pFU
>>622
いやいやこちらこそごめんなさい。
そうだろうなぁ~と思いながらも興味があって聞いてみただけだから。
とっても魅力的なお母さんだね。
624 :鬼女日記 2016/02/09(火) 19:39:34 ID:hBN
>>623
いえいえほんとこちらこそ...です!
あと、大事なことを書き忘れていた。
腹違いの妹がいたということもかなりの衝撃でした。
ただ、これに関しては喋り上戸の母も語りたがらないので、まだ会ったことはありません。
向こうから会いに来てくれれば、会ってみたいなあとは思っているのですが。
625 :鬼女日記 2016/02/09(火) 19:58:03 ID:N3u
イイハナシダナー
626 :鬼女日記 2016/02/09(火) 20:21:56 ID:hxL
>>622
旦那には恵まれなかったけど、母親の周りにはいいお客さんや女の子が集まってたんだね
体を壊すことなく引退して充実した日々を過ごしている様で何よりw
627 :鬼女日記 2016/02/09(火) 21:19:11 ID:1s3
トークと肝臓のところで一瞬肝臓売ったんかと思ってしまったw
YouTube
このお話を元に作られた動画がありましたので、一部を紹介します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。
(2ch)泣き笑いほっこり『LAN』様
ゆっくり2ch語り様
さいごに
私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。
しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様から頂きました。
最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。
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