手書きイラストからクッキー型を作る(DMM.make 3D PRINT)
Androidアプリの記事を途中で放棄して早1年。
無事就職し、仕事としてAndroidアプリ開発にも携わらせていただいています。
いつか構想していたアプリを完成させられればと思うんですが、今回はまた3Dプリンタの記事になります。
パンダ好きの友人に頼まれまして、パンダのクッキー型を作ることになりました。
販売に使うかもということなので、自宅のプリンタではなく、初めてDMM.make 3D PRINTにプリントを発注してみようと思います。
データ作成
今回も、慣れているillustratorで大まかに図を起こし、Rhinocerosで押し出して整える流れでデータ作成していきます。
①元画像をillustratorに配置し、画像トレース
しきい値、パス、コーナー、ノイズをいじっていい感じのパスになるように調整します。
滑らかなパスにしたいときはパス高めコーナー少なめノイズ大きめがいいような気がします。(感覚なのであってるかは知りません)
オプションの「カラーを透過」にチェックをつけると背景がなくなってくれるので無駄なパスが減ってよいです。
調整が終わったら、上のバーに表示されている「拡張」を押して確定します。
この時点で、実際に作りたいクッキー型のサイズに合わせておきましょう。
今回私は縦7㎝くらいで作成します。
②パスを綺麗にする
作成したパスをよく見ると、がたがたしている部分があるかもしれません。
そんなときに簡単にパスを滑らかにする方法を二つ紹介します。
右クリック→スムーズ
滑らかにしたいパスを全て選択した状態で右クリック→スムーズで簡単にパス全体を滑らかにできます。スムーズツール
いらない角をクリックすると滑らかにしてくれます。
③パスのオフセットでクッキーを抜くためのパスを作る
まず、このままだとグループと複合パスがかかっていていじりづらいので解除します。
複合パスを解除するとすべて塗りになってしまいます。
見づらいので、小さい矢印をクリックして塗と線を入れ替えます。
次に、一番外側の線だけを選択して、パスのオフセットをクリック。
ダイアログでオフセットを設定します。
まずはクッキーの外形となる線を作成したいので、3㎜外側にオフセットします。
オフセットの値を変えた後、プレビューを一度解除して再度チェックすると入力が反映されます。
角の形状はラウンドにすると角が滑らかになります。
「OK」を押すとオフセットされたパスが追加されます。
そのままもう一度パスのオフセットを行い、今度はクッキー型の厚みを作ります。
このクッキー型は、パンダの柄をつけるためのスタンプ部分とクッキー生地をくりぬくカッター部分の2部品で構成します。
スタンプ部分の外形も、カッター部分より少し小さめに作成しておきましょう。
カッター部分の内側のパスのさらに-0.5mm内側にパスを作ります。
また、このままだとカッター部分が薄いので、手で型を押すときに手が痛くなってしまいます。
一番上だけ厚みをつけるために、もう少し外側にもパスを追加します。
一番外側のパスのさらに3㎜外側にパスを追加しました。
スタンプの持ち手のパスも作成しました。
楕円で四角を切り取った後、角丸を付けています。
完成したデータはDXFで出力しておきます。
④Rhinocerosで3Dにする
Rhinocerosを立ち上げたら、「ファイル」→「インポート」から先ほど作ったDXFデータを読み込みます。
まずはカッターの外側と内側の線をどちらも選択し、ソリッドで押し出します。
手が痛くならないようにするためのガードも押し出します。
一番外側の線とカッターの内側の線を選択して押し出します。
これでカッター部分は完成です。
次はスタンプ部分を作成します。
スタンプの柄部分は、外側を薄めに、内側を厚めのソリッドにするとくりぬきやすいです。
取っ手も押し出したらいい感じに位置を合わせます。
このままでも多分出力はできるんですが、一応BooleanUnionをカッター部分とスタンプ部分それぞれにかけておきます。
後からサイズを変えたくなった時面倒なので、取り消しにくい操作をする際にはコピーを取っておくことをおすすめします。
このままだとクッキーにスタンプしたときに絵柄が反転してしまうので、オブジェクトをまるごとMirrorコマンドで反転しておきましょう。
完成したら出力したいオブジェクトを選択し、STLで書き出します。
DMM.make 3D PRINTで発注!
見積
DMM.make 3D PRINTからSTLファイルをアップロードすると、数十分くらい?後に見積結果が届きました。
見積結果はテキストメールで届き、材料ごとの見積価格がずらーーっと記載されていました。比較検討しやすくてありがたいです、、!
出力結果
実際に発注することになったら、また追記します。