空調設備(くうちょうせつび)について
空調設備(くうちょうせつび)
空調設備は空気調和設備(くうきちょうわせつび)の略。
空調設備は家庭用ということで考えれば、「空調設備=エアコン」なので「エアコンの仕組み」をネットで検索すればまあなんとなく理解できる。
建築士や建築設備士の資格の勉強をしたり、大きな建物の設計や施工、維持管理に携わるとなると家庭用だけでなく業務用の空調設備についても理解しておかないといけない。
業務用の空調設備は、家庭用のエアコンとは異なり、単純に「室外機(しつがいき)」と「室内機(しつないき)」の2つの機械で構成されているわけではない。
業務用の空調設備といえば「ボイラー」「冷凍機(れいとうき)」「冷却塔(れいきゃくとう)」「チラー」「ダクト」「熱交換器」「ヘッダー」「空調機」「ファンコイルユニット」「吹出口(ふきだしぐち)」「ガラリ」「チャンバー」「蓄熱槽(ちくねつそう)」「ポンプ」「送風機」など聞いたこともないものの名前がずら~っと出てくる。
↑これらすべて空調設備を構成するものなので何のことかさっぱりわからないというのもよくわかる。
私自身も実務で空調設備の設計をしていたがすべての機械やシステムについて理解しておらず、設計したことのないもの、見たことのないものもあり、空調設備は多種多様な分野だと思う。
空調設備の役割
空調設備の役割は空調する部屋の空気の温度、湿度、気流、清浄度を適切に保つこと。
暑かったり、寒かったり、蒸し蒸ししてたり、乾燥してたり、風があったり、ホコリが飛んでたり、息苦しかったり…自分の部屋や職場がそんな状況なら嫌ですよね。
それらを解決するのが空調設備。
清浄度については新鮮な外の空気が必要になるので換気設備と役割が被っている。換気設備は空調設備の一部であると考えたり、別のものと考えたりすることがあるので、どこまでが空調でどこまでが換気なのかはっきりとしないところがある。
空調設備を構成するもの
家庭用エアコンは大きく見ると、室内の壁に設置された室内機と、庭・外壁・ベランダなどに設置された室外機で構成されている。
もう少し細かく見ると、室内機には電源のコンセントプラグがあり、室内機と室外機の間には冷媒管と連絡電線、室内機からはドレン管が外に伸びていている。
室内機は冷媒管と接続された熱交換器と風を吸い込み送り出すファン(送風機)、ホコリを取るフィルター、風向きを調整するルーバー(吹出口)で構成されている。
室外機は冷媒管と接続された熱交換器と冷媒を圧縮して送り出す圧縮機、風を吸い込み送り出すファン(送風機)、冷媒の体積を膨張させる膨張弁、冷媒の流路を切り替える4方弁で構成されている。
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