未経験からエンジニアを目指すときの「早く業界に入れ」ほんとうの意味
こんにちはこんばんは。あつしです。
普段はツイッターで、現役エンジニアたちのリアルな体験談を発信しています。
今回は、そんな現役エンジニアたちに取材した内容から判明した、
「未経験者が早く業界に飛び込むと、逆に失敗しやすくなる話」
を解説していきます。
未経験からITエンジニアを目指している人は一度くらい、「とにかく早く業界に入れ!」といったアドバイスを耳にしたことがあるのではないでしょうか?
実務経験が重視されるエンジニアの世界では、
IT業界にいち早く身を置き、
現場で開発経験を積む。
この2つは早期キャリアアップで確かに重要です。
しかし、この「早く入る」というアドバイスを愚直に実践してしまうと、IT業界のワナにハマり、ITとは全く関係のない仕事をやらされる危険性が高まってしまいます。
「誰よりも早くIT業界に飛び込んだのに、自分だけ年収が低い・・・」といったことに繋がりかねません。
この記事では、そんな「早く業界に入れ!」というアドバイスが持つ真の意味、そして未経験者が実際に気をつけるべきポイントについて解説していきます。
「実務経験を早く積むほどキャリアアップが早い」は正しい
ご存知の通り、エンジニアは技術職です。"年齢"でおおよその年収が決まる他の業界とは全く異なります。
特にIT業界では実務経験が評価されやすく、ポートフォリオや経歴書に具体的なプロジェクト経験が記載されていれば、転職や昇進で有利に働きます。
実際の求人を見ると、募集要項には「実務経験3年以上」「PM経験者」といった内容が書かれていますよね。IT業界の中でも特にエンジニアは、実績・スキルが重要になるのです。
このような背景から、未経験者には「早く業界に入って実務経験を積め」というアドバイスがよくされます。未経験者が最初に実務経験を積むために、IT企業への入社を重視するのは納得できます。
しかし注意しなければならないのは、「非IT系の仕事を回しているIT企業」の存在です・・・
誰よりも早くIT業界に入ったのにスキルが身につかない落とし穴
IT業界には、
エンジニアとして採用されたにも関わらず、実際にはITと無関係の仕事を任される
といったケースがあります。
特に問題になるのは、SES(システムエンジニアリングサービス)企業に入社した場合です。
SES企業とは、自社のエンジニアをクライアントへ人材提供している会社ですが、次のように一口にSES企業といっても実態はさまざまです。
当然、未経験者が気をつけるべきは上記の3番。実際に僕が取材した人の中には、
クライアントのヘルプデスク
ウォーターサーバー営業
安全帯を付けて鉄塔に登る高所作業員
といった案件にアサインされた未経験者がいました。
▼参考記事▼
こうしたIT企業に入ってしまえば、
誰よりも早くIT企業に飛び込んだのに、自分だけ年収が上がらない・・・
といった状況に陥り、結果的にキャリアを無駄にしてしまう可能性があります。
大切なのは「どのスキルを積むか」
「早く業界に入れ」というアドバイスは、確かにキャリアアップを早めるうえで重要です。
しかしIT業界に飛び込んだはずが、まさかウォーターサーバーの営業を任されるなんて誰も想像できませんよね。
本当に大切なのは、ただIT業界に早く入ることではなく、
「自分が目指しているエンジニアのスキル」
が身につくような環境に入ることです。
「早く業界に入れ」ではなく『自分が望むスキルが手に入る会社に早く入れ』が正しいアドバイスになります。
エンジニアは技術職。スキルベースでキャリアを考えていきましょうね。
さいごに
本記事をここまで読んでくれた方は、すでにお気づきかもしれません。
未経験からエンジニアになって年収アップ・キャリアアップを実現するには、
「自分が希望するスキルが身につく環境(会社)に入るために、自力で基礎学習に励む」
という地味な方法が、結果的に最速なのです。
楽して稼げるオイシイ道は、エンジニアの世界にもありません。コツコツとスキルアップすることが転職成功のコツですね。
独学が苦手な人は、プログラミングスクールで勉強するのもおすすめです。実際にプログラミングスクールを活用し、未経験から年収アップしている人は多いですよ。
自分が勉強を継続できる「学びの環境」をしっかりと選びましょうね。