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迷った時はどっちが楽しいかで決めなさい
迷った時はね 「どっちが正しいか」なんて考えちゃダメよ
日が暮れちゃうわ 頭で考えなきゃいいのよ
答えはもっと下
あなたのことならあなたの胸が知ってるもんよ
「どっちが楽しいか」で決めなさい
−宇宙兄弟 5巻より
この言葉に出会ってから、人生の大きな決断に悩まなくなった。
これは小山宙哉さんの漫画『宇宙兄弟』に出てくる天文学者、シャロン博士が幼い頃の主人公にかけた言葉。主人公は苦渋の決断を迫られた時に、この言葉を思い出す。
最初にこの言葉に出会ったのは、漫画ではなく会話から。まだ学部生だったころ、兄のような存在だった研究室の先輩に教えてもらった。当時悩んでいたのは、共依存状態に陥ってしまった恋人と別れるかどうか。先輩からシャロンのこの言葉を聞いて、「あ、この付き合いは楽しくないな、やめよう。」とすっきり別れる選択が出来た。(その後、今のパートナーと恋仲になったので、この言葉は結婚相手まで影響したと言える。)
それから何かに迷う度にこの言葉を思い出すようになった私。ある時、当時の指導教官が他県に栄転する話が出た。ラーメンが売りの小さな地元の居酒屋に呼び出されて、「次の大学についてきてくれる?」と聞かれた。慣れない焼酎を飲んで酔っ払っていたのも手伝ったかもしれないが、咄嗟に行ったほうが楽しそうと思い「行きます」と即答した。全く訪れたことのない土地だったので、親は驚いていた。
「ちょっとカナダに研究留学してみないか?」と聞かれ、行きますと即答したのも、楽しそうだったから。日本でやっているプロジェクトが一時中断したのは痛かったが、得られたもののほうが大きかった。
海外でポスドク(研究員)をすると決めたのも、楽しそうだと思ったから。「どの地域に就職したいの?」と聞かれて「場所は世界中のどこでもいいと思ってるよ」と答えるのは中々にクレイジーでわくわくした。
心配性な私が、不安に負けずに楽しい方を選べたのは、シャロンの言葉があったからだと思う。
ここでの「楽しい」という言葉は、「快楽」というより、「わくわく」とか、こんまりこと近藤麻理恵さんの言う「spark joy (ときめき)」と説明する方がしっくりくる。選択に幸せを感じる、とか、未来が楽しみで仕方ない感じ。こんまりさんの言葉を借りると、体の細胞がきゅんと上昇する感じ。シャロンが言う「胸に聞いたら分かる」も同じような感覚なのではと思う。
こんまり流の片付けと同じように、ときめかない選択は捨ててしまってもいいのかもしれない。
人生、楽しいかどうかだけで選べることは多くないかもしれないが、選べる道はときめくものがいいと思う。
私は漫画禁止の家で育ったので今までに読んだ漫画は少ないけど、反対に漫画に囲まれて育った夫に「ねえ、今まで読んだ漫画のセリフで一番心に残っているのはなに?」と聞いてみると、
今のは心のノートにメモっておけ
-宇宙兄弟13巻より
とのこと。
あんなに漫画を所有している貴方も宇宙兄弟を選ぶとは。そんな名言が沢山詰まった宇宙兄弟、名言ランキングが載っているサイトがあったので、読んだことがない方はぜひご一読を。そしてぜひぜひ本編を。私も帰国したら最新巻読むぞ〜!
という訳で、きいすさんと高岸亮介さんの企画に、非サークルメンバーですが参加させていただきました。あまり漫画を読んだことのない私なので、興味深く拝読してます〜!
ちなみに写真は宇宙にちなんで、今はなきスペースワールドでした!