精神病の人が撮った写真 4 捨五入すると40歳なのだが (今回は写真2枚)
今まであまり自分の属性を明かさないできた。
個人情報たるものをネットに書き込むのは単純にリスクだからだ。
それに、プロフにずらずらと属性を書き連ねるやり方が何となく、浅ましいようないやらしいような印象があった。
それは例えば、意識だけ高く見えて実際は詐欺まがいの事に関わっているだけのアカウントがやりがちな事だからとか、自分がその属性である!とある種誇れているのが(例えネガティブな属性であったとしても)なににつけても自信のない私には信じられないものを見るような感覚になってしまうからで、またあるいは自分を売り込みたい売り込みたいと必死過ぎてなんだかな、という大分自分勝手な感情からだった。
でも、売り込みたくて必死で何がいけないのだろう。私が書き始めたのだって、やっぱり売れて一銭にでもなってほしいからだ。
それにあれはハッシュタグのようなもので、情報過多な今のインターネットで検索性を高めるためのものでしかないと思えるようになってきた。
年齢性別、属性は細分化する悩みの中ではやっぱり必要な事もあるだろうと。
それで少し、プロフィールに属性情報を書き足してみた。
それでもまだ年齢を書く気になれないでいる。
すこしぼかしつつ書いてしまうと私は今、四捨五入すると40になる年齢なのだが、私はいったいいくつに見えていたのだろうかと不安になってしまった。
人によってはぜいたくな悩みかもしれないが、若く見える事はコンプレックスなのだ。
なのに私ときたら、いつまでも青臭いことばかり書いて地に足がつかず、親が親がとわめいていて、多少書き方がこなれたとしても10代の頃の日記と大差ないのではないだろうか。
むしろあの頃の方が日常的に文章を書いていたから、劣化している可能性すらある。
もし今まで私が年齢を明かさなかったことで、多感な年ごろの書き手を期待して読んでいた方々が、実は30を超えた、きっとそういう子達からすれば十分におばさんという年齢だと知ってどう思うのだろうか。
年齢を四捨五入するのは悪手だ、と思う。
そうして歳を増したり、あるいは若くして語る事にろくなことが無い。
自分をおばさんというのも、歳をとったことを悪いように言うのも嫌だ。書き手が予想と違うからと言ってなんだというのだろう。
しかし、どうにもだましているような気がして落ち着かないのだ。