ローソンと富田麻帆さんの間にあるデザインのコト
https://iby.theshop.jp/
↑アイバイと言う店で、ウォールステッカーを売っている竹田快平(本名)です。
今回はローソンと富田麻帆さんの間にあるデザインのコトについて、テキストにしてみようと思います。
まず、富田麻帆さんを紹介させていただきます。
うちで買ってくれたウォールステッカーをSNSにアップしていたことで知った、舞台等でご活躍される、つくね棒が好きな表現活動家だそうです。(勝手解釈です。)
↑↑笑顔がとても素敵な方ですね。
始めて知ったのはこの↓↓インスタから。
そう、なんと!!!その写真にはうちのウォールステッカーが貼られていたのです。
確かに、説明書に「うまくいったらお部屋を自慢しましょう」と、SNS拡散を目的とした一文を身勝手に記載してはいるけど、本当にやってくださる心の優しい、素敵でインフルエンサーで、心の優しいお客様がいるなんて・・・これが氷山の一角なら、うちは潰れまい。(大事なワードは2回入れました)
本当、この仕事をしていてよかったと思います。
お部屋の写真ですが他のインテリアも相まって、とても素敵な空間になっているように思います!
以後インスタを開くと富田麻帆さんが登場するようになりました。
必然ですねぇ・・・追ってしまうのは。。。
で、見ていたら、分かりづらいで話題になった「ローソンのオリジナルブランドのパッケージ」を好きだという写真が。
↑コメントを読むと、このデザインはわかりづらくて嫌いという声も実際あります。
たぶん、商品には多くの人がわかりやすく見やすいデザインを求めると思います。それもわかる。
だが、ここでは、推させていただきます。
そもそも、デザインというのは「目線をどの順番でどう解釈させるか」というのが大事で、商品ともなれば狙った商品を手に取る購買行動をとるようにデザインが工夫されているはずです。
メーカーは少しでも手をとってもらうために、ジューシーなからあげの写真や、喉ごしのよさそうなドリンクの写真、そして堂々と目立った書体でパッケージデザインを行うと思います。隣にどのような商品があるかも想定し、できるだけ区別してとってもらえるよう工夫します。
だから普段と違う新しいデザインがストレスになるのもわかります。
しかし、我々が京都や、外国の綺麗な街並みを想像する時に思い浮かべるのは「共通した空間」であり、「街のオリジナリティ」です。
そこには一種の落ち着きがあります。コンビニも、そのようにあったら、落ち着いた空間に近づくと感じます。
持って帰ったパントリーや冷蔵庫の中もです。
コンビニという多様な商品がものすごい密度で集まる空間では、落ち着いた空間を生み出すことは難しいと思います。
ローソンの新しいパッケージはコンビニに「統一感と特色」をもたらします。かんたんにいうと、無印良品みたいなもんですかね。
「日用品を家具やその人の生活スタイルの一部として捉えること」にも挑戦しています。
全部同じに見えるけど、なんかいいじゃない?
店頭で取る購買行動にだけ目をみはるのではなく、ローソンから持ち帰って、それが手元にあることに安心できるデザインをよく考えて作ってあるのです。
高齢者が区別しづらいとか、いろんなご意見はあるかもしれませんが・・・
こんなお仕事一生懸命で世界良くなれオーラ全開な表現者に「かわいい❤」と言われたら、やめられないでしょ、ローソンさん。え?
だって自分の姿を載せたほうが圧倒的に素敵な人間が、貴社の商品を何気なく載せているんですよ?
(私の商品もそうなんで。ええ。)
あとうちの祖父は何かを間違って買ってきても、「意外とうまいんだよぉ!!コレェ」とか言って常飲するケースはよくあったので、隣の商品(=ほぼローソンの商品)を試させる意味では実はいいのでしょうね。錯誤無効上等で。
日本の消耗品は、その時商品棚にあるところまでしかパッケージが考えられていないことが多いように思います。
おしゃれな家具屋さんを楽しむようにコンビニを楽しむことを受け入れたら、毎日が楽しくなるかもしれないのに。
サービスでもデザインでも、出た瞬間には受け入れられづらいです。
「生活の中で、日常から棺桶に入るまでお付き合いできそうな商品」を目指しているのはローソンさんも当店も一緒だし、絶賛してくださるお客様が富田麻帆さんのような美意識の高い表現者なのも、決して偶然ではないと思います。
確かにデータだと「ジャスミンティーと間違えてほうじ茶を買っちゃったクレーム」みたいなのがあがってくるかもしれませんが、街に溶け込むコンビニを目指すローソンにとって、今のパッケージデザインは大きな挑戦の一つでしょう。
私は自分のウォールステッカーをつくる仕事を「お部屋に溶け込み日常の中でお客さんにエールを送り続ける」仕事だと勝手に考えていますが、コンビニチェーンのローソンさんが同じようなエールを送り、住空間まで意識した改善を試みていることに感動しました。
そしてそれを手に取り上機嫌な女性にも。
というわけで、ローソンと(私と)富田麻帆さんの間にあるデザインのコトにハピネスを感じる今日なのでした。