酒とカフェイン剤をやめれば不安は消えると信じていた
不安障害の診断書を貰う数日前から、酒とカフェイン剤を手放せずにいた。
朝起きた時、バイトの直前、バイトの休憩にカフェイン剤3~4錠ほどを水で流し込む。
一日に10錠前後のカフェイン剤を飲んでいた。(ちなみに規定量は一日3錠)
ダメだとわかっていても、飲まざる得なかった。
飲むと勇気が湧いてきた。
バイト終わり。帰宅する。
緊張の糸が切れると同時に、異常な頭痛吐き気緊張不安憂鬱。
傍から見たら普通でも、頭の中は大パニックだった。
缶チューハイを一気飲みして、不安を中和させて気絶する。
これを繰り返す毎日だった。
修論やバイトが落ち着いたとき、親友の女の子にカミングアウトした。
心配はしているのだろうが、特にそれを態度に出すこともなく、
「変な薬飲むのだけ止めな」
と一言だけ言われた。
慰めてくれるわけでも説教するわけでもない。
いつもと変わらないその態度がとても心地よく、安堵した。
カフェイン剤の副作用に不安や憂鬱があるということはインターネットの知識で知っていた。
だから、きっとカフェイン剤をやめれば、そのうち不安障害は治って、いつもの生活、いつもの自分に戻れると信じていた。
もうカフェイン剤をやめて、2ヶ月ほどが経った。
しかし、おれの病気は治らない。
毎日不安で胸が苦しい。
一人になると腹を殴り、首を絞めてしまう。
自分の病気はカフェイン剤のせいではなかった。
脳みその構造がおかしくなってしまっている事を自覚した時、また涙が止まらなくなった。
おれは自分が好きでない。
これは誰のせいでもなく自分自身のせいだ。
おれは大切な人を傷つけた。
その人を救うつもりで近づいて、
殺してしまった。
冷静に考えたら、どう考えてもこの不安は自分が原因なのだ。
ロラゼパムやエスシタロプラムでは決して治らない。
自分自身を変えるしかないのだろう。
これが無理難題であることは、
自分がいちばんわかっている。