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【豪州留学記】世界複合遺産ウルル=カタジュタ国立公園に行ってきた

こんにちは!メルボルン大学に在籍中のイブキです。


ウルル=カタジュタ国立公園とは

先日、大学の友人らとオーストラリアのNT (Northern Terriroty)にあるウルル=カタジュタ国立公園という場所に行ってきました!

ウルル=カタジュタ国立公園で有名なのはUluṟu(Ayers Rock)Kata Tjuṯa(Mount Olga)という2つの大きな岩群です。
Uluṟu(Ayers Rock)からKata Tjuṯa(Mount Olga)までは30kmほど離れており、車で20分少しで行くことが出来ます。

手前に見える一枚岩がUluṟu (Ayers Rock)
奥に見える岩群がKata Tjuṯa(Mount Olga)

Uluṟu(Ayers Rock)

世界最大級の一枚岩ウルルはオーストラリアにある20の世界遺産のひとつで、文化遺産と自然遺産を併せ持つ複合遺産として知られています。ウルルの高さは348mと東京タワーよりも高く、全長は9.5kmにまで及びます *1。

朝日に照らされたUluṟu
夕日に照らされたUluṟu

また、ウルルは先住民の方たちにとってかけがえのない聖地であり、太古から生活を営んできた「」としても知られています *2。
私も今回の旅では、アボリジニの方たちが先祖から教えられてきた「生きる術」を伝えるために作ったドットアートや、狩りに使っていたとされる水飲み場などを見ることが出来ました。

ウルル最大の水源地:
先住民の方たちはこの場所で、水を飲みに来る動物たちを狙っていたらしい

Kata Tjuṯa(Mount Olga)

先住民族たちの言葉で「たくさんの頭」を意味するカタ・ジュタは、ウルルから西に30kmほど行ったところにあります *2。その名の通り36個の岩が集まった不思議な場所。カタ・ジュタの朝日は特に荘厳で、とても印象に残る瞬間でした(写真で伝わりますように…!)

朝日に照らされたKata Tjuṯa
夕日に照らされたKata Tjuṯa

また、カタ・ジュタには「Velley of the Winds(風の谷)」というトレッキングコースがあります。岩肌に隠れて、ひっそり存在する小道は風の通り道となっていて、まさにナウシカの世界でした!(笑)

今回の旅行で一番、行って良かったと思えた場所です。

Ayers Rock Resortから学ぶ観光業

ウルル=カタジュタ国立公園を訪れる際は基本的に、近隣のAyers Rock Resortに滞在する必要があります。エアーズロック空港から8km、ウルルから20kmと観光に便利な場所に位置しているのが特徴。

我々一行は、学生ということもあり時間はあるがお金はない集団だったので、リゾートの中でも一番安いOutback Lodgeという宿に泊まりました(笑)。

建物の外装と内装、及び設備はこんな感じ:

受付のある建物(エアコンが涼しい…w)
20人共同の部屋(友人撮影)
リゾートの中にはプールも!
ホステルの裏にある展望台からはウルルを見ることが出来ます!

また、リゾート内には国立公園での観光を楽しむためのアクティビティが充実しています!有名なところで行くと、ウルルやカタ・ジュタを目の前にワインやディナーを頂くSound of Silence、朝日と夕日を観に行けるSunrise/ Sunset tourなどでしょうか。

国立公園内で出来るアクティビティ(Qantas.com提供 *2)

ですが、今回私たちはラクダに乗ってウルルを眺めるツアー、Camel Ride Tourというものに参加することにしました!

こちらが今回乗せてもらったラクダです!(毛が無いのは夏だからそう)

ラクダって思ったよりも大きいんですね!平均身長は1.8-2mだそう。
自分の足で歩くよりも心なしか風も涼しく感じたので、最初の20分くらいは気持ち良かったです!(そのあとの20分は夏バテになりそうでした)

にょいーーーん

ガイドさんが話していましたが、オーストラリアにいるラクダと言うのは19世紀中期にイギリス人入植者によって持ち込まれたものだそう。中東やパキスタン、インドから運び込まれたそうで、大陸の探検のために使われていたらしいです。

その後、年々ラクダの数は大きくなる一方だったそうで、現在の推定生息数は50-100万頭ほどだそう。耐えかねた当局によって数年前には空から多数撃ち殺されたみたいです *3。

ネットで語られないウルルの現実

実際、ウルル・カタジュタに行ってみると、ネットでは載っていなさそうな情報も多数入手しました。中でも最も顕著だったのは物価高の違いについてです。

旅行前、準砂漠気候帯に所属するウルルに行くということで、水はじめ食料が高いのではないかということを危惧していたのですが、意外とそうでもありませんでした。

むしろインフレが進み需要に供給が追い付かないメルボルンやシドニーといった大都市の方が、ウルルのあるエアーズロックよりも物価が高いように感じました

友達も「卵安い~!」とか言って、同じVIC州から来た卵を逆輸入しようとしていました(笑)。

Ayers Rock ResortにあるスーパーはIGAただ1つでしたが、それでも賞味期限切れの近い食品が多く値引きされていまいした。思わぬ形で、自分の住んでいるメルボルンの物価の高さを再認識させられたように感じます。

もう1つ、意外だったことと言えば日本人観光客の圧倒的多さでしょうか。ワーキングホリデーを通じてリゾートで働いている日本人の方も居るくらいで、アジア人の中では華僑やインドネシア人の方が断然多いメルボルンとは非常に対照的だと感じました。

ランチを食べたオシャレなホテル兼レストラン

旅行にかかった費用

最後に、これからウルル=カタジュタ国立公園に行く予定の方に向けて、参考程度に私たちの旅行にかかった費用を共有させていただきます。

旅行費用(1人当たり)
・飛行機代(Melbourne <-> Ayers Rock):$209
・ホテル代(2泊3日):38×2 = $76
・レンタカー+保険(丸2日):373/4 = $93.25
・ガソリン:81/4 = $20.25
・食費:$77
・虫よけネット:$2
・Camel Ride Tour:$89

合計:$566.5(約5万5,000円)

ウルル=カタジュタ観光を楽しみながら、エアーズロックに行くときの費用削減のコツは、ずばり…
①飛行機の値段が安いころ(オフシーズン)に行く
②料理はなるべく自炊する

の2つだろうと感じています。

実際、近くのスーパー(IGA)にはお肉やインスタント麺なども売っているので、割と手軽に自炊することが可能だと思います。

1日目夜:友人の強い希望でラム肉と辛ラーメンを
2日目夜:食べたかった鶏肉がなかったので、エアフライで焼いたお肉とインスタント麺を
BBQといったら、やっぱりマシュマロ!


最後に。メルボルンに帰ってきて思いましたが、やっぱりオーストラリアって広いですし、私が日々見ている都会の景色もこの国の1つに過ぎません。

先住民の方(Anangu)が住んでいたウルル及びカタジュタの土地にお邪魔して、語り継がれる文化や大地の力を感じた時、「やっぱり旅っていいな」「凝り固まった自分の頭をほぐす良い機会になるな」と思いました。

若いうちにどんどん世界を見て、自分の狭い見識を改め、もっともっと成長していきたいと思います!


今回の記事は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

いつもとは異なる、オーストラリアの自然や文化について知るきっかけになれば幸いです。

では次回の記事でお会いしましょう!チャオ~!

参考文献

*1 Australia (n.d.). Travel Guide to Uluru and Kata Tjuta. 
https://www.australia.com/en/places/alice-springs-and-surrounds/guide-to-uluru-and-kata-tjuta.html

*2 Qantas.com (2024). ウルルカタジュタ国立公園. 
https://www.qantas.com/jp/ja/travel-guides/australia/nt/uluru-ayers-rock.html?int_cam=jp%3Ant%3Aarticle%3Ajpja-world-heritage-nt%3Aja%3Ann

*3 BBC News Japan (2020). 豪当局、ラクダを空から多数射殺へ 水を求めて民家を破壊. 
https://www.bbc.com/japanese/51043431#:~:text=%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%82%82%E5%95%8F%E9%A1%8C,%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E3%81%8C%E5%8F%8A%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82


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