QAエンジニアになった、地方在住者の話⑤
前回からの続きです。
半年間の研修がスタートしました。
ちょうどテストがスタートするモデルにテスターの一人として参加して、OJTでやり方を学んでいく。というスタイルでした。
テスト計画、テスト設計のメンバーは実行より前工程になるので少し前から研修をスタートさせていました。
これまでの製造現場という雰囲気とは違って、オフィスというよりも開発現場という感じでした。
テストする実機や何やら測定するための機材などが机ごとに並んでいました。そのフロアだけで数十名が作業していました。
ナビの基本的な使い方から教えてくれましたが、その辺はこれまでも触れてきたアイテムだったので大きな問題はありませんでした。
実際にテスト設計済のテスト項目書を見ながらテスト実行に入りました。
大体の項目はナビの操作に慣れてさえいれば、大まかな手順が記載されているので、サクサクと進めることができましたが、見たことない用語だったり、何かしらの機材を使わないとテストできないものがあるところは都度確認して教えてもらいながら進めていきました。
ただ覚えればいいというわけではなく、本来の目的はこれを持ち帰って、自分たちだけでテストできるようにする。ということなので、その辺を考えながら毎日定時頃まではテスト実行をして、そこからはその日学んだ事を忘れないうちに資料に起こしていくという流れですすめました。
テスト実行に関しては、これまでは派遣社員の方が多くの部分を担っていたということで、詳しいところはその方たちに聞くことが多かったです。
派遣社員の方たちから仕事を奪ってしまうことになるのではないかと思い、歓迎されていないだろうなと考えていたのですが、運良く皆さんいい人たちで快く教えてくれました。ココはすごく助かったところです。
インシデントを発見した時にはツールを使ってチケットを管理しているのですが、そこでの派遣社員の方々は各自でチケットをきっていました。
自分たちの会社にこれを持ち帰った時には、全員がそこまでやるのは難しいんじゃないか?ということを同僚と話し合ったりしました。
元々が製造工場だということもあり、残念ながらPCスキルが低めの方が多いと予想されること、年齢層も高めである場合が多いこと、その辺のテスターとなりうる方たちの状況が研修先とは大きく異なる(研修先ではテスターは自分より若い方たちが多かったです)ことから、その辺をどうアレンジして対応させていくか…なども検討しながら研修してきました。
また研修では自分ひとりだったのでOJTでじっくりと学ぶことができましたが、持ち帰って立ち上げるとなるとそうはいきません。
数名の派遣社員を雇用して彼らに覚えてもらってテストを進めていく。という形になることは想定されていたので、全くの素人にどうやって何を教育していこうか…というのも併せて考えていく必要がありました。
あとは、テストするのにどういうデータを使っているのか、どういう機材が必要なのか、高い設備はあるのか、その辺のネタをなるべくかき集めながらリストアップしたり、今後受注する業務を見据えてどれくらいの数量が必要になるのか試算したりというのも研修中に進めていました。
研修自体は当初の予定より少し延びて半年強で終了し、いよいよ帰って立ち上げをすることとなりました。
つづく
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QAエンジニアになった地方在住者
地方からフルリモートでエンジニアとして働いています。 そこに至るまでの経緯ややってきたこと、そして給料がどう変化していったか・・・気になり…
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