QAエンジニアになった、地方在住者の話③
前回からの続きです。
青森に戻ってきてひと月ほどはゴロゴロとしていたのですが、貯金もなく
暇な時間を持て余していても得することもないので、ひとまずバイトでもしてみようかと思いました。
特にやりたい仕事というのがあったわけではないので、ひとまずは近場で働けて土日休みがあればいいかな~くらいの気持ちでした。
新聞に入っていた求人のチラシを眺めていると、初心者歓迎の工場勤務が目に留まりました。とりあえず働くだけなら単純作業の方が覚えることも少なそうだしいいかと思い、応募しました。
簡単な入社テストを経てすぐに派遣社員として働き始めることになりました。
慣れないながらも1週間ほど作業していたのですが、別の部署に飛ばされました。(後から聞いた話では作業がのんびり過ぎて流れ作業に追いつけていなかったみたいです)
飛ばされた先は品質管理部門でした。
そこではカー用品を生産しており、そこの出荷前検査などをしている部門でした。
カー用品ということで音に関する検査などもあり、社内資格がないと検査に入れないということで、さっそく勉強が始まりました。
音の基本的なことやカー用品の用語を覚えたり、実際の製品サンプルを使って手順書を見ながら検査の実習をしたりしました。
2週間ほどの教育期間を終えて無事に試験にも受かり、出荷前検査員として仕事するようになりました。
ここは流れ作業ではなかったので追いつけないということもなく、前の細かい作業よりも自分に合っていたのか、スムーズに業務することができました。
そうして数か月したころ、上司より「今度入ってくる新しいバイトに出荷前検査の教育をしてほしい」と言われました。まだ働いてそんなに経っていない自分が?と思いましたが、自分的にはそこまで難しい内容ではなかったことと、人に教えるのはキライではなかったので引き受けました。
それ以降は自分が教育係のようなポジションとなり、数年間新人が入ってきた時には教育をするようになっていました。
他にも部品トラブルの対応もその部門の業務であり、部品トラブルが発生した場合に納入先に連絡して代替部品を手配したり、時には自分たちで選別したり、メーカーさんが来社して選別したりなどそういったことの窓口や情報の受け渡しなどもやるようになっていました。
現在だったら派遣社員には決められた業務以外やらせてはいけないし、その辺もきちんと確認して契約するんでしょうが、当時の自分はそんな法律のことなども知らないし(今ほどきちんとしていたのかも分かりませんが)とにかく言われるがままに仕事をしていました。
そんな仕事っぷりが認められて正社員の話がきました。
冒頭にも書いたように特にやりたい仕事があったわけでもないので、派遣社員のままよりもボーナスが出る正社員の方がいいな。くらいの気持ちでOKしました。
以降、10年近くに渡りそこで品質管理担当として働きました。
しかし、工場が不況の波に飲み込まれたことで自分の人生も大きく変わっていくことになりました…
つづく
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QAエンジニアになった地方在住者
地方からフルリモートでエンジニアとして働いています。 そこに至るまでの経緯ややってきたこと、そして給料がどう変化していったか・・・気になり…
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