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ガール・ミーツ・ユニコーン、脱稿しました

去年の9月からずっと描き続けてきた、ガール・ミーツ・ユニコーン
(略称・ガルユニ)がようやく完成しました。
な…長かった…。

これは、コルクラボマンガ専科の卒業課題として、10月にネームをつくったものです。卒業課題はネーム提出までだったのですが、自分としては何とか完成させたかった。そこで、マンガ専科を卒業してからも、ずっとコツコツ描き続けてきた。

実はこのガルユニは、元になったパラレル作品がある。
数年前からインディーズで描き続けてきた「神さまは謝らない」という連載作品で、現在キンドルインディーズで9話まで電子出版している。
主人公はガルユニ同様、11歳の少女ちると、一角獣リックだ。

比較的ハードな設定で、とても気に入っているのだけど、主人公ふたりが、おとなしい性格なので、展開が遅いという課題があった。

そこで卒業制作を機に、思い切って世界観と主役の性格をガラッと変えた所、テンポの良い、32ページの読み切りが完成した。
なので、ガルユニには前作の思い入れも、乗っかっている。さらに言うと、一角獣リックは子どもの頃に誕生したキャラクターなので、
人生のほぼすべてを、ともに過ごしてきたキャラなのだ。

何とかして、リックとちるに、最高の晴れ舞台を用意してあげたかった。

そこで、推敲を重ねて、32ページの読み切りを40ページに修正した。さらにフルカラーで完成させることに決めた。
40ページマンガは、モノクロなら1か月くらいで完成できたと思うけど、初めてのフルカラーなので、半年強かかってしまった。

けっこう大変だったけど、苦労も幸せだった。島本和彦先生の「逆境ナイン」で、主人公の不屈闘志(ふくつとうし)が
「俺は今、自分でもどうしていいか分からないくらい本気だ…!」という台詞を語ったのだけど、自分も半年間、そんな心境だった。
漫画家として、まだまだ未熟だけど、それでも今の自分のすべてをぶつけたかったのだ。

ペン入れして、色を塗るごとに、ちるやリックに生命力が注がれていった。また作品のデータ量が重くなるにつれ、作品が持つパワーが増していったような気がする。
半年は長かった気がするけど、別に1年間かけていいなら、それでも全然構わなかった。むしろ「もっと、ちるを描いていいなんて、嬉しい…!」と思ってしまう。

以前、ネームタンクの東西先生とお話させていただいた時に「伊吹さんはヒロインに対する思い入れが強いですね」と言われたのだけど
その時はピンとこなかった。
「そうなのかな………。マンガ家って大体こういう感じでは?」と思っていたのだけど、そのあといろんなマンガ家と交流するうちに、確かに自分はどうやら、キャラに入れ込むタイプの、作家らしいと分かった。
む~、さすが東西先生。

ともあれ、完成したガール・ミーツ・ユニコーンですが、どんな形でお披露目できるか、目下、調整中です。
できるだけ早く、沢山の方に読んで頂きたいと思っているので、少しお待ちください。

物語の冒頭、1ページ目です✨

一ページ目

それではまた!

伊吹 天花

#エッセイ #マンガ #ガール・ミーツ・ユニコーン  

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