わぁ(環)
2020年に大学に入学しました。2024年3月に大学を卒業予定であっという間の4年間だったなぁとか、やり残したことがたくさんあるなぁとか思ってもみなかった4年間だったなぁとかまだ4年たってないのに思います。東京に就職して1年目の社会人の先輩が去年の同じ時期に「福岡を離れるのが寂しい」と言っていたことの意味はさっぱり理解できませんでしたがようやく理解できるようになってきました。
大学に通うようになって初めて、WARABEE(九州大学総合お笑いサークル)に入りました。中途半端に物事をするのが嫌いだったので本当はサークルよりも体育会系の部活に入ろうとしていました。でもお笑いだったらコンビで活動頻度とか決められるかなと思って2021年の3月くらいにサークルでも入らせてもらいました。(実際、WARABEEは各部員の本気度によって外部ライブ出演など自由に選べます。そんな風土を作ってくれた先輩の皆さんありがとうございます!)
お笑いを本格的に始めたのは、2022年の5月あたりでした。当時はインディーズのライブも始まったばかりで続くかどうか末端の芸人な僕たちでさえ不安だったけども、ここまで大きく、続くようになって多くの芸人が結果を残すようになってきたのはひとえに誰々のおかげだとかではなく、すべての九地下を構成する人たちの功績だと確信しています。学生、フリー、社会人、プロの芸人、誰一人として欠かすことのできないものだったんだろうと思います。永遠に同じメンバーで同じノリを繰り返していたら、悪循環を生んでいたかもしれませんが、切磋琢磨しあえる環境で、外部ライブにも多数出演、もしくは裏方として関わる経験を積んでいる人たちがそれを持って帰ってくる(持ち寄ってくる)、そしてまた九地下が刺激される好循環+新循環が常に生まれたんだろうと思います。お笑いの環が幾重にも重なり強くしなやかに変化できたんだと思います。何よりも多くのネクストコミカル、ビヨンドコメディ、ワライバル等々を経た芸人がほかのライブや賞レースで結果を残してきたことが動かぬ証拠だと思います。そんな環境で続けられたのも本当に恵まれたと思います。また、ライブハウスでできたこともものすごく大きいことだと思います。ライブハウスは主に音楽のハコですが、音楽を好んでライブハウスに通っていたりしていた人がライブハウスという場所を通じてお笑いも見に来ていただいたり本当に演者側だけではなく、場所を通じても新しい環が生まれ、変わり続けてきたんだろうと思います。ありがとうございます。2年前まではつまらない日々を送る毎日で本当に平凡で早く福岡を離れたいと思っていましたが、福岡を離れることの実感と寂しさとこの環から日常的に離れなければならないことの強いなんとも言えない感情があります。
もっとお笑いに携わる人が増えてほしいなとかそんな気持ちも強くなってきました。WARABEEの新歓活動をキタノ、金歯、ヒジヤ、裏方のおけちゃん、関ノ山たちと頑張って沢山今年はライブもできてすごくやってよかったなと今は思います。新歓やライブに関して揉めたことも数知れずありますが、何よりも同じ方向を向いて少人数ながらに頑張ったことや批判をしつつも握手した片手は離さずに来たことは誇らしく思います。WARABEEはまだ結成して6年ほどしか経ってないそうですが、この環もずっと永く続いてほしいなと思います。
余談ですが今年は、カロリンとしての活動と同じくらいWARABEEとしての活動にも力を入れてきました。インカレかつ非公認サークルなのでなかなかみんなで集まる機会もなかなかなかったですが、WARABEEのライブで共演した人たちが初舞台とは思えないほどの面白さで刺激が与えられまたその刺激を新しい環として僕たちもビヨンドコメディなどで還元出来ていたらうれしいなと思います。
つまらない毎日を変えてくれたお笑いとその環境に感謝しつつも批判的な目を自分たちに向けながら前に進むことができる環境でありたいと思います。良くないことを良くないことだと気づけない組織は不健全で、良くないことを良くないことだと指摘できない組織も同様に不健全です。WARABEEのライブでは初めて自分たちで主催するということで今年度は多くのミスをしてきました。そこでお互いが良くないことだと気づけたのは、自分たちがWARABEEという環のほかにもビヨンドコメディやWELなどの環にも入れていただいたことに起因していて、それを指摘しあえた環境は、今流行りの「論破」よりも「対話」を選び続けた選択にあったんだろうと思います。
偉そうに環ができたとか言ってきましたが、とても楽しかったからこそ言えるんだろうなと思います。どこかこのままこの環が大きく強くしなやかに続いていってほしいなという偉そうにそんな気持ちもあります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?