#28 PloomXを使って分かったこと
はじめに
大前提として、正直に言って電子タバコは全体としてまずい。当然のことだが葉を燃やしたときの煙を吸っている感覚は皆無なのでその味を楽しみたいという願いが叶うことはない。しかし、いくらまずいと言えど吸えないよりは吸った方がよっぽどましだ。ニコチン中毒者の戯言であることは一旦置いておくとして、率直なレビューをしたい。
最高な点
最大の利点は家の中で吸っても煙が出ないので臭いも少なく、壁紙も汚れないということだ。紙たばこを部屋で吸うとなると相当換気性能が良くない限りは煙が充満し、あらゆるものにタバコの臭いがついてしまう。その点、電子タバコなら、匂いが全くないとは言わないが窓を数分間開けておけば部屋は元通りだ。部屋で吸っても臭いがつかず、なおかつニコチンが摂取できるとなれば、ニコチン中毒者にとってはそれだけでもありがたい。
可もなく不可もない点
味に関しては好みの問題もあるだろう。うまいかと言われると正直そんなことはないが(むしろまずい)、吸えないよりは遥かにマシである。タバコと思って吸うとまずいが、そういうものだと割り切ってニコチン摂取だと思えば少しずつ慣れてくる。願望としては紙たばこの吸い心地と味がそのまま再現されていてほしいところではあるが、テクニカルな問題もあるだろうし現時点では可もなく不可もなく、といったところだろう。
悪い点
最も悪い点はその根本的なダサさにある。タバコを取り出し、ライターやマッチで火をつけるという一連の動作にある「粋」のようなものが感じられない。電子タバコスティックを箱から取り出し、デバイスに差し込み、電源を入れ、吸い込むという動作はあたかもサイバーパンクの退廃的な世界に蔓延する有毒薬物のようだ(そもそもタバコ全般が有毒薬物である)。
さいごに
実はこの記事を書きながらずっとPloomXを吸っていた。そこで感じたのは灰皿が無くても適当にデスクの上にぽんと置いておけるのは大変便利ということである。それはさておき、正直味のクオリティを鑑みると電子タバコに完全に移行することはあり得ないが、部屋で吸うことに特化して考えればとても便利であることだけは確かだ。部屋に臭いをつけたくないけれどタバコは吸いたい、という人にはおすすめできる商品と言えるだろう。