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#17 アメリカ旅行記(Anaheim Disneyland&LAX⇒JFK編)

1.Anaheim滞在1日目

 LAから車で2時間弱、ディズニーランドのあるアナハイムへ到着した。まだ夕食までは少し時間があったためディズニーランドの方面へと向かう。TDRのイクスピアリと同じようにアナハイムにもパークにショッピング施設であるダウンタウン・ディズニーが隣接しており、ディズニーのお土産なども購入することができるのだ。そこで少しだけディズニーの雰囲気を味わったのち、近くのタコス屋で夕食を取り、翌日のディズニーランドに備え、早めに就寝した。

ホーンテッドマンションなどアトラクションのグッズがとても充実していた

2.Anaheim滞在2日目、ディズニーランドレビュー

 ついに待ちに待ったディズニーランドだ。世界で最初に作られたディズニーランドであり、もちろん東京ディズニーランド(以下TDL)もこのパークをモデルの1つとして作られている。

 TDLの旧エントランスを彷彿とさせるグリーンと茶瓦のゲートをくぐるとそこは「世界で一番幸せな場所」だ。つい最近TDRでは電子チケットと紙チケットの交換が中止されたが、アナハイムではこのゲートで自動的に紙チケットが印刷され、手渡される仕組みであった。TDLに比べ朝の時間に入園者が集中するわけではないからこそできることだろうが、記念になるのでこのシステムは単純に好きだなと感じた。

トレードマークのミッキー花壇とディズニーランド鉄道の駅舎
2階にウォルト・ディズニーのアパートがあった消防署

 開園時間前にゲストを城前まで案内するというしばしばTDLでも見られるオペレーションだったが、開園時間になるとダンスミュージック風のノリノリの音楽がかかり、「ディズニーランドへようこそ!」とアナウンスされるという派手な演出が印象的だった。基本的にはTDLでもおなじみのアトラクションが並ぶという感じではあるのだが、細部が違うためパラレルワールドに迷い込んだような不思議な感覚になれる。個人的には今後テーマの変更がされるスプラッシュマウンテンに改修前に乗ることができたのはとても喜ばしいことであったが、TDLに比べてかかる水量が半端じゃないので要注意だ。

 また現在アナハイムとフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドの2パークにしか存在しないスターウォーズのエリア「ギャラクシーズ・エッジ」にも訪れることができた。

ギャラクシーズ・エッジには2つのアトラクションが存在するのだが、まず乗ったのは「ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」。TDLで言うところの「プーさんのハニーハント」のようなレールのない自由に動くビークルに乗車し、敵であるファースト・オーダーの戦艦から脱出するというストーリーなのだが、そのビークルごとフライトシミュレーター的な体験もできるという大変欲張りなアトラクションであった。2つ目のアトラクションは「スマグラーズラン」。スターウォーズでも有数の人気メカであるミレニアムファルコン号を操縦することができるというスターウォーズファンにはたまらないアトラクションだ。砲手や操縦士といった役割を与えられたゲストは指令に従い任務をこなす。まるでゲームのようではあるが、その没入感はさすがディズニーといったクオリティだ。
 やはりわざわざアナハイムまで来たらここにしかないアトラクションに乗りたいと思うものだろう。「マッターホルンボブスレー」や「トード氏のワイルドライド」「アリス・イン・ワンダーランド」などがそれにあたるが、その中でも「アリス・イン・ワンダーランド」は特に気に入ったアトラクションだった。TDLにもティーカップはあれどダークライドは存在しないため、アリスの物語を体感できるという点でとても自分好みなアトラクションであった。
 夜のエンターテイメントも楽しむことができた。まず1つ目は「エレクトリカルパレード」だ。TDLでも「ドリームライツ」というバージョンで上演されているが、それとはかなり違うものだ。全体的にフロート(車両)も小さく光量も控えめで、TDLに比べて地味と言えば地味なのだが、50年前から少しずつ変わりつつも長らく上演されてきたというロマンも含めてとても楽しめた。しかし最も違う点は観客の盛り上がりだ。まるでフェスに来たような歓声と拍手・手拍子はTDLでは味わえないアメリカならではの雰囲気だろう。

「メインストリート・エレクトリカルパレード」

2つ目は東京ディズニーシー(以下TDS)でも長らく上演されていた「ファンタズミック!」だ。これに関してはTDSのものとはテーマや使われる音楽は同じだが別物と言って差し支えない。トムソーヤ島に設置されたステージと水上でのパフォーマンスを対岸側で見るというスタイルが360°楽しめるように作られたTDSのものとは全く違う。またTDSではハーバーが広いためキャラとの距離が遠かったのだがもう少し距離の近い場所でキャラクターが動き、また噴水なども近い。TDSのものがショー全体を像として捉えるような作りだとすればアナハイムのものは肌感覚として楽しむような雰囲気であった。

「ファンタズミック!」

3.Anaheim滞在3日目、カリフォルニア・アドベンチャーレビュー

 ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー(以下DCA)はディズニーランドのちょうど向かいに位置する第2パークだ。90年代に作られた当初は散々な評判だったようだが現在ではカーズランドやアベンジャーズのエリアができたことで汚名を返上している。

エントランス
アイコニックなジェットコースターと観覧車

 アベンジャーズエリアにあるタワーオブテラーと同じシステムのアトラクション「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー-ミッション:ブレイクアウト!」は普段のホラー風味のタワーオブテラーに乗り慣れた自分からすると同じシステムであってもここまで違うものができるのかと感心させられた。じりじりと上昇して恐怖感を煽る演出ではなくいきなり激しい上下動を繰り返すことやノリノリの洋楽が絶えずかかっていることで絶叫マシンであるにも関わらず笑顔で楽しく乗れるようなアトラクションになっていると感じた。

アベンジャーズエリア「アベンジャーズキャンパス」奥がGotG版タワテラ

 幼少期、無類のカーズ好きであった私にとってカーズランドはとても楽しいエリアであった。ラジエーター・スプリングスが再現された街並みはカリフォルニアの気候によく似合う。目玉アトラクションである「ラジエーター・スプリングス・レーサー」はラジエーター・スプリングスの荒野を爽快に駆け抜けるアトラクションでカーズというテーマとライドシステムの親和性によるマジックが発揮されている。

夜のカーズランド
ラジエーター・スプリングス・レーサー

 そんな中で私が最も気に入ったアトラクションはリトルマーメイドをテーマにした「アリエルのアンダー・ザ・シ―・アドベンチャー」だ。アラン・メンケン作曲の美しい音楽に乗せてリトルマーメイドの物語を体験するオムニムーバータイプ(ホーンテッドマンションのようなベルトコンベア式ライド)のアトラクションである。私が映画「リトルマーメイド」が好き、ということで下駄をはかせているかもしれないが水中と地上の行き来の表現であったりオムニムーバー独特の視線誘導はとてもクオリティが高いと感じた。

 DCA独自のナイトエンターテイメントである噴水ショー「ワールド・オブ・カラー」は映像で魅せるという昨今の流行を汲んだショーだったと感じる。TDSの「ファンタズミック!」のように大きな水場を活かして大規模な演出がされており、美しく幻想的な雰囲気を楽しめた。ただ噴水ショーのためキャラの出演はなく、映像主体のためそこを履き違えると少し期待外れになってしまうかもしれない。

「ワールド・オブ・カラー」

3.Anaheim⇒LAX⇒JFK

 DCAで1日を過ごした翌日、ダウンタウンディズニーでお土産を買いこみ、コールドストーンでアイスを食べ、ニューヨークはJFK空港へのフライトのためにLAXへ向かった。

日本には既にほとんど店舗のないコールドストーンのアイス

元々その日の深夜に出発のはずの便であったのだが遅延に遅延を重ね結局翌朝の便でNYへ発つことになった。かなりのゴタゴタがあったのだが書ききれないためいつかの機会に書きたいと思う。次回からはカリフォルニアを飛び出しニューヨークです。


筆者:吉本伊吹
次回↓

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