職員のおもい ~ episode006 ~
地域であたりまえにくらすためには
気管切開やチューブ栄養摂取の仲間が多い「朋」のみんな。指導員も仲間もとってもいい表情でスライドに写し出されている。
「地域であたりまえに暮らす」
使い古された言葉だが、実践するとなると、いろいろな障害が横たわっている。私たちの指導の中で、「これはこの仲間には無理だ」と決めつけてはいないか。そう考えたときに指導は終わってしまう。
「どうすればできるようになるか」
これを論議し工夫し、失敗を恐れず実践する。そして仲間と親と指導員で互いに喜び合う。そうしたときに、こんないい表情が生まれてくるんだと感じた。
「朋」の玄関に「生きる、力いっぱい生きる」の碑文がある。これは仲間、指導員、親、地域、ひいては社会全体に発せられたねがいである。
これは、1994年8月28日に横浜の施設「朋」の方を招いて行われた学習会を報告する、当時の通信「いぶきだより」の記事です(文中の表現は当時のまま)。いぶき福祉会が始まって52日目に行われていた学習会です。
あれから27年、いまだに存在し続けているいろいろな障害と不安。それらを正しく捉え、地域・社会に発信し、どうすればできるのか考えていくため、「親なき後」に向き合っていきたいのです。
ご寄付はこちらから【外部サイト:ふるさとチョイス】
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1423
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?