なかまたちのねがい ~episode002~
安全と安心の間で
ある日の作業中、なかま宛に1本の電話がかかってきました。
「お母さん、今から入院することになったから」
お母さんと2人暮らし、初めての入院、彼女は大パニックです。
2007年3月29日、いぶき福祉会が始まって4,648日目のことでした。
「一人になるのは嫌だ」そう言って、一度はショートステイを利用してみました。しかし、知らない人たちと過ごす時間は緊張し、自由にも欠け、彼女には居心地の良いものではありませんでした。
「ショートステイにいる方が安全」 職員もお母さんもそう思っていました。でも、彼女にとってそこは心安らぐ場所ではありませんでした…。
ヘルパーを利用してみたらどうだろう
ヘルパーがいたら、一人でも家にいられるかもしれない。でも、お母さんは最初は反対でした。とても心配だったのです。しかし、ショートステイに息苦しさを感じていた彼女の「不安だけど頑張ってみたい」の言葉で、ヘルパーの利用が始まりました。
いろいろあったけど、やっぱり家にいたい
あれからおよそ14年。最初は不安でたまらなかった彼女も、今では「お母さんがいなくなっても、ヘルパーさんに来てもらって今の家にいたい。たまにはショートステイも使うけど」とこたえます。
この彼女のねがいに寄り添い続けるとき何が必要なのか、「親なき後」に向き合っていきたいのです。
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