ヒモになる方法4

 遂に、女性から金をどう貰うか、の説明に入る。
 重要なことを先に述べておくと、定期的に貰えなければ、それはヒモとは言えない。
 月末に女性から一定額貰う、というひとつのイメージを持って、ここから先を読んでほしい。

 とはいえ、自分の経験を思い出すと、私が頼まずとも、なぜか女性側からヒモにならないか、と提案してくることが多かった。
 考えるに、最初の記事で書いたように、私がサブカル女に好かれがちな人間だからかもしれない。私が「何か成し遂げそう」な雰囲気を醸し出しているのだと思う。だから、この人が成功するまで、私が支えないと、と女性側が勝手に察して提案してくるのではないか。

 そうなると、身も蓋もない話に終始してしまうので、すこしは現実的に、「女性に『ヒモになりたい』と打ち明け、それを承諾してもらう方法」を考えてみよう。
 これも私の経験になるのだが、一度ベンチャー企業の副社長を勤めている女性のヒモをしていたことがある。
 これはあながち難易度も高くなく、現実的な解なのではないだろうか。
 つまり、ある程度金銭的に余裕のある女性を狙う。

 ただし、別に金のない女性でも問題ない、と断言しておきたい。
 なぜなら、複数の女性から少額ずつ金を貰えばいいのだから。

 少額ずつ――貰うまでにはいくつか手順がある。すこしずつ、すこしずつ、相手に金銭を要求していくのだ。
 たとえば、最初はデートで一緒にご飯に行くシチュエーションで、財布を忘れたからとかなんとか理由をつけて、女性側に払わせる。こういうほんのすこしの金銭の要求が、徐々に日常化していく。つまり、それが当たり前の状況を作るのだ。不思議なもので、人間は慣れていくと、それが当たり前になって、疑うことを忘れてしまう。

 ここまで読んでくれた読者は、すでに知識は身についたと思う。後は実践に移るだけだ。

 ただ、まだ書いておかないといけないことがあったのを思い出した。
 それは、ヒモになった後のことである。
 肝心のヒモになったとしても、その状況が続かないなら意味がない。
 ヒモになった後も、様々な困難が襲ってくる。
 次回はその困難の乗り越え方について書いてみようと思う。

 それでは、これを読んでいる諸君も、素晴らしいヒモライフを送ってくれ。

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