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機械屋 note記事について

まもなく定年を迎えるこの時期に仕事を通じて身につけたノウハウについて基本的に有料記事としてまとめています。
私は学生時代は機械工学科を専攻し、自動車メーカーでは開発職として3年在籍、そして、約16年間サービス業を経験して製造業に復帰した異色の職歴をもつちょっと変わった人だと認識しています。
サービス業はお客の満足度を高めリピート率を高めることはもちろんですが、数字が全て。まさに成果主義の世界。
一方、製造業ではプロセスや仕事に向き合う姿勢なども重視されているように感じることもあります。
私の基本的な考え方は製造業においても成果主義です。結果として良いものを作るには、知識、技術、技能、経験、ノウハウなどの総力をつくす必要があるからです。つまり、もしプロセスに問題があったならば、良い結果にはたどり着かないと考えています。
法を犯したり、道徳や倫理に反するような事をしない限り、やり方は人によっていろいろあるだろうし、結果をだせたならそれで良いと思っています。
サービス業ではマニュアル化が一般的です。頻繁にロールプレイを行い過去に成果が出た方法(ノウハウ)を共有して利益の最大化を図っています。
一方、製造業ではどうかというとまったく逆だと感じています。日本には古くから”一子相伝”という言葉があるように重要な技術や知識について後継者のみに伝えて技術を守ってきた歴史があります。
そのような背景も影響しているのか、技術については基本的には他人に教えることは無いように思います。
それは、自分の価値を保つ術であるとも言えます。そして、だれもが「自分は価値ある存在でありたい」と思っています。

私が就職した40年くらい前、日本では「技術は見て盗め」と教育されていました。だから、私たちの世代は仕事のノウハウを教えてもらうことはあまりなかったように思います。そして、私たちの上の世代も同じだったのだろうと想像がつきます。

だから、とりあえず先輩の真似をするといった感じです。そして、間違ったことをやっていると「何やってるんだ!」というお叱りを受ける。その繰り返しだった。どちらかというと見せてもらえるだけでラッキーであり、大事なことは見せてくれないこともある。
だから、資格化されている技能以外についてはしっかり教育されている人はあまりいないのだと思います。

わたしも、もちろん上の世代から教育された経験はほとんどなく、見様見真似でなんとなくやっていきながら試行錯誤を繰り返しながら身に着けてきている。機械屋のnote記事で紹介していることもほとんどが私のバイアスがかかったものである。
私が、仮説と検証を繰り返しながら確立した私流のやり方をまとめたものです。技術や技能の世界ではやり方はいろいろあると思います。成果(山の頂上)をめざすアプローチは多種多様。自分にあったやり方を身につけて成果を出せるようになるにはとにかくいろいろ試してみることです。
わたしが、紹介している方法はその一つに過ぎません。

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