【学費無料のアメリカ大学院留学!】大学生がALLEX奨学金に受かるためにやったこと
みなさん、こんにちは!イボイノシシです。
私、北海道大学をこの度卒業し、2024年9月からUniversity of Kansas Master's in Education and Social Policiesに入学することになりました!
この進路、たぶん、これまでもこれからも北大からいないはず。
なぜこの進路かというと、
ALLEX奨学金に合格したからです!
この奨学金、応募人数に対し(倍率10倍~15倍くらいと聞きました)、情報が非常に少なく、私はかなり対策に苦戦しました……。
今回は、私がALLEX奨学金に合格するためにやったことを、紹介します。
ちょっとでも参考になれば幸いです!!
※ブログでこの内容を書いて良いか、ALLEXの方に事前に確認し、OK頂いてます!🙆♀️
そもそもALLEX奨学金とは?
アメリカの大学院に、学費無料(運が良ければ他の保険料や寮費なども無料)になる奨学金です!
2種類あり、
①1年間学位はもらえないけど大学院で授業を受けられるFP(Fellow Program)
②2年間大学院の学位をもらえるTAP(Teaching Assistant Program)があります。
しかし!代わりに、
日本語教師として働く必要
(授業、シラバス作り、採点などもやります!)
+
参加料(TAPは2年で$21000でした 今だと300万くらいです😭)を参加前に払う必要があります!
しかし!
参加費は補助金が毎月大学から支給される(大学にもよります)ので、そこで相殺できます。
私は1年に$18600ほど大学から支給されるので、2年間で約550万円くらい頂け、そこから寮費と食費を抜いたお金は、そのままもらえる予定です。
また、大学院2年間の、学費600万円くらいと、保険料約50万円も免除となったので、参加費300万で650万の経験を買い、70万円くらいは返ってくるのだと考えれば、悪くはないのでは?と正直思いました。
とにかく、両親に恩を返せるように、これからの2年を全力で生きたいと思います!🔥🔥
しかし、やはり、プログラムのためにいきなり300万円用意しろ!!と言われても、頂き女子の皆様以外は、現実的に難しいと思います。
学生さんは必ず、前もってプログラムに参加したい意志をご両親に伝えましょう。
もちろん後で返ってくることも伝えましょう!!私は本当に両親に頭が上がりません。
また、ALLEX奨学金は大学を選べないことも留意しましょう。
基本、日本語教師が足りてない地域の大学に派遣されるため、アメリカ南部が多いです。さらに、アイビーリーグくらいのトップレベルの大学に派遣されることは少ないです。
そのため、「この大学でこれを絶対学びたいんや!!!」という方は、別の奨学金や、現地の大学で奨学金を取得した方が良いと思います。大学院生として研究しながら、日本語教師をすることも重荷になる方も多いと思いますし……
以下は、やっと本題。
私がプログラム合格のため行ったことを紹介します!
合格するためにやったこと
1️⃣敵を知る
まずは、ALLEX奨学金合格のために自分に何が必要か計画を練らないとな…と思い、たまたま、大学の研究室のツテで、現在の派遣生の方とお話しする機会をいただきました!
(関わってくださった方々みんな優しかった😭
ご縁に感謝です😭)
もし情報欲しい方いらっしゃれば、コメントしてください❗❗
私で良ければなんでも相談乗ります❗
そこで合格のための情報、アドバイスとして、
いっぱい事前にコンタクトを取ってアピールしよう!
面接ではデモティーチングあるよ
教えた経験あるとなお良し!
とのことだったので、この3つをクリアする対策をしていきました。
まず1つめ。
2️⃣でしゃばった
ALLEX奨学金には説明会があります。
まず、ここでどんなしょうもないことでもいいです、質問してみましょう。
そして、何か疑問があればなんでも!マジでなんでも!!質問メールしてみましょう。
お仕事忙しいだろうから迷惑かけちゃうかも……などの、大和撫子な考えは持ちあわせてはなりません。
アメリカ全体そういう感じですが、「なんでも言ったもんがち!」なノリが確かにあります。
ここでアピールすることで、あ、この人やる気あるんだ!!と名前も自然に覚えてもらいやすいです。
どんな些細な質問でも、ALLEXの方はめちゃ丁寧に対応くださってありがたかったです!😭
3️⃣TOEFL iBT100を取得
ALLEX奨学金では、TOEFL iBT80以上が推奨されています。アメリカ大学院に留学するとなるとこれくらい必要なんだろうな〜〜という感じです。
まあ~~~これが超大変だったのですが、私はアメリカのワシントン大学の交換留学前に、スコア83をギリギリとりました。
この時、実は初めて受けたときに76で、交換留学申請のためにあと1週間で83まであげないといけない!!!というガチピンチ(語呂が良い)に陥りました。
そこで1週間で76→83にあげるためにやったことは、
過去問解きまくる
TedTalksを聴きまくってシャドウイング
空き時間や休憩時間はFriends字幕付きで見る
の3つでした。
これのおかげでなんと人生初、
英語で夢を見ました!!!
83→100に上げたのは、9ヶ月の留学の賜物ですね。ほんと留学の勉強は特に辛かったのでこんぐらいの楽は許してほしいです。あんまり対策せずとも100いけて嬉しかったです!
あと、帰国後はこれまで長時間だったのが、ダミー問題とかいうクソがなくなったおかげで短くなり、writingもシンプルなものに変わって嬉しかったです。
スコア100を目指した理由は、やはり高ければ高いほど上のレベルの大学院に行ける可能性が高くなる(多分最終学歴になるので…)だろうと思ったからです。ハーバードが92とかだったので、まあ100あれば良いかなあと思いました。
受かった後も、TOEFLのスコアで行く大学のレベルが変わるらしいことに気づきましたので、合格の勝算を高めるためにもここは超重要です。
もし最悪!スコアが足りない場合、とりあえず提出し、二次面接の合格通知が来た時(11月の終わりくらい)に、スコアを送ってもOKみたいです。
需要があれば、TOEFLiBT対策についてはまた詳しく書こうと思います!
コメント大歓迎です❗❗🥹
ドシドシください❗❗❗
4️⃣教えた経験・国際交流経験増やした
日本語、英語など科目に限らず絶対に教えた経験はプラスになります。ボランティアでいいので何かしら教える経験があると間違い無く評価対象になります。面接のデモティーチングでもあまり物怖じせずできるかと思います。
私は、交換留学の時にいただいた奨学金の余りを使って420時間日本語教師養成講座を修了し(今思うとここまでする必要は無かった)、大学の留学生サポーターと、子どもへの日本語教育支援ボランティアを半年間やりました!
志願書の教えた経験の欄にも、これらを書くことができ、日本語教師をするにあたって説得力が増したかと思います。
5️⃣SoP (Statement of Purpose) 志望動機書を添削してもらう!
ここまでクリアしたらやっと本題、早めに志望動機書(Statement of Purpose)の作成に取り掛かりましょう!500文字が上限なので、コンパクトに自分の熱意をまとめる必要があります。
これはズルいですが、留学先で作った友人と、北大で履修してた英語の卒論添削の先生、担当教員の方に何度も添削していただきました。
その時に意識したことは、
英語を完璧にしすぎないこと
過去→現在→未来を繋げて書くこと
でした。
まず、1 英語を完璧にしすぎないことは、添削者に表現をネイティブすぎないように!!とお願いしましょう。それよりも不器用ながら熱意を伝えたほうが、人柄がよく分かります。
しかし、私はIntroductionを書くのが苦手だったので、ここはネイティブの友人と一緒に考えながら、インパクトのありつつ美しい文章を作りました。
As someone who spent her childhood in both the United States and in Japan, I can come to appreciate the difficulty and isolation of not fitting into a culture, but at the same time, I’ve also come to know the beauty of knowing multiple cultures and the blessing of the opportunity to make diverse friends.
↑なんて綺麗な文章なんですか!!!
わし1人じゃ書けん!!!
2 過去→現在→未来を繋げて書くこと、については、私の志願書の構成は、
Introduction
過去の経験→大学院でその専攻を学びたいきっかけ
現在の状況(必要なら財政状況についても書く)→ほかの奨学金ではなくALLEXを志望する理由
将来はこの大学院での学びをどう役立てるのか
そのためにはなぜ、アメリカで学ぶ必要があるのか(≒ほかの奨学金ではなくALLEXを選ぶのか)
Conclusion
というふうにしました!もちろん、これであれという決まりはないですが、上記の内容をカバーしていれバッチリかな、と思います。
面接
さて、一次の書類選考に通過したら、次は面接です。
私は札幌にいたので、zoomでの面接でした!一応スーツで挑みました。
この日は朝8:30にALLEX面接→14:00某国内大学院面接だったので死に果てたほど疲れたのを覚えています。。。
日本語・英語両方での面接と事前に言われていましたが、残念、、、、、、英語のみで行われましたので、覚悟の準備をしといてくださいッ!
聞かれたことはこんな感じで
①専攻は何をやりたい?
②10年後はどんな自分になっていたい?
③デモティーチング(面接官みんな仏頂面で怖かった😨)
です。日本の就活の「志望動機」や「ガクチカ」のようなものは聞かれませんでした。
面接が15分しかないので、手応えは全く無く、こりゃ落ちたよなあ……って一日中落ち込んでました。。。
あと、「君の出身の北海道大学は良い大学だけど、これから君の大学院のマッチング考えるにあたって大学院の知名度は気にする?」と訊かれました。この時は受かるか自信が無かったので、
「いえ!私は大学の知名度は気にしません!!!それよりも、ALLEXに受かって自分の希望する専攻を学べる事のほうが大事です!!!!!」
と、日本の就活ハムスターのように立派な嘘をつきました。
合格したあと、マッチングの前に
「できればトップレベルの大学院に行きたいです!!!」と急いでメールしました。
哀れなハムスターです。。。。
その他: GPAも大事
二次面接に合格したあと、Stage3 Matchingにあなたはいますよ、というメールが11月の終わりに来ました。このうちの50%しかマッチングされないよ、という恐ろしいことが書かれてましたが、多分そんな低くはないはず。
しかし、面接に合格した全員が奨学金をもらえるわけでは多分なく、特に理系の専攻の合格者は少ない印象を受けました。
専攻・大学にある学部との相性・TOEFL、そして大学のGPAで決まるみたいです。
私の行くことになった大学院も、2人候補のうち1人のみが行けると厳しい連絡が来まして、GPAでマッチングできるかが決まるだろうとALLEXの方から伺いました。
意外と大事みたいです、GPA。
そのあと、1月の終わりに、カンザス大学に行けるとの連絡がきました。それまでは毎日どこの大学院に行くのだろうとドキドキでした…!
今後について
勘のいいガキの皆さまはお気づきかもしれませんが、ALLEX奨学金は日本語教師もするという特性上、将来的にアメリカで日本語教師 or 日本で英語教師としてキャリアアップしたいという方が受けることが多いです。
しかし過去にはALLEXを経て国際機関や民間企業での就職を勝ち取った方もいるのだとか。
私は民間企業で働きたいので、これからの2年がどう将来に役立つのか、正直分かりませんし、普通に大学→新卒の方が安定のルートだったんじゃないのか、と月1くらいで眠れぬ夜を過ごすこともあります。
そんなときにこそ、ジョブズのスピーチを思い出して奮い立たせようと思います。
you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.
日本語教授の経験が直接キャリアに活かされないかもしれないが、後から点と点を繋ぐことはできるかもしれない。
とりあえず、2年間一生懸命生きて、色んな人と話し、多様な経験をすること、それが何かしらの、この奨学金を得た意義にも繋がれば幸いです。
また投稿は続ける予定なので、MBAじゃない海外文系大学院の就活体験談も、一段落したら書きたいと思います!
私がALLEX奨学金民間就職実験モルモットになってみせましょう。
読了ありがとうございました!!!😌
p.s.
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