VFX Artist 涌井さんにお話を伺いました!|ボリュメdeインタビューvol.2
まずはこちらをご覧ください
バーチャルシンガー花譜(KAF)と独特のラップスタイルで注目の#KTちゃんのオリジナルMV「ギミギミ逃避行feat. #KTちゃん (Prod. peko)」
いかがだったでしょうか?かわいいですよね~
キヤノン-IBMボリュメマーケチームのミナトです。
こちらの映像、弊社の「ボリュメトリックビデオスタジオ-川崎」
(長いですね。略して「VVS-K」)で撮影しました。
このMVにおけるボリュメ活用のポイントは2つです。
バーチャル空間を活かした迫力のカメラワーク
リアルアーティストとバーチャルシンガーの共演
本noteでは別記事でMVにおけるボリュメ活用のすゝめと題してご紹介しましたが、今回は実際にMVを制作された方にお話を伺いました!!
制作者目線のMVの活用についてご紹介します。
このMVの制作者の涌井さんにインタビュー!
今回は、この映像のDirectorであり、VFX Supervisorでもある
涌井さんにお話を伺いました。
まずは、涌井 嶺(Ray Wakui)さんについて簡単にご紹介です。
肩書は「VFX Artist/映像ディレクター」となっています。
「映像作家100人2022」に選出されたすごい方なのです。
様々なアーティストのMVをディレクションおよびVFX担当をされています。
詳しくはこちらをご覧ください。
Ray Wakui/涌井嶺さんX(旧ツイッター)
Ray WakuiさんHP
涌井嶺/RayWakuiさんNote
ボリュメ採用の経緯
──このMVにボリュメの採用を決めた経緯を教えてください
涌井 クライアントからMV制作の依頼が自分のところにあり、ボリュメトリックを採用することを決めました。
バーチャルとリアルアーティストの融合というテーマがあったため、ボリュメトリックを使うと面白そうだと思ったことがきっかけです。
クライアントはボリュメトリック自体をご存じでなかったのですが、すんなりOKが出ました(笑)
また、予算的にもボリュメトリック撮影2時間コースがうまくマッチしました。(料金プランが充実していたことが良かったです。)
→料金プランは数種類ありますので、詳しくはお問い合わせください。(ミナト)
ボリュメで撮影してズバリ良かったこと!
──撮影現場における利点などありましたら教えてください
涌井 カメラセッティング、照明セッティングがないのが非常に楽です。
通常、これらのセッティングに2時間はかかりますから。
また、カメラワークが後から決められるのは工数減に大きく寄与します。
──今回の撮影について満足度はいかがでしょうか
涌井 ご好評をいただいています。今回のMVはリアルとバーチャルの融合がテーマなので、ボリュメを使うことでより面白いものができたのだと思っています。
ボリュメは寄りの画質が少し気になるのですが、今回のMVでは妥協した点などはなかったです。
#KTちゃんがたくさんいるカットでロボットアームぽいカメラワークをした部分は服がつぶれたりと少し気になったがそのままいけました。
(今回のMVのような)バーチャルアーティストとリアルアーティストの融合にはボリュメは親和性がいいと感じます。
今後のボリュメの普及について
──ボリュメがさらに拡がっていくには
涌井 業界ではボリュメは知っているけど、「どのように使うか」「処理できる人がいるのか」がネックになっていると感じます。
その点で、ワークフローや後処理の仕方を広める必要があります。
演出が先に決まるため、ボリュメの採用は割と企画の上流で決まるイメージです。
その際にハウツーをアピールすると同時にクオリティの担保が取れないと、プロデューサーのOKはもらえないので、そのあたりがポイントかと思います。
また、グリーンバック撮影の需要が増えてきており、使う側からするとグリーンバックとの併用ができると嬉しいなと考えています。
MVの映像付き!涌井さん直伝メイキング
今回のインタビューでボリュメの使い方について広まっていないとありました…
そこで、涌井さんにボリュメトリック素材の処理に関してメイキングを作っていただきました。(ありがとうございます!)
参考にしていただけると幸いです。
お知らせ
今回の映像は2月にリリースされておりますが、同日に花譜が参加した#KTちゃんの新曲「BEKI feat. 花譜 (Prod. peko)」も同日リリースされております。花譜と#KTちゃんは、同世代の女の子の心情やリアルな日常を等身大の感じで描き出しており、異なる音楽スタイルを持つ二人が生み出す化学反応は必聴です!ぜひ彼女たちが作り出す新しい音楽の世界を体験してみてください!
プレスリリースはこちらになります。
まとめ
工数削減につながった(カメラや照明のセッティング)
寄りの画質が気になるが後処理でカバー
バーチャル空間のMVには向いている
グリーンバックとの併用ができると嬉しい
メイキングも参考にしてください
お問い合わせ先
ここまで読んでいただきありがとうございました!
バーチャル空間を活かしたMVを作ってみたい!興味がある!予算が気になる!
という方は是非下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。