加速する思考
こんにちは。
歪花です。
今日のカウンセリングで出た議題について少し、書いておこうかと思います。
発達障害の私
私は発達障害を持っています。
注意欠陥多動性障害attention dificit hyperactivity disorder 通称:ADHDと呼ばれる種類の発達障害の中の「多動衝動優勢型」と呼ばれるタイプの私。
今回は、その部分の課題について、話を詰めていく事になりました。
発達障害は脳障害の一種で、感覚受容や思考方向が「普通=定型発達」とは違うという特徴を持っています。
回答思考と探究思考
私の頭の中での「考える」という事は少し変わっています。
例えば1+1について考える時、通常の考えでは2という答えをすぐに出します。
私の場合は「+とは何か」「数の大きさとは何か」「1とは何か」などと思考が広がり、数字の一つの整数が表す大きさが固有である事(1と2の大きさは違うという事、「3」という大きさは3という数字が担当している事)
整数間の次の数字までの距離は1と等しいという事(とある数字に1を足せば、次の整数に移動するという事)
今回の問題は「正の整数の加算」であるという事
などなど、様々な周辺要素について思考が巡り、結果、2という答えが出るという、面倒で燃費の悪い思考回路をしています。
私の思考回路は「今の市場状況での経営戦略について考える」や「倫理的に正しいマーケティング戦略を考える」という類の問題には強く、「来週の日曜日は何日?」「何時に出れば、待ち合わせに間に合うか?」などという問題には弱く出来ています。
物事を端的に単一的な答えを出す問題には弱く、論理的に周辺要素を加味して考える事には向いているとも言えます。
拡散する思考
私の思考回路は一つの課題や問題を広げてしまい、そして複数の角度から結論を出します。
この思考回路は時に、相手や自分自身が求めている答えから自らを遠ざけて、時に単純な問題を難しくして、そして、残酷な事実を複数の角度から自分自身に叩きつけてしまい、また、脳に不必要な負荷をかけて、単純なミスを誘発したりするという難点を持っています。
そして、これに「うつ病」という病が重なった時、一つの苦痛は思考の中でまるでクラスター爆弾のように拡散して、心をズタズタにする程、広範囲を壊滅的に焼き尽くしてしまいます。
「死にたい」という希死念慮が「私が死ぬべき理由」「生きている難点」「確実に死ぬ方法」「私が死ぬべき人間であるという理由」「生きている事で人に与える害悪」「生きる事のリスク」「私という人間が無価値である理由」などを連続的に思考して、心を攻撃し、この思考に支配されると「死にたくない」という気持ちを無視して私自身を死ぬ事に釘付けにして、脱出不可能な思考のブラックホールの中に落とし込んでいきます。
どんなに争っても、思考は止まる事なく、多様な方面で私自身を殺すべく思考し続け、その速度や論理付けを強化し続けていきます。
私の思考の楽しさ
悪い事ばかりではなく、この思考はいわゆる「オタ活」的思考をする時、最高の楽しさを感じさせてくれます。
好きな事を考える時、その関連要素や、その連なりをどんどん脳内に湧き上がらせて、その世界の中へ私を没頭させてくれます。
また何かの計画を立てるとき、その周辺状況や制約、可能性や体験価値について複合的に考えて、全体利得の高い結論を導き出す事を自然体で実行してくれます。
無限的に「考える」「悩む」
良くも悪くも、思考が止まらず、拡散し、広がりつづける私の思考…
今も文章を書きながら、絵の事を考えたり、音楽の事を考えたり、旅行の事や、他の病気の事などが頭の中に浮かんだり、繋がったり、消えたり、別のやるべき事に対する焦燥感を生み出したり、グチャグチャに広がっては収束する事を繰り返しています…
楽しい時も悲しい時も、嬉しい時も苦しい時も勝手に拡散して加速して、考え続ける私は、激しく深く楽しみ、激しく深く苦しんでしまうようです。
生まれてから、ずっと、この脳みそでしか考えた事がないので、知識でしか、この感覚が一般的ではない事を理解する事も出来ません。
今、私が考えるべき事は、この思考を持ち合わせた上で「どうやって人々や社会と向き合うか」という課題です。
既存策は「距離を取る事」
人と考え方が違う私は人との思考の違いから、疲弊して、疲弊させてしまう…
だから、私は今は病院からの指導もあって、まずは「人との距離を取る」という策を講じて、なんとか精神病院から外に出て、生活して二ヶ月が経ちました。
親を含めた家族とも、友人とも、仕事関係者とも、皆と距離をとって、摩擦を軽減する事で、自身が生み出す苦悩をばら撒いたり、自身の思考が加速して楽しさを押し付けたりする事を防いできました。
これからは、より本格的に社会復帰していく為に
「距離を取る」という策以外の方法を模索して
自身の思考の特異性を社会の中でトラブルメーカーにしないように生きる方法を
見つけ出していきたいと想っています。
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