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クラスメートがいじめられている?〜友だちの力になりたいあなたへ

友だちがいじめられて悩んでいたり、クラスや学校のだれかがいじめられているのを見たり、聞いたりしたことはないですか。学校には自分とは考えや気持ちが違う人がいて、みんな同じではありません。つらい思いを抱えている友だちは、自分から助けをもとめることができないでいるかもしれません。気づいてあげることはとても大切なことです。ここでは、いじめられている友だちの力になりたいときの方法をみてみましょう。

1. いじめられている友だちと話してみる

いじめられている友だちを見かけたら、あなたのほうから思い切って声をかけてみましょう。つらい気持ちを話すことで、友だちはずいぶん楽になるかもしれません。そのときの声のかけ方や、注意したいことをみてましょう。

声をかけたり、話しかけるときのポイント
・「心配しているよ」という気持ちを伝えてみる
・助けるために、何ができるのか聞いてみる
・友だちが話してくれたら、気持ちに寄り添い真剣にきいてあげる
・いじめられているのは友だちのせいではないことを伝える
・頼まれないかぎり、友だちの代わりに聞いた話を誰かに伝えないようにする
・「よく話してくれたね」と自分を信じて話してくれたことに対する感謝の言葉を伝える
話を聞くときに注意したいこと
友だちの助けになりたいという気持ちからの言葉でも、ときには逆効果になってしまうことがあります。
・無理に話を聞き出そうとする
・「そんなことないよ」「大げさだよ」「もっと大変な人はいくらでもいるよ」などと、友だち言うことを否定する
・「命に関わること」を秘密にする
(命に関わることは、家族や先生など、周囲の人に必ず相談しましょう)

2. 「相談しよう」と言ってみよう  

話を聞いてみて、あなたの力だけでは友だちのつらい状況を変えられないと感じることがあるかもしれません。そういうときは、自分たちだけで解決しようとがんばらないで、友だちが家族や先生など親身になって話を聞いてくれるおとなに助けを求めることができるよう、助けてあげてください。

「誰にも言わないで」と言われたとき、おとなに相談するのは告げ口だと思うかもしれません。そんなときは「あなたを助けたいから相談するね」と友だちに伝えて、大人に相談してください。

いじめに関する悩みの相談先

どうしても両親や先生に相談できない・しづらいときは、チャットや電話で相談できる相談窓口を利用してみましょう。

SNSで相談できる窓口

24時間365日、年齢や性別を問わず、誰でも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口があります。ここはいつでも、だれでもチャットで相談できます。あなたのひみつは、守ります。まずはお話してみませんか。
あなたのいばしょ

電話で相談できる窓口

いじめ、虐待など、子どもの人権(じんけん)問題に関する電話で相談できる窓口です。子どもの保護者など大人も利用することができます。
子どもの人権110番
0210-007-110(全国共通フリーダイヤル・受付時間:平日8:30〜17:15)
全国どこからでも、夜間・休日を含めて24時間いつでも電話で相談できる窓口です。
24時間子供SOSダイヤル
0120-078-310(なやみいおう)
いじめや犯罪の被害にあい悩んでいる子どもや、お子さんのことで悩みを抱えているご家族のために、少年相談窓口の電話番号が紹介されています。
都道府県警察の少年相談窓口(警察庁)

参考:
こころもメンテしよう〜若者を支えるメンタルヘルスサイト(厚生労働省) 
StopBullying.gov(米国保健福祉省)
「いじめ」しない させない 見逃せない(政府広報オンライン)