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広島叡智学園 予想問題2022 今年度の予想傾向を大公開!

こんにちは!公立中高一貫校対策のiBASEです。
例年iBASEで実施している、広島叡智学園の対策講座。追い込み時期の対策に有効な「予想問題集2022」は、すでにたくさんの皆さんにご活用いただいています。

今回は上記から”申し込み受付中”の「予想問題集2022」に掲載している、広島叡智学園の「出題傾向まとめ」と「今年度の予想傾向」を大公開!
ぜひ今後の対策にお役立てください。

適性検査A(理数分野)

出題傾向

適性検査Aは例年2つの大問で構成されていますが、算数と理科で明確に分かれていないのが特徴です。これは広島叡智学園が重視する「課題解決に向けた論理的な思考プロセス」を問う出題と言えるでしょう。問題自体はかなりの長文の問題となっています。表紙や白紙のページを除いて、平成31年度:5ページ、令和2年度:6ページ、令和3年度:6ページ、令和4年度:5ページです。この傾向は今年も変わらないと思われます。

問題に取り組むポイント

まずはこの文量から「条件」と「問い」を読み取る「読解力」「思考力」が問われます。「条件」と「問い」を見逃さないよう問題用紙にメモを取ることが重要です。その後、解答を作っていく際は「条件の厳しいものから」考えるようにしてください。皆さんが見たことない問題が出題される可能性が高いので、大まかな仮説を立て、その都度検証(たしかめ)を行う必要があります。そして、最後は相手に伝わる文章で解答しなければいけません。文字だけでなく、式も使って相手に伝わる文章作りを心がけましょう。ただし、文章が長くなりすぎるときは式は省略するといった戦略も大切です。

今年度の予想傾向

過去全年度で出題されたテーマは以下の通りです。

広島叡智学園 適性検査A 出題内容

毎年テーマは変わっていますが、「条件を満たした計画を作成する問題」として毎年出題されており、今年度もその傾向は続いていくと思われます。今回の予想問題においては、昨年度日本においても急激に加速した「脱炭素」に関係するテーマで1問選定し、身近な生活の中から1問を選定しましたが、どちらも「条件を満たした計画を作成する問題」である点は変わりません。解き直しの際には「一見こっちが良さそうだけど、それを選択できない条件はないか」という目線で問題に取り組むとより理解が深まると思います。

また、昨年度の広島叡智学園の大問1では2つの小問に分かれました。これにより難易度も上がっていると考えます。よって、今回の予想問題の大問1では聞きなれない単位を扱う問題を出題しました。よく読み、読解力のアップにつなげてください。日頃の生活においても、どっちがいいかなと悩んだ際は数字で比較するということを実践してみてください。

適性検査B(国社分野)

【大問1(国語分野)】出題傾向

例年、課題文を読んで要約した上でそれに対する自分の意見を、これまでの経験を振り返りながら記述させる問題が出題されます。これは、全ての学びに共通する「読解力」と「記述力」の両方の力を確かめることのできる出題と言えるでしょう。字数制限は400字で、縦25字×横16行の原稿用紙に回答します。字数配分としては、要約パートに100字~150字、自分の意見を述べるパートに250字から300字を配分すると良いでしょう。
時間配分については25分で書き上げると大問1に時間も十分に使え、かつ大問2の質も安定したものになるでしょう。しかし、かかる時間の個人差が大きいので、過去問演習を通じて自分なりの配分を考えること、また当日もそれに縛られることなく、問題の難易度に応じて適切に調節する力も重要です。

【大問1(国語分野)】問題に取り組むポイント

要約についてはまず、筆者は自分の意見を正確に伝えるため「抽象と具体を行き来する」という文章の仕組みを理解することが重要です。そして、課題文を読みながら抽象と具体を分類し、要約にあたっては抽象部分をまとめます。課題文を読み筆者の伝えたいことが掴めたら、トピックに対する自分の経験を振り返ります。次に振り返った経験から筆者に対する自分の立場を明らかにします。答案をまとめるにあたっては、まず自分の立場を述べ、その理由として自分の経験を述べると良いでしょう。(抽象と具体の説明、その分類方法やまとめ方、自分の経験の振り返り方、まとめ方などについては直前特訓で扱う予定です。)

【大問1(国語分野)】今年度の予想傾向

課題文に関しては広島叡智学園のVisionが現れています。よって、問題を解くにあたって広島叡智のVisionを通して、自身の経験を振り返っておくことは大変有効です。

広島叡智学園 適性検査B(大問1)出題内容

課題文においては「社会」「文化」「多様性」や「学び」といったテーマが多いことが分かります。また「子どものころ体験・経験」を、筆者が具体例として出す課題文が多いことも特徴になっています。
文章の構造的な特徴としては、それぞれの課題文において「具体と抽象が見分けづらい」ことが挙げられます。例年具体例がかなり長く、抽象的な筆者の意見が見つけづらいことが多いです。今回の予想問題では、広島叡智学園が今までに出題した課題文のエッセンスをより多く含んでいるものを選別しました。また、文章的にも抽象と具体の分類がしづらく、筆者の伝えたいことがわかりづらくなっています。

対策するにあたり、同じようなトピックとキーワードが繰り返し出題されるため、過去問演習をする度に自分の経験をふりかえり、当日に使用できる「経験のストック」をつくっておくことが重要です。その際に「運動会」「修学旅行」「合唱コンクール」などの“特殊な”場面における経験だけではなく,日々の家族や友達との会話や日常生活における経験についても、意識的にふり返ってみると良いでしょう。

【大問2(社会分野)】出題傾向

例年、複数の資料を元に、そこから読み取れる「課題」と「解決策」を記述させる問題が出題されます。これは、広島叡智学園が重視する「探究的な学び」のプロセスが再現されている出題と言えるでしょう。字数制限はなく、罫線のみの解答用紙です。学校HPに掲載の実際の解答用紙によれば、縦15行分(課題:7行/解決策:8行)で最大約400字程度の解答欄となっています。最新の2021年度は前年度と比べると、やや解決策を重視する字数配分に変更されたものの、合計文字数は今年もほぼ変わらないと思ってよいでしょう。

【大問2(社会分野)】問題に取り組むポイント

複数の資料を的確に整理し、それらのつながりを構造的に捉える力が求められます。まずはリード文を利用して「問題」を読み取り、それらを引き起こしている原因・要因を資料から探っていきましょう。その問題を解決するために取り組む「課題」は、必ず資料の中に示されています。何を改善すればその問題は解決に向かうのか、明確に定義し記載することが大切です。その「課題」を具体化して「解決策」を導く際には、ミクロ(小さな視点:個人で出来ること)とマクロ(大きな視点:地方自治体や国、または企業や団体が出来ること)の2つの視点から考えてみるとよいでしょう。

【大問2(社会分野)】今年度の予想傾向

広島叡智学園が掲げるVisionは「社会の持続的な平和と発展に向け世界中のどこにおいても地域や世界の『よりよい未来』を創造できるリーダーを育成する」です。私たちが『よりよい未来』に到達するために解決すべき様々な問題・課題が、例年適性検査B の大問2の題材として扱われています。
過去全年度で出題されたテーマ、また資料内で登場したトピックは以下の通りです。

広島叡智学園 適性検査B(大問2)出題内容

令和5年度はおそらく、過去4か年と重ならないテーマが出題されると予想されます。2015年に国連にて採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」に照らしてみると、まだ広島叡智学園での出題がなく、かつ中学受験において出題頻度が高い目標(Goal)としては以下の3つが挙げられます。

11.住み続けられるまちづくりを
14.海の豊かさを守ろう    
15.陸の豊かさも守ろう

今回の予想問題においては、その中でも特に世間の注目度も高く、また中学入試においても取り上げられる機会が増えてきた「14.海の豊かさを守ろう」をテーマとし、具体的には「海洋プラスチック」を重点的に扱うトピックとして設定しました。なお、その他の目標(Goal)についても出題の可能性が考えられます。本番までの対策としては、以下のようなトピックについて、ニュースや新聞などで最新の時事問題に触れたり、教科書や資料集を通して基本的な知識についておさらいしたりしておくとよいでしょう。

11.住み続けられるまちづくりを:災害(特に地震・津波)・防災(減災)
15.陸の豊かさも守ろう:生物多様性・森林破壊・海洋汚染

申し込み受付中!

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