【解説】広島叡智学園中学校の作文って、どんな問題?①概観編(2020年_適性検査B)
こんにちは!公立中高一貫対策のiBASEです。
今回は、全国的にも注目度の高い「広島叡智学園中学校」の適性検査B(文系分野・作文)の問題について解説・分析を行います。広島叡智学園が掲げる新進気鋭の教育内容が反映された、特徴的で奥深い出題内容となっています。
開校して2年目に実施された出題内容を概観していきましょう。
国語・社会の詳しい分析はそれぞれの記事で紹介しています。
2020年適性検査の概要
2年目の2020年も前年同様広島叡智学園の適性検査は、2段階の選抜が実施されます。第一次選抜の「適性検査A」においては理系分野、「適性検査B」においては文系分野の資質・能力が試される問題が出題されます。
今回取り上げる「適性検査B」は2020年も大問2題の構成となっています。それぞれの出題内容について、みていきましょう!
検査B_大問1の出題
2020年も①「ある文章を読んで筆者の主張をまとめる」と共に、②「それに対する自分の考えを述べる」という出題形式で、以下のような出題がなされました。
2019年の入試と同じ出題形式でしたが、扱うテーマや文章の難易度は去年よりも取り組みやすく、小学生にとって自分ごととして捉えやすい出題となっています。筆者が経験したカエルの飼育を例に取り上げながら、今までの常識に囚われることなく素朴な疑問から発見することの大切さを述べる課題文でした。
検査B_大問2の出題
2020年も複数の資料から①「資料の分析・課題の発見」を行い、②「その解決策を考え提示する」という問題です。広島叡智学園が入学後に重視している探究的な学びのプロセスを再現している出題であると言えるでしょう。出題においては始めに、以下のような設定が提示されます。
その後さまざまな条件の設定がなされた後、最終的には以下の問いに取り組むことになります。
2019年と比べて資料数が増えたこととSDGsに関連したテーマであることからかなりハイレベルな出題となっています。各種資料から特徴を読み取るだけでなく、自分の意見を支える論理的な根拠として活用していく必要があるため十分な対策が必要と言えます。
詳しい分析と対策方法
今回の記事では、広島叡智学園の2020年に出題された「適性検査B」の問題内容を概観しました。引き続きそれぞれの大問についての分析と解説、また対策方法については次の投稿をご覧ください。