【徹底比較】medu4信者がQ-Assistを受講してみた
はじめまして。
医学部6年のイバルマヨミタンと申します。
映像講義のすゝめ
医師国家試験対策映像講義にはQ-Assist、medu4、TECOM、MECなどさまざまな種類があります。それぞれ特徴があり、うまく棲み分けられているように思います。
現在ほとんどの医学生が卒業までに何らかの映像講義を受講します。もちろん一才受講せず、CBTや国試をpassする医学生もいますが、映像講義を受講した方が確実に楽だと思います。医学部では『みんなと同じことをする』が鉄則ですから、私は映像講義を受講することを強くお勧めします。
本noteの目的
しかし、多くの医学生が映像授業を受講しようとした瞬間に
「どの映像授業を取れば良いの?」
という疑問にぶち当たると思います。そして色々調べるうちに
「Q-Assistとmedu4ってどっちが良いの?」
と考える人が多いでしょう(最近はTECOM、MECよりQ-Assist、medu4に関するブログやツイートが多く、またこの2つはなぜか比較されやすいためだからだと思います)。
そこでこのnoteを通して、medu4を4年間(M2の4月〜)受講した私が、Q-Assistを実際に受講してみて、全員が通る「どの映像授業を取れば良いの?」という疑問に対しての私の考えを答えたいと思います。
注意事項
・ 本noteはQ-Assist、medu4、TECOM、MECなど特定の医師国家試験対策映像講義を批判する意図はありません。一個人の感想に過ぎません。
・ 本noteの無断転載や無断引用を禁止します。
・ 筆者はmedu4しか受講したことがなく、TECOM、MECを受講したことは一度もないため無責任にお勧めできないと考え、本noteではmedu4とQ-Assistの比較の構図をとっています。
・ TECOM、MECについては他サイトをご参照ください。
合わなかったQ-Assist
『Q-Assist 産婦人科』を受けてみた結果、『自分には合わない』と感じました。
その理由は私が完全にmedu4に向いている人だったからです。教材は受講前に思っていた10倍は素晴らしいものでした。Q-Assistを受講してみた感想は『情報量が多い』『臨床を意識している』『画像・図が多い』でした。逆に『情報が多すぎる』『問題解答力が鍛えにくそう』『勉強運用方法が分かりにくい』という感想も持ちました。それについては後で詳しく述べたいと思います。
しかし、実際に受講してみて、非常に楽しく、わかりやすく勉強することができました。
たくさんの同期や後輩がQ-Assistをお勧めしている理由がわかりました。マジで思った以上に良くて、、、。
私には合わなかっただけで、皆さんに合わないという訳ではなく、おそらく合う人はたくさんいます。特に医学生とQ-Assistの相性は他の映像講義よりも良いように感じます。良かったところ・メリット、悪かったところ・デメリットを箇条書きし、詳しくは後述したいと思います。
良かったところ・メリット
1『情報量が多い』
2『臨床を意識している』
3『画像・図が多い』
4『Dr.清澤神!!!!!!!』
5『テキストが綺麗』
6『語呂が多くて、記憶に定着しやすい』
悪かったところ・デメリット
1『情報量が多すぎる』
2『講座ごとに先生が変わる』
3『文字が少ない』
4『問題解答力が鍛えにくそう』
5『他の教材が必要になりそう』
6『テキストの使い方がわからない』
7『講義時間が短い』
それでは、以上を深掘りしていきましょう。
良1『情報量が多い』
実際にQ-Assistを受講してみて情報量の多さに驚きました。私は産婦人科志望なので、産婦人科は人より多く勉強していますが、それでも知らなかったことが多かったです。特に子宮頸癌のベセズダシステムやCIN分類、子宮摘出術の大まかな方法、レジメンなども詳しく説明していて驚きました。
そしてmedu4では全く述べられていない知識も当然のように使われていて衝撃を受けました。大体、国試必要量の130-150%を勉強している感じがしました。これを良しとする人はQ-Assistが向いていると思います。
良2『臨床を意識している』
講義中、清澤先生はよく臨床の話をしてくださることに気づきました。Q-Assistは国試対策として終わらせるのではなく、国試の知識と臨床の知識を有機的に結びつけることができるように作られていると感じました。
確かに、ポリクリで産婦人科を回ってみて役立ちそうな知識が多いなと思いました。また、これからの国試では臨床寄りの問題を出すことが決まっているので、そこの対策の一つとしてQ-Assistは良いかもしれません。
産婦人科の子宮頸癌のチャプターは非常に良かったです。マジで勉強になった。
そしておそらく臨床を意識していることがQ-Assistの情報量が多い理由の1つだと思います。
良3『画像・図が多い』
Q-Assistは画像や図が多いです。このおかげで病理やXp、CT、MRIなどの読み方には困らないかと思います。テキストを俯瞰してみると、明らかに画像の量が多いことがわかります。マジで多い。
画像と図の棲み分けもよく、また病みえなどで用いられているイラストを自由に使えることから、かなりイラストのレベルは高かったです。medu4のイラストはもちろん好きなんですが、なんかゲルニカみを感じるんですよね。
文字記憶よりも画像記憶が好きな人はQ-Assistが向いていると思います。
良4 『Dr.清澤神!!!!!!!』
以前サンプル講義をみた際、あまり話し方が好きではなく(どちらかというとDr.穂澄のようなハキハキボイスが好き)敬遠していましたが、講義が進むにつれその独特な話し方に慣れ、最後の方はむしろクセになりました。
また、映像講義中の余談が心地よく、楽しく受講することができました。みんなが清澤先生が好きな理由が理解できました。
悪1『情報量が多すぎる』
良1でも述べたようにQ-Assistの情報量は国試必要量の130-150%くらいあり、それは人によっては非常にストレスになると思います。私はあまり好きではありませんでした。
国試で必要ない知識(というよりほとんど出ないだろう知識)を覚えるのは大変だと思いますが、それ以上に1周目に覚えることが多いことは非常にストレスです。その130-150%のうち何%かは不要な知識(講義中にDr.清澤が「国試では覚えなくても良いですから〜」「学生は覚える必要ありませんけど〜」って言ってる部分)ですが、出そうな知識を全て書いていて、明らかに肉付けされた量が多く感じました(もちろんカバーすることはいいこと!)。
しかし、それは真に大切な情報がどれかを取捨選択できない1周目の段階では、全部覚えようとするため非常にストレスになると思います。私が推している『6割勉強法』があまりにも使いづらいと思いました。
しかしmedu4は国試まで『最短ルート』で私たちを導いてくれます。おそらく最短時間かつ最短知識で。そういう方が良い人はmedu4の方が向いているかもしれません。
悪2『講座ごとに先生が変わる』
今回は産婦人科しか見なかったため先生はDr.清澤一人でしたが、Q-Assistは講座ごとに先生が変わります。先生が講座ごとに違うということは、先生の能力の差異がストレスになりえます。
もちろん先生方は素晴らしい方々だと思いますが、能力が一律という訳ではありません。そして、人には好き嫌いがあると思います。その少しの差異によって「この講座はDr.○○に担当して欲しかったな」や「こっちはわかりにくいから他の映像講義をみようかな」などと感じると思います。
私は確実に一人の先生が全ての講義を担当してくださる方が良いので、私と同じような人はmedu4の方が向いているかもしれません。
悪3『文字が少ない』
良3でも述べたように画像や図が多いため、逆に文字は少ないです。文字記憶が好きな人は少し難儀に感じるかもしれません。私は文字記憶が好きなため、少し覚えにくいなーと感じました。
また、文字が少ない分、先生が板書で情報を付け加えている風景を何度か目にしました。テキストが真っ黒になるほど多くありませんが、確実にmedu4よりは多かったです。それが良い悪いかは皆さんの尺度で測ってください。
悪4『問題解答力が鍛えにくそう』
Q-Assistは知識メインの映像講義だと感じました。それに比べてmedu4はかなり問題の解答を導く力を養うことができます。
Q-Assistで問題解答力を鍛えるにはそれなりにQB国試を回せってことかもしれません。
Q-Assistでは、medu4で学ぶことのできる『穂澄先生的思考』のような思考回路を鍛えにくいのかなと思いました。私はこの思考法のおかげでCBT・国試で点数が伸びるようになったので、そこは実績のあるmedu4の勝ちな気がします。
ただしそんなテクニックは捨てて知識で問題を殴ることも重要です。そこは確実にQ-Assistの勝利でしょう。まあ私は知識とテクニック両方を兼ね備えれるように頑張ります(唐突)。
悪5『他の教材が必要になりそう』
悪4でも書きましたが、Q-AssistはQB国試前提に作られていると思います。知識はQ-Assistでカバーし、演習はQB国試でする必要があると思います。
これだとかなりの時間が掛かり、最短で高得点をとるにはかなり難しいのではないかなと思いました。また、病みえやYear Noteなどと非常に接続が良いですが、逆にいうと、それらの教材が必須になるのかなと思います。ここら辺のことは完全にはわかりませんが、、、。
悪6『テキストの使い方がわからない』
ペンやマーカーの区別や色の区別など棲み分けがあまりされていないのが気になりました。また、どこにメモをすれば良いかイマイチパッとせず、最後までよくわかりませんでした。
テキストの構成がガチガチに決まっている訳ではなく、ページごとに若干の差異があるため、仕方ないことかもしれませんが、非常に気になりました。
また、問題演習の際、テキストを何ページか捲る必要があり、それが非常に面倒くさかったです。確かにpのところに埋め込まれていますが、Goodnotesでは1度ペン選択を切る必要があり、何回か操作が増えてしまうので、結局その機能はあまり使いませんでした。
そして、問題演習の際、誤っている部分は口頭で説明してくださりますが、それを文字化してくださらないのが若干気になりました。気になりましたって書き過ぎなところが気になりました。
まとめ
Q-Assistが向いている人
Q-Assistを受講すべき人は
・ 130-150%の情報量を身につけて合格を目指す人
・ 知識メインで合格を目指す人
・ 画像で覚えたい人
・ 最初の段階から強く臨床を意識している人
medu4が向いている人
Q-Assist以外も考慮する方が良い人(medu4も向いている人)は
・ 最短ルートで合格を目指す人
・ CBT・国試対策を一気にしたい人
・ 画像より文字で覚えたい人
・ 問題解答力を身につけたい人
映像講義の選び方のすゝめ
ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。
それでは最後に私の映像講義についてのスタンスをお伝えします。正直、
『映像講義はどれでもいい』
と思います。どの映像講義をとっても確実にCBT・国試をpassできると思います。これまで多くの先輩が合格されていることを考えれば、それは明らかだと思います。あとは自分次第です。成績が伸びなくても映像講義のせいにしない、この考え方は国試が終わるまでずっと忘れないようにしたいです。ただ、
『自分に合った映像講義をとるべき』
というのは間違いない事実です。私が映像講義を取ろうと決意したときはmedu4以外に低学年から取りやすい映像講義はありませんでした(検索不足で他の映像講義も取れたのかもしれませんが)。そのため、私の勉強法がmedu4に合っていたのか、それとも勉強を続けるうちにmedu4に適応したのかわかりません。今思えば、初めて見たmedu4を親と思って必死についていった結果、medu4に適応したのかもしれませんね。インプリンティング的なね。
閑話休題。
みなさんは『自分に合った映像講義をとる』ためには、サンプル講義をみてください。各社サンプル講義をあげているのでぜひご覧ください。
映像講義を決めるのは一瞬かもしれませんが、国試までの長い期間、その時に決めた映像講義と付き合う必要があります。絶対に後悔しない映像講義を選んでください。
ちなみに私はmedu4を選んで全く後悔していません。
皆さんもそう言い切れるような映像講義選びができるように、たくさん迷ってください。そして、このnoteが皆さんのお役に立てば幸いです。
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皆さんのシェア、スキお待ちしております。
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