香水に相応しいレディへと
ココ・シャネルことガブリエル・シャネルの言葉
「香水は究極のアクセサリー」
私は香水が大好きです。
初めて香水を買ったのは10代の頃、煙草とレザーの香りが強くタフな印象を受けるメンズ香水でした。
その頃の私は、香水・フレグランスミストなどの類は単調で可愛らしくて印象を良くするものしか知らずにいました。
しかしそのメンズ香水は個性的で、好印象かどうかなど関係ないと言わんばかりに我が道を貫くような香りがしました。
私にピッタリだ、むしろ私を強くしてくれる。
その香水を手に取り、購入。
その香水は思った通り私に似合っていました。
高級感があり洒落ていて、どことなく影を感じる香り。
香水は面白い、香水をもっと知りたい。
様々な香水を調べ、見つけ、憧れたものが2つ。
2つのうちの1つがCHANELの"NO.5"
美しい女性がつけているイメージがあり、どんな香りなのか知りたくなって購入。
貯金の殆どを使いました。
届いたパルファムの"No.5"
香りを嗅いだ時、女性的なものを強く感じました。
弱々しくもなく、可愛くもなく、強いわけでもなく、エロティックでもなく、甘くもなく、柔らかさとしなやかさと飾り気のない華やかさを感じさせる香り。
すぐにこの香りが好きになりましたが、つけようと思えませんでした。
美しいけれど、私に似合う香りじゃない。
この香りに私は相応しくないような、この香水をつける自分が想像できないような。
しばらく"No.5"は封印することに。
それから10数年、様々な香水を購入してお洒落の仕上げとして楽しんできました。
お菓子のようで魅惑的な香り、情欲的ながらも優しい香り、鋭い香りなど。
特にニッチフレグランスを好んで購入して愛用していました。現在も愛用しています。
美しくなろうと美容に力を入れ始めた今日この頃。
好きなブランドの店で服を見ていた時に、ブルーグレーのボウタイトップスが目に入りました。
首元辺りのパールの飾りがまた綺麗で愛らしく、絶対この服を着たい!
むしろ今まで私のクローゼットに眠っていたのではないか!?
私はこの服を探していた!誰にも渡さない!
と思うほどに一目惚れ。
試着してみれば思った通りピッタリ似合っていて、同じようにしっくりくるライトグレーのタイトスカートと共に購入。
購入した2つを着て、奮発して買ったレザー素材でできたブラウンのヒールパンプスを履いて、グレーがかったベージュのレザーっぽいバッグを好きなスカーフを飾って持ち、コーディネートは完成。
アクセサリーは小さなパールのピアス、メイクは凛としつつも優しげな印象で大人っぽく。
爪はパールカラーのマニキュアを。
胸を張ってお腹を引っ込め、手の爪先を揃えて鏡の前に立てば、立派なレディの姿が映っていました。
仕上げに香水をつけたいな、と思ったので複数ある中から選ぶことに。
あれも違うこれも違うと迷っている最中、ふと"No.5"が頭に浮かびました。
まだ早い、相応しくないと遠ざけていた"No.5"
試しにつけてみると、その瞬間にレディの自分が完成したような気がしました。
シャネルの言葉の1つにある
「私は、それをつけただけで神秘的に魅力的になるような香水、世界で1番高価な香水を作った」
それが"No.5"
シャネルが複雑で長続きする女性らしい香水として作った"No.5"を纏うレディになった私。
怠けずに、更にレディとして自分を磨いていかなくてはいけませんね。
画像:いわのり様