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R6第2回INVNオンライン交流会を開催しました

2024年8月5日(月)19:30~21:00に、茨城県内各地の日本語ボランティアなど地域日本語教育関係者9名、INVN運営メンバー3名、計12名が参加して、令和6年度第2回INVNオンライン交流会を開催しました。
今回の参加者は常連さんに加えて、日本語ボランティアをしている高校生や、ネットでこの交流会を知ったという、ボランティアを始めたばかりの方など、新たな参加者もいらっしゃいました。

最初にお一人ずつ、簡単な自己紹介、最近の興味関心など、お話ししてもらいました。参加者の皆さんは、県北、県央、県南、鹿行と、県内の広い地域から参加されていて、地域による日本語支援の取り組みの違いを知る機会にもなりました。

その後、参加者から提案のあった ①外国ルーツの子どもの支援、②オンラン支援で気を付けること、という2つのテーマでブレイクアウトルームを作りました。前半25分、ルーム間を自由に行き来できる形で進めました。

①の部屋では、参加者それぞれが子どもを支援した経験や地域の子ども支援の現状を話しました。
県南や鹿行では県北・県央以上に外国人住民の割合が高いせいか、外国ルーツの子どもに公的な支援が、より入っている印象でした。それでも、ボランティアの支援は不可欠のようでした。県北・県央地域は公的な支援が行き届かず、ボランティアの支援もうまく入り込めない現状が話されました。

②の部屋では、オンラインでの日本語ボランティア活動がテーマで、話し合った内容は、主にオンラインでの活動形態についてでした。
みなさん、オンラインでの活動の経験をお持ちの方々でしたが、オンラインでの活動はブレイクアウトルームなどを利用した1対1が適しているということで意見が一致しました。オンラインでは対面の時よりも、ひとりひとりの話す時間が限られてしまうため、1対複数や複数対複数よりも1対1のほうが、外国人参加者の話す時間が多くなるとの理由からです。

後半の時間は、①外国人参加者の宗教との付き合い方、②地域の日本語教室で使えるWEB教材を見てみよう、という2つのテーマで話しました。

①の部屋では、日本語教室で敬虔なムスリムの方を担当するボランティアさんから、食べ物の話題などが持ち出しにくいこと、お子さんに気軽にお菓子などを勧められないことなど、ちょっとした気遣いが必要になるというお話がありました。
他の方からは、これまでムスリムや、その他の宗教の方と接した経験から、同じ宗教でも人によって戒律の守り方に差があること、イスラム教以外にも、他の宗教やビーガンなど、食べ物に制限のある人がいることなどのお話がありました。
これらのお話から、私たち一人ひとりが、それぞれの参加者の生き方を尊重しながら対応していく必要性を感じました。

②の部屋では、茨城日本語ボランティアネットワークの<お役立ちウェブサイト・書籍>リンク集の中から、いくつかをご紹介しました。今回は、<ひろがる><ひきだすにほんご>などを見てみました。
<ひろがる>は活動で利用したことがあるという方もいました。初級前半レベルでは少し難しいかもしれませんが、いろいろなテーマごとにビデオや読み物などがあり、とても楽しい内容で、まさに話題を広げるのにぴったりです。

<ひきだすにほんご>では、メインのドラマではなく<気持ちが伝わるオノマトペ>を見てみました。これは、1分で「すっきり」「どきどき」などのオノマトペを紹介する動画なのですが、アニメ、ミニドラマなどがあって、とても楽しくオノマトペが理解できるようになっています。

これらのWEB教材、ぜひ、みなさんも利用してみてください。

参加者アンケートからは、「色々と参考になりました。次回も参加したいです。」「すぐ使える情報で、すごく助かりました。」などの感想がありました。
また、テーマを出された方からも、「これまで宗教についての情報交換をしたことがなかったからよかった」「オンラインクラスではボランティア同士の情報共有もできていなかったので有意義だった」など、満足された感想をいただきました。
これからも、皆さんが日ごろ感じているテーマでのお話を続けていきたいと思います。

さて次回、令和6年度第3回は、年が明けて、2025年1月10日(金)19:30~21:00に開催します。
以下の申し込みフォームから申し込んでください。

次回も皆さんからテーマを募集しますので、テーマを思いついたら、書いて申し込んでください。
もちろん、聞いているだけの参加でも構いません。
皆さんのご参加をお待ちしています。

(飯)(山)