11月も終盤です。
12月から3月にかけて、日本に帰国する人が増えてきます。
この時期になると、帰国ネタの質問が入ってきます。
2週間前にも書きましたが、帰国準備の話しです。
住む都道府県、さらには市町村で全く状況がことなりますから、最終的には親の情報収集力と、ひたすら努力が必要になってきますね。
今年から来年にかけて帰国する方はすでに子どもの学校が決まっているでしょう。
来年以降帰国される場合は、今が悩み時。準備時ですね。
学校選びに関してですが、親としては悩ましいです。
通学は現実的に1時間の壁があります。1時間を超えるもの。それも家のDoor to 学校正門で1時間を超える場合は、ちょっと無理があります。大人の通勤でも1時間超えは難しいものですから。
それには子ども自身の覚悟があることが前提ですね。事前に子ども一人で行ってみて、その乗り換えや所要時間を体験させましょう。
通学中の痴漢などの対策をしっかり。スマホも必要ですし、反対に長時間の通学中にスマホばかり見ているようでもいけませんし。
お金はかなり余分にかかりますが、国際バカロレアで寮制度のある他県の学校を選ぶ方が現実的になったりします。
スポーツなどのクラブ活動を行っている子どもにとっては、転校する学校にそのクラブがあるかどうかは重要です。
もちろん、学校によってはクラブがなければ作ることもできますが、チーム競技であればメンバー集め、教えてくれるコーチなど難問がでてきますね。
IB校であれば、その積極的な考えや行動がそのまま評価されます。特にIBDPであれば、クラブを自分で作って運営すればCASになります。
過去にすでに作っているクラブ活動であれば、作ったことはCASになりませんが、そのクラブ活動の中で何かを充実させるなどの行動がCASになります。
クラブを作れるかどうかは、もちろん学校に相談することが第一です。たとえIB校でも多くの学校は無理というでしょうが、親のそんな努力は子どもにとっては励みになり、学校選びの中での重要事項の順番を変えるきっかけにもなります。
学校外のクラブに参加できる方法がないかも考えましょう。
あきらめも肝心なのですが、子どもに無理やりあきらめさせるのではなく、親として、できることをしっかりやって、親にもどうにもできないという現実を子どもの前で見せる事が大事です。
学校訪問・見学ができるのであれば、子ども自身からそんな質問をさせることが効果的です。中学生であれば、親ではなく、子どもがしっかりと質問できることが大切です。特に海外からの帰国生は通常日本の生徒より大人との会話が上手ですし、意見もはっきり言えるものですから、親が子どもをさえぎることがないように意識しましょう。
子どもとも必ず会話してほしいのですが、学校の候補が数校あればそのマイナス要素を比較しましょう。どれを「我慢」できるかを子どもに確認します。クラブ活動や、通学時間、学校のカリキュラム、英語の特別クラス、さらに中学校から高校進学実績、大学までも考えて。クラスサイズ(学校のサイズ)や帰国生の人数、外国人バックグラウンド生徒数、設備、図書館、修学旅行の行き先などなど。
全ての希望がかなう学校なんて、受験も考えるとやはり入学できるものでもないですし、そんな学校でも入学してみるとちょっと違ったとなるものですから。
逆にどんな学校でも、すぐにグループに入れて、良い友達が数人できればきっと満足します。
もちろん友達ができない場合は大変です。