朗読研究員にへー

みなさん、こんにちは。茨城大学演劇研究会所属舞台班二番隊作業員のうち1人、1年の二瓶です。冬も本番を迎え、目が覚めても30分布団の中から出られなくて1限に遅刻する日々が続きます。稽古場日誌も僕で16個目です。歴史を感じますね。そんな第16回演劇研究会冬公演「サカシマ」稽古場日誌では朗読について話していきたいと思います。

僕自身、中学校の頃に放送部で朗読をちょっとかじりまくって完食してました。そんな僕がちょっと語るのでしばしお付き合いしてください。(なお、異論は一切合切認める。)

朗読は聞き手がその物語を想像するために手助けをする存在です。自分たちの解釈した物語を伝える演劇とは一味違います。「声」だけがお客さんに届くので、とにかく話し方が全てです。声には高い低い、大きい小さい、早い遅いの3項目があります。高い低いは自分がどのジャンルの本に適正か、大きい小さいと早い遅いは読む際に効果として使用します。あくまで聞き手の想像を促すためなので、オーバーになりすぎないように読み方を変化させます。顧問の先生に「演劇にならないでね。」と1番注意されました笑。そうなんですよ、朗読って演劇と棒読みの間のギリギリさをいかに表現するかで特殊なんです。次に間の取り方です。朗読で間は本当に大切な要素です。「、」や「。」に囚われて読むのではなく、意味の区切れで間を取ります。(だから「、」の時「。」よりも間を取ることもあります)原稿に「0.5間」、「1間」とかきめ細かく書いていたのを思い出します。ざっと朗読の説明はここまでです。

さて、朗読にも大会があります。課題本が5冊用意され、そのうちから1冊を選びます。そして、その本の自分の好きな部分を制限時間2分きっかりで読み終わるように抜き取って読みます。セリフは多すぎると朗読しずらい、評価されないので2,3個あるぐらいの部分が望ましいです。(セリフないと逆に言われる←なんなんですかね)読む原稿が完成したらいよいよ本番です。人前で話すものと録音するものの2種類があります。どちらもマイクを使用するので、マイクの使い方も評価の1つのポイントとなります。審査員の人に気に入られる声質だと評価してもらいやすいので実は研究してました笑。また、面白いのが上の大会に行くほど周りの参加者が選ぶ課題本の部分が同じになってくるんです。これは「その本で自分が読みやすく1番アピールできる部分」を選ぶべきところをしっかり見極めることが出来ているってらことなんです。だから、それぞれの差を楽しむことができます。また、参加者人数がスポーツ大会と比べると少ないので全国大会とかも夢じゃないかも、、?ぜひ、大会にも参加してみてください。

以上で朗読研究は終わりです。声だけでこんなに語れるから演劇ってそこに動き、さらなる演技が追加されるので本当に難しいですね。のんびり学びながらサークル生活を謳歌したいと思います。またどこかでお会いしましょう。


2022年冬公演「サカシマ」は終演いたしました。ご覧いただいた皆様、誠にありがとうございました。

以下、公演情報です。

茨城大学演劇研究会2022年冬公演
『サカシマ』
脚本 斜田 章大
演出 山下 航輝

〈あらすじ〉
地上まで残り、百メートル。

日野陽毬は今、落下している。
姉が飛び降りたビルの屋上から、地面の底へ。

残り寿命は約五秒。
この物語はその五秒間に見た走馬燈の話。

落ちる、落ちる、サカサマに、サカシマに。

〈出演者〉
橋本 萌果
畠山 悠衣
西野 准平
立花 樹
齋藤 楓菜
金澤 勇翔
西尾 愛菜

〈日時〉
12月17日(土) 11:00~/15:00~
18日(日) 11:00~/15:00~
(20分前開場、全席自由席)

〈会場〉
茨城大学水戸キャンパス構内
サークル棟2階共用練習室1

〈料金〉
一般700円
大学生以下500円

〈お問い合せ・チケット取り扱い〉
メール ibadai.enken@gmail.com
Twitter @enken_i
または、各劇団員まで。

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