たくさんのご来場、ありがとうございました。
気がつけばお盆も過ぎ、ひぐらしの声に季節の移り変わりを感じるようになりました。夏の終わりが近づいていますね。
茨城大学演劇研究会2024夏公演「しんじゃうおへや」にご来場いただきまして誠にありがとうございました!おかげさまで無事に終演することができました!
改めまして、今回演出を務めさせていただきました演研22の千葉です。演研がお届けする「しんじゃうおへや」はいかがだったでしょうか。
これから振り返り稽古場日誌を書いていこうと思います。書きたいことを書きたいだけ書くので文脈ぐちゃぐちゃかもですがご容赦ください。
本番終演後、観客の方から「なぜこの脚本を選んだんですか?」と質問をいただきました。震え上がりました。ひぃ。
改めて聞かれると難しいのですが、初めてこの脚本を読んだ時にとにかく面白くて、好きで、大好きで、演研でやるイメージが強く浮かんだことが1番の理由です。ぜひうちでやりたい!!やらせてください!!!の気持ち。
この気持ちに演研メンバーが共感してくれたおかげで今回この舞台をつくることができました。
いやぁ〜、いーっぱい稽古したねぇ笑
夏休みはほぼ毎日稽古でした。人数の多さからシフト制での稽古だったとはいえ、役者のみんなには大変な思いをさせていたと思います。特に日立阿見組。いつも遠くから来てくれてありがとう。感謝してもしきれません。
私はというと、体力だけは無限にあるので、8月は毎日10時間、元気に稽古場にいました!ヘトヘトの顔したやっちゃんにドン引かれてました笑
みんな毎日大変だったと思うけど、稽古場の雰囲気は活気に溢れていました。稽古中にたくさん意見が出て、色んな視点から作品について考えて、ああでもないこうでもない言いながら試行錯誤していました。みんなでつくった舞台だったなぁ。 1年生の子も積極的に意見出してくれて嬉しかったです本当に。
そして、演出やってると各班がどれだけ動いているかがよくわかって、改めてみんなの凄さと一体感を感じました。ぶわあああっと振り返っていきます。
舞台装置は、シンプルだけどこだわりの詰まったものにできていたと思います。パネル多かったね〜!でもそのおかげで、がらんとした無機質な部屋を表現できていたんじゃないかな。
今回の演出的お気に入り舞台装置はやっぱり天井からぶら下がってた首吊りロープですかねぇ。どうしても吊るしたくて、舞台班と芸術館さんとたくさん相談しました。仕込み日に実際に吊るしてみたら想像以上に大迫力で大満足でした。ロープ吊るせたの嬉しかったなぁ。
あと着脱式執行ボタンね!!あれは22のアイディアが詰まっていて、我々も伊達に演研3年目やってないな、と実感しました。舞台班ありがとう。
照明はね〜、贅沢しました。芸術館さん本当にありがとうございます。スポットたくさん使わせていただきました。特に第3話は三塚を中心にたくさんの人物が登場するため、場面の変化を照明で分かりやすくしたいなと思って色味を変えたり暗転を挟んだりしてました。あとは第1話の終わりに杉宇良が開いた床の下を覗くところ。下から照明を当てたくて舞台の前に照明を配置しちゃいました。こんなこともできちゃうなんてさすがACM。
音響は本当に迷いました。直前で何度も変更や追加をしてしまいました。しっくりくるBGM探しのどれだけ大変なことか。音響班には頭が上がりません。BGMもSEもいっぱい考えてくれてありがとう😭本当によかったです大満足です。最高でした!!
衣装もとってもお気に入りです。刑務官の服は似ている青いシャツを7人分、古着屋を巡って揃えました。近所の古着屋さんからは青シャツが消えていると思います。
あとは電気工事士のおそろい作業着〜!3人ともめちゃめちゃ似合ってて、かわいい〜!!!ってなっちゃいました。
あとは手作り紙粘土製弁護士バッジ。紙粘土ってやばい。こんなの作れるんだ!?細かい所までこだわり抜いたポイントでした。
舞台メイクもがんばったよね〜。役者が多い分大変だったはずなのに本番のメイクめちゃめちゃ早くてびっくりしました。手際良すぎ。大感謝です。
宣伝物に関してはデザイン担当者たちの圧倒的センスでした。大好きすぎました。ビラは表と裏で執行室とその地下になってるんだよ〜〜〜〜〜激アツ。
ガリガリ手書き感パンフもお気に入りだし、PVなんて2本も作ってくれて…!かっこよすぎでした。こういうセンス私は皆無なので大尊敬です。多忙すぎ宣伝班本当にありがとう;;
今回は本当に、ひとりひとりがクソデカ感情をぶつけた公演だったと思います。というか、そういう公演になったらいいな。と思いながら演出してました。
全員が初めてのACM劇場に右往左往しながらも全力で駆け抜けた、まさにアツい夏だった2022夏公演。あの思い出は私の根っこです。ことある事に懐古してしまいます。
あれから2年。ぴよぴよの1年生だった私たちも3年になり、たくさんの後輩に囲まれる年になりました。あの夏のアツさを今年もみんなで味わいたい。そんなことを思っていました。
24にとっては初めての本公演。
23にとっては待ち望んだ念願の舞台。
22、21にとっては2年振りに帰ってきた場所。
それぞれが特別な想いを胸に、夏公演に取り組みました。
当日は、私自身はなかなか実感が湧かないまま本番を迎えました。しかし、お客さんが劇場内に入って行き、席が埋まっていく様子を見て突然「本番なんだ」とドキドキし始めました。
芸術は観客がいてはじめて成立する、とどこかで聞いたことがあるのですが、まさにそれなのかもしれません。我々の作ってきたものが「作品」になる瞬間でした。
夏公演、とっっっっっても楽しかったです!!!
本当に最高の舞台でした。アツい夏になったのではないでしょうか。
まだまだどっぷり余韻に浸っていますが、この公演もまた、長い長い演研の歴史の一部になっていきます。みんな着いてきてくれて本当にありがとうね。幸せでした。
なんだか寂しい気持ちですが、茨苑祭でまたお会いしましょう🙌
今後も演研の活動をお楽しみに🙌
以下公演情報です。
(※公演は終了いたしました。)
「しんじゃうおへや」
〈あらすじ〉
死刑執行の予行演習を行う刑務官たちの葛藤と衝突。
執行装置の修理にやってきた3人の電気工事士のパニック喜劇。
この部屋がどこで、自分が誰なのかを尋ね続ける男と、それから逃げ続ける女、そしてそれを取り巻く人々。
死刑執行を舞台とする3話構成のオムニバス作品。
死刑を巡る3つの物語が重なり合う時、浮かび上がるものとは。
〈脚本〉南参
〈演出〉千葉萌
〈キャスト〉
古川慈温
吉井将真
西野准平
和田萌未
鈴木翔太
大平康喜
中野樹
中川結菜
手代森爽福
橋元悠記
矢吹蓮
盛川綾音
霞綾華
立花樹
福嶋信太朗
長船響平
溝渕陽菜
今井遥菜
〈日時〉
2024年8月17日(土)
15:40開場 16:00開演
〈会場〉
水戸市芸術館ACM劇場
〒310-0063 茨城県水戸市五軒町 1-6-8
〈チケット料金〉
一律1000円
〈チケット取り扱い〉
・水戸芸術館エントランスホール内チケットカウンター
・水戸芸術館チケット予約センター
TEL :029-225-3555(9:30-18:00 月曜休館)
・劇団員まで
〈お問合せ〉
メール ibadai.enken@gmail.com
X @ibdienken
Instagram ibadai.enken
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