大切なことができていれば、他のことは後回しでもよいという 《ポジティブな割り切り》 でストレスを溜め込まない (大変な状況のなかでの暮らしのヒント)
今日紹介したいのは、《ポジティブな割り切り》です。
在宅で仕事をしていたり、あるいは、学校が休校で子どもが家にいたりと、これまでの生活とは異なる状況のなか、すべてのことをこれまで通り、そしてきちんとすることが難しくなっています。
そういうとき、「もっときちんとやりたいのに」と思えば思うほど、ストレスが溜まってしまい、自己嫌悪にもなってしまいがちです。
そうして、イライラしてしまっては、家のなかの雰囲気も悪くなり、うまくいかないことも増え、悪循環になります。
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そこで、大切なことができていれば、他のことは後まわしになってもよいと割り切るということが重要になります。
たとえば、洗い物がたまったままになってしまっても、今日は子どもとたくさん遊ぶことができてよかった、と考えます。
洗濯ができなかったし、家のなかも散らかったままだけれども、今日は仕事をがっつり進められてよかった、と考えるのです。
毎日、1日のうちにすべてをやり切ろうとするのではなく、数日間で(あるいは1週間で)うまくまわればよいと、ポジティブに割り切って考えるのです。
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そうすると、無理をしすぎずに、自分なりのベストを尽くして1日を終えることができます。
「完璧にしなければ」という強迫観念から解放されることで、気持ちにもゆとりができるでしょう。
いまのこの状況は長期戦です。
短距離走ではなく、マラソンのようなものだと考え、トータルに見てうまくいくように、気持ちを切り替えることが大切なのです。
《ポジティブな割り切り》をしながら、ストレスを溜め込まずに、うまく過ごしていきましょう!
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この《ポジティブな割り切り》のコツは、『日々の世界のつくりかた:自分らしく子育てしながら働くためのヒント』に収録されているものです。
これは、慶應義塾大学 井庭研究室と 花王株式会社生活者研究センターの共同研究でつくられた、働くことと子育ての両立のためのパターン・ランゲージです。
仕事も教育も育児も家事もすべてが家の中で行われる今の状況にも、そのまま役立つコツが多く収録されています。
花王株式会社のホームページに、ブックレットがPDFで公開されていますので、興味がある方は、こちらから辿ってご覧ください。
また、このパターン・ランゲージを歌にした楽曲『日々の世界』もあります。日々の暮らしを支えている人への応援歌です。元気が出る歌ですので、ぜひお聴きください。
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本noteマガジンの趣旨については、"「大変な状況のなかでの暮らしのヒント - パターン・ランゲージの 1000のコツ・知恵から学ぶ」の連載をスタートします。" をご覧ください。