連載30本の折に。これまでのこと、これからのこと。
2020年4月上旬から始めたこの連載は、初回の立ち上げメッセージの投稿を除き、パターンの紹介投稿が、30本を達成しました。
1つの投稿でいくつかのパターンを紹介している回もあり、計46パターンを紹介しました。
もともとは、別の文脈のパターン・ランゲージだったものから、今の状況に役立つものを選び、それをいまの状況に読み替えて、紹介する。
実は、専門的に言っても、最先端とも言える「パターン・ランゲージ・ミックス」と「パターンの読み替え翻訳」ということに挑戦しました。
これらをするのは、僕にとっても初めてのことでした。
その意味で、僕にとって、非常にチャレンジングな、面白い試みでした。
僕のいまの状況では、(みなさんと同じように)生きること・暮らしていくことに必死で、1日のなかで仕事や執筆に使うことができる時間がかなり限られています。
ですが、僕自身の「大変な状況のなかでの暮らし」のなかで、自分がそのときどきで必要とする大切な視点・発想・工夫がどのパターンと関係しているのか、そして、これまでに僕らがつくったパターン・ランゲージのどのパターンが今の状況に役立ちそうなのか、とをずっと心のなかで問いながら過ごしてきました。
それを、毎朝、家族が起き始める前に、一人パソコンに向かって書き綴る、という日々でした。
そんなわけで、この連載で紹介したパターンたちは、書いている僕自身が、今のこの大変な状況を生きる一人として、かなり助けられました。
ですから、その実感をもって書いてきたので、きっとみなさんにも参考になるのではないかと思っています。
これまで、読んでいただき、ありがとうございました。
「ひとまず30本書こう」と思って始めたこの連載。
3日坊主で、連載が続かない僕にしては、ほぼ毎日のペースでがんばって書いたなぁ、と感慨深いものがあります。
それほど今の状況は異常であり、「自分にできることからやっていかなければ」という気持ちに背中を押されたのだ思います。
この連載は、ここで終わるわけではありませんが、連載のペースはかなりゆっくりになると思います。
本当に大切なことはもうだいぶ共有できたように感じているので、今後は、ふと感じたことがあるときに新たに記事を書くという感じで、ゆるやかに更新していきたいと思います。
みなさんの今の暮らしとこれからが、幸せな日々になりますように!
問題や課題をひとつずつ解決しながら、明るく前向きにやっていきましょう。
2020年5月17日
井庭 崇