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IB JAPANESE Aの7点取得率は?データで見る難易度&目標スコアを徹底解説!

こんにちは! Yoshida Education Lab(YEL)の吉田です。
今回は、IB Japanese A(IB 日本語A)で高得点を取るということについてまとめてみました!

大学入学共通テストの国語最高点は200点ですが、IB JapaneseAの最高点は7点です。ほかの5教科も同様に7点で、6教科合わせて42点となっています。
これにTOKとEEというコア科目の3点満点を加えて45点満点です。

では、この7点を取るということがどういうことなのか、さっそく見ていきましょう。


IBDPで40点以上を取るのは難しい?

先日、2024年11月試験の統計データがIB公式サイトにアップされました。
詳しくはコチラをご覧ください。
この資料から引用して、どういった結果だったか少しだけみてみましょう。

◆IBDP最終試験の合計点推移(2020-2024)

合計点の推移(出典:Diploma Programme and Career-Related Programme statistical bulletins)

2021年と2022年は世界的な感染症による影響で、学習環境が制限されたことなどから試験が緩和されたため、全体的に高い水準となっています。
そのため2023年、2024年の結果が標準的なデータと捉えるべきでしょう。
非常に高い得点範囲、40-45をみてみると、全体の10.1%となっています。
この回は約17,500人の受験者でしたので、1750人程度が40点以上だったということですね。
ちなみに45点満点は全体の0.5%程度でしょうか。世界に約90人程度。
これだけでも高得点を取ることが難しいということがわかりますね。

◆DP diploma取得時の合計点・科目平均点(2020-2024)

平均点の推移(出典:Diploma Programme and Career-Related Programme statistical bulletins)

こちらはDiplomaが取得できた(24点以上)の生徒平均です。
全体を含めると、2024年は合計29.2点、科目平均4.6点でした。
科目の得点は、だいたい5点取れれば平均と捉えてよさそうです。


JAPANESE Aで7点を狙う!

◆Japanese Aの得点分布

日本語得点分布(出典:Diploma Programme and Career-Related Programme statistical bulletins)

さて、今回の本題です。
JapaneseAはLanguage and Literature(言語と文学、以下Lang/Lit)とLiterature(文学、以下Lit)がデータとして掲載されています。
Lang/LitのHLでは6.5%なので10人、SLでは11.2%なので13人が最高点7だったようです。
LitのHLが3.6%なので6人、SLは1.8%なのでなんと2人だけが最高点7だった。

世界で11月試験を受けた中でも、Lang/Litではたった23人、Litでは8人しか7点がとれていない、ということです。
各科目の6点と合わせても、6-7点を取れた高得点の受験者は30%程度にとどまっていることがわかります。

◆JAPANESE A 7点を狙うには各試験で何点取ったらいい?

7点を取るのが非常に高い難度であることがわかったところで、続いては、じゃあ具体的に各試験で何点とればいいのか、ということを見ていきましょう。

JapansesAで課される試験、個人口述や試験問題1・2、HL小論文にはそれぞれ配点があります。個人口述は40点、HL小論文は20点など。
そしてこれらの得点を合計すると、HLでは130点、SLでは90点で100点満点ではありません。
ではどうするかというと、得点が百分率で計算され、その値がどのグレードの範囲に位置するかによって評価されています。
このグレードの範囲はGrade Boundary(グレードバウンダリー)と呼ばれるもので、毎回の試験でレンジが異なります。
(残念ながらGrade Boundaryは内部資料にあたるはずなので、ここで示すのは控えておきます)
HLとSLによって少し変わってくるので、分けてみていきます。

ちなみに、ここ数年のGrade BoundaryではLang/LitもLitも80%前後が7点の境界となっています。それぞれの試験の配点と、80%にあたる得点を一覧にしました。

【HL】

HL80%の境界点

【SL】

SL80%の境界点

得点換算すると上記のようになります。

内部評価である個人口述は、一番最初に実施される試験です。
まずは個人口述で32点以上を目指してみてはいかがでしょうか。

すでに口述試験を終えてしまった方もいるかもしれません。
ちなみに、個人口述が低くても7は目指せます。
例えば、個人口述で20点、Grade4がついてしまったとしても、他の試験で9割とれば挽回できます!

ここまでみてきたように、Grade7、7点を取るのはなかなか大変なことがわかります。しかし、境界は約80%です。
完璧じゃなくても7は取れるのです。

欠点のない成果物を目指すのではなく、しっかりと評価される口述や解答が書けるかが重要なのです。


Yoshida Education Labでは、IB JAPANESE専門のオンラインチューターサービス(オンライン家庭教師サービス)を提供しています。IB JAPANESEについてのご相談など、公式HPよりお気軽にお問い合わせくださいね。

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本コースは、「JAPANESE A Literature(日本語A文学)」と「JAPANESE A Language & Literature(日本語A言語と文学)」の両方に対応しています。
HLおよびSL共に指導可能です。最終試験である試験問題 1 (Paper 1) や試験問題 2 (Paper 2) 、個人口述(IO)、HL小論文の対策を行います。


今回はIB JAPANESE Aで高得点を取る難易度についてご紹介しました。質問などありましたら、お気軽にコメントください。

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